往年のテニスプレイヤーのボリス・ベッカー氏

ウィンブルドン男子シングルスを17歳で制覇したのは1985年ですから今から34年前です。

引退後に破産し、壮絶な転落人生を送ったようですよ。

史上最年少でウィンブルドンを制覇

17歳という史上最年少で英国のウィンブルドン選手権男子シングルスを制覇したのがドイツ出身のボリス・ベッカー氏です。

超攻撃的な布陣で臨むプレイスタイルは、オープンスタンスから放たれる強烈なサーブが持ち味でした。後に「ブンブンサーブ(boom boomは大砲の爆撃音を表します)」と名付けられ、「攻めがナチ的」と揶揄されることもあったのです。

上最年少でウィンブルドンを制覇したのが1985年。そして1999年に引退するまでに、4大大会で合計6度の優勝をしている、テニス界のレジェンドなのです。

同時期の他のテニスプレイヤーからの評価も高く、才能では一番という声がもっとも多かったのです。それを考えると優勝回数の6回というのは物足りなく、準優勝の回数も多いことから、「要所では勝ちきれない王者」でもあったのです。

世界一位の在位期間は、わずか12週であり同時期のライバルのエドベリの72週よりもずっと短かったのです。

そして、1999年に引退…2003年には国際テニス殿堂入りを果たしています。

引退後の転落人生

ベッカー氏のテニスの試合での獲得賞金は2508万ドルです。単純に1ドル100円とした場合、25億円ということになります。ここからいろいろな経費(遠征費やコーチ代)などを差し引いても莫大な資産です。

さらには、スポンサー契約やCM出演料などがあるので、賞金の倍、さらに倍、といった感じの収入があったことでしょう。まさに一般人には計り知ることができない天文学的な金額を手にしたのです。

しかし、引退から十数年…2017年6月にロンドンの裁判所で破産宣告を受けたのです。このときの負債総額は5000万ポンド(約68億円)に上るとされています。


もっとも、破産宣告を受けた場合、一部の債務が取り下げられる(減額される)ことが多く、その負債総額は大幅に軽減されます。とはいっても、常人にはとうてい支払うことができないような負債総額です。

いったいベッカー氏に何があったのでしょうか。

多くの資産を持つ人がよく行うのが資産を運用するための事業経営です。例に漏れずベッカー氏も多くの事業を行いました。

その事業が失敗したということですが、引退後のベッカー氏の動向は、現役時のムラッけのあるプレイスタイルそのままに破天荒だったのです。

脱税やスキャンダラスな離婚劇、事業の失敗など、多くの栄光を生み出したトップアスリートの悪い方向のスパイラルにはまってしまったのです。

そして、長年滞納していた「多額の借金」を返済できないとして、ついに破産宣告を受けたという次第です。

返済のためにオークションを利用

破産したからと行って全ての負債が免責になるわけではありません。破産したのですから、お金になるものは全て処分しなくてはいけないのです。このあたりは日本も同様ですが、海外は特にシビアなようです。

これは、有名人たる宿命とも言えるものでしょうか。

お金を作るために、ベッカー氏がテニスプレイヤー時代に獲得した優勝トロフィーや着ていたウェア、所有する高級腕時計、サイン入りの記念品などお金になるものはなんでもオークションにかけたのです。


この7月12日には、オークションにかけたトロフィーや記念品などの82点が、合計で68万7000ポンド(約9300万円)で落札されたことが、ベッカー氏の破産管財人によって明らかにされたのです。

最高額で落札されたのは、ベッカー氏が終生のライバルとした、イワン・レンドル氏を下した1989年の全米オープンでかく得したトロフィーのレプリカです。

いっぽうで、他の大会のトロフィーなど5個の行方がわからなくなっているということで、破産管財人からそれらの所在がわかる人は申し出るように求めているのです。

行方不明というのもすごいですが、今後はトロフィーの捜索とオークションがまだまだ続いていくことになります。

高く付きすぎた有名税とも言えますが、常人にはとうていできない生活を送ったのも良い人生だったのではないでしょうか。

ベッカー氏も有名になったことは後悔はしていないとし、有名人であったことには良い面もたくさんあったとしているのです。

「レストランでいつもいい席を用意してもらえる。有名人だとルールを少しだけ曲げることができる」

「かつての出来事にぞっとすることもあるが、今は笑い飛ばせる。テニスの試合に勝つことのほうが、もっと重要だった」

と、言っています。

「35年前に、今の成功を収めると誰かが教えてくれたとしたら、私は直ちにそれを放棄するね」

いっぽうでこんな本音も…。

ネットの反応

『結局のところ、「普通の暮らしをすること」を指南してくれる人がいないと、早晩こうなってしまう。ボルグもそうだったよね』

『一芸に秀でる人というのは、私生活は凡人以下ってことが多いんだよな…』

『タイソンやニッカネンも絵に描いたような転落人生だったな…日本でいうと小室哲哉もそうか…』

転落人生を送っても絶頂があったのだから由とする??

ネットの反応

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