愛子さま…旧宮家男系男子と政略婚の危機

愛子さまに“政略婚”の危機…自民党から“旧宮家男子との結婚”望む声

愛子さまの未来は政治に翻弄されるのか。

女性皇族が結婚後も皇室に残るように国民が支持

「感染防止の観点から、普段は大学には通学せず、全科目をオンラインで受講しております」

3月の記者会見でそうおっしゃっていた愛子さま。

この4月に大学3年生になられました。

愛子さまはこの2年間ずっと通学をお控えになっているそうですが、学習院大学の女子学生に話を聞くと、昨年の秋にキャンパスで愛子さまをお見かけしたことがあったそう。

「昨年、大学祭の開催中に、ご友人と一緒にいらっしゃる愛子さまとすれ違いました。20mくらい離れて警備の方が付いていくのも見えたので間違いないはずです。昨年の大学祭は事前に予約しないと入場できず、人数制限もあったので、感染の危険性は低かったと思います」

まん延防止等重点措置が解除されて迎えた新年度。

今年こそキャンパスに通学される愛子さまのお姿が見られそうです。

「結婚は、私にとってはまだ先のことのように感じられ、今まで意識したことはございません。理想のお相手については、特別これといったものはございませんが、一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的ではないかと考えております」

会見では、結婚は「まだ先」とお話しになっていた愛子さま。

大学では男子学生との出会いが待っているかもしれません。

しかし、政界では愛子さまの将来を左右する動きが、水面下で進んでいるという。

「実は、岸田文雄首相が皇位継承問題に取り組む意欲を見せているのです。最近では『皇室典範の改正は私の代でしっかりやりたい』と周囲に話しています」(全国紙政治部記者)

次世代の皇位継承者は、悠仁さまお一人しかいないため、皇室の存続が危ぶまれています。

皇位継承者を“男系男子”に限定している皇室典範を変え、女性天皇、さらには女系天皇を認めれば皇室の危機を防げる可能性は高まるはずですが、岸田首相はそういった抜本的な改正をするつもりはないというのです。

「昨年、岸田首相に皇位継承問題について聞いたところ、男系男子による継承に関しては『維持しなければならない。女系にすれば“別の王朝”になる』と、こだわりを見せていました。首相が“愛子天皇”実現に動くことはないでしょう。政府が設置した有識者会議が報告書に記した2案を実現させることが現実的な目標になると思います」(自民党中堅議員)

有識者会議は、「女性皇族が結婚後も皇室に残る」案と、「皇族の養子縁組を可能にして、旧皇族の男系男子を皇族にする」案を提言しています。

1つ目の案が実現すれば、愛子さまや佳子さまは、小室圭さんと結婚して皇室を離れた眞子さんとは異なり、結婚後も皇室に残られることになります。

今年1月の共同通信による世論調査でも、この案に7割以上が賛成しています。

旧皇族復帰への驚くべきプランが

2つ目の「旧皇族」案は、おもに自民党の保守派が推進しています。

たとえば自民党で「皇室問題等についての懇談会」座長を務める麻生太郎副総裁は月刊誌のインタビューで《皇籍離脱した十一宮家は伏見宮家にルーツを持ち、歴代天皇と男系で連なっています。

まずは、十一宮家から未婚の男子を皇籍に復帰させることを考えるべき》と主張しています(『文藝春秋』’20年1月号)。

ただ、世論調査ではこの案への賛成は5割を超える程度にとどまっているのです。

有識者会議でも、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が《旧宮家は長い伝統の中でずっと皇族だった。皇室に縁のなかった人物が女性皇族と結婚すれば皇族となることを是とするなら、つい何十年前まで皇族の一員であった方が戻ることがなぜおかしいか》と述べるなど、賛成意見があった一方、次のような反対意見も上がったのです。

《旧11宮家が皇籍を離脱してから70年以上が経過し、国民にとって全く遠い存在となっている》(本郷恵子・東京大学史料編纂所所長)

《現在の皇族とは別に新たな皇族を作るようなことは、皇統の分裂を連想させるおそれがあり、絶対にあってはならない》(所功・京都産業大学名誉教授)

《皇統に属する男系男子であれば、薄い血縁でも法律で認められれば皇族となり得ることは、天皇との血縁が濃い一定範囲の者という皇位継承の在り方と全く異なる。ひいては、国民と皇族との区別がどこにあるのかとの問題も生じかねない》(岡部喜代子・元最高裁判所判事)

