
近年のクルマは、本当に故障が少なくなった。故障が少なくなったことで「ちょっとくらいメンテナンスしなくても大丈夫」と根拠もなく思い込んでいる人もいるようですが、メンテナンスをしなくていい、というわけではありません。
全くメンテナンスをしなければ、重大な事故を引き起こす原因にもなりますし、大切な愛車の寿命を縮めてしまうことにもなります。
「10年10万キロ」がクルマ買い替えの目安ともいわれていますが、メンテナンスをしっかりしていれば、もっともっとクルマは元気に走ってくれます。
新車購入して15年、無故障で乗り続けるためにやってほしい、クルマのメンテナンスをいくつかご紹介します。
目次
オイル交換は必須!!
クルマにとって、エンジンオイルは、人間にとっての血液と同じ。
どろどろの血液では、人間が病気になるのと同様、汚れたオイルのままではクルマに不具合をもたらし、最悪の場合、故障してしまいます。
オイル交換のサイクルは車種によって異なりますが、ガソリン車のノーマルコンディションで1万km~1万5000kmごと、ターボ車、ディーゼル車で5000km~10000kmという指定が一般的。
JAFでもそのように推奨されています。
昔のクルマよりも、随分長いサイクルでよいことになってはいるのは、エンジンオイルの耐久性が向上したため。
まさに技術の向上の恩恵によるものなのです。
しかし、「シビアコンディション」の場合は、交換サイクルは短くすることが推奨されます。
シビアコンディションとは、悪路や雪道、山道や登降坂路での走行が多い場合や、年間走行距離が多い(2万km以上など)場合、また多人数乗車や荷物をたくさん積載しながら走ることが多い場合、そして、短距離移動やアイドリングが多い場合などです。
「シビアコンディション」ときくと、クルマに負担がかかる使い方を思い浮かべがちですが、クルマにとっては「ちょっとそこまで」もシビアコンディションとなることは知っておきましょう。
また、クルマのエンジンは、メーカー純