旧皇族の“男系男子”といっても、現在の皇室とは男系で約600年の隔たりがあり、国民にとっても親しみのない存在。

皇室の形を変えてしまうのではないかと危惧する声が上がっているのです。

そういった状況下で、驚くべき“策謀”が目論まれているそう。

「実は、愛子さまをはじめとする女性皇族と“旧宮家男子”の結婚を実現させようという声が、少なからぬ議員から出ているのです」(皇室担当記者)

安倍晋三元首相は、2017年2月の有識者会議メンバーとの会食の席で「女性皇族が『旧宮家』の男性と恋に落ちて結婚し、男子が生まれたら万々歳なんですが」と話したと報じられています。

また、自民党の保守派国会議員によるグループ「日本の尊厳と国益を護る会」は次のような提言を行っているのです。

《旧宮家の男子について、了承いただける方には皇籍に復帰いただけるよう、また現皇族の養子か女性皇族の婿養子となられることがあり得るよう、皇室典範の改正または特例法の制定を行う》

旧宮家の男子と女性皇族が結婚し、“婿養子”として皇族になるという方法を「護る会」は主張しているのです。

最優先するべきは愛子さまの「お気持ち」

「70年以上も前に皇室から離れた旧皇族が、国民に馴染みのない存在だという課題は、“男系派”の議員たちも認識しています。ならば、旧皇族の男系男子が女性皇族と結婚すれば、国民も“親しみ”を感じてくれるはず――。そういった思惑があるのではないでしょうか。さらに、その夫婦の子供は男系に連なるうえに天皇家とも近い血縁となります。とりわけ国民からの人気が高い愛子さまが、旧皇族の男系男子と結婚してくだされば、“男系”での継承は盤石になるという発想なのでしょう」(前出・皇室担当記者)

しかし、上皇陛下も天皇陛下も、結婚のお相手はご自身の意思でお選びになりました。

皇室の存続のために、愛子さまを特定の人物と縁組させる“政略婚”のようなことは、両陛下も望んでいらっしゃらないでしょう。

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、皇位継承問題をめぐる動きを危惧しているというのです。

「戦後の皇室は、世界平和への貢献や国民への歩み寄りといった行いを大切にしてきました。“男系”という血筋ばかりを重視する考えは、現在の皇室のあり方とは相いれません。天皇を神格化していた戦前の皇室に戻そうという意図があるようにも見えます。
皇室典範も法律ですから、国会で、政治の力学によって決まってしまいます。しかし、愛子さまご本人、そして天皇皇后両陛下のお気持ちをないがしろにするようでは、国民の心も離れてしまいます。結婚に関しても、愛子さまのお気持ちを最優先することが大事です」

天皇陛下も昨年の誕生日会見で、愛子さまの今後について「結婚のことも含めて、いろいろ将来のことも話し合う機会というものがあるかと思います」とおっしゃっていました。

政治に翻弄される愛子さまの未来。はたして“笑顔になれるような関係”の人との結婚を実現できるのでしょうか。

ネットの声

「私は愛子さまのお気持ちを優先させてほしいと思った。愛子さまが結婚が先のように感じられているなら学生の今を楽しんでほしい。結婚はご縁もあると思うしその時が来たらでいいと思いました。天皇皇后両陛下が愛子さまをお育てになっているし愛子さまが選ばれる方なら大丈夫じゃないかと私は思っています。それにこれからご結婚される皇族方のお相手の身辺調査は必ず行われるようになるのではないかなと思いますし。
いろいろ議論されてるようですが天皇陛下のお子様が次期天皇でいいのでは?と思いますが。難しい事なのかな。」

「男系男子を皇族に復活させれば皇位継承可能な人が増えて、それに応じて後継問題も起こるでしょう。復活させる案は後継がまったくいない時に採用すべきだと思う。記事にある通り、そもそも麻生氏は王朝の継続を望む方だからそう言うんだろうが、最初から男系男子ありきで展開するのは違うと思う。
まずは愛子さまや悠仁親王がおられるので、両者のご縁を待つのが先でしょう。
私は愛子さまが良き人と結ばれて、天皇になられて、そのお子さん(男女問わず)が後を継がれたら良いと思います。」

「政治的な意味合いとかで、自民からの旧宮家男子との結婚を望む声は分かるが、しかしやはり愛子様の気持ちを尊重し自身が決めた方と結婚して欲しい。窮屈な生活の中、少しでも幸せになっていただくために。愛子様なら大丈夫。そう信じてる。
というか愛子様が天皇で良いと思うが。皇室典範の男系男子という決まりを変えればいいだけではないのかな。過去に女性天皇もいた事だし。
難しいことは分からないけど、現在で彼女以上に天皇としてふさわしい人物が現れるとは思えないが。」

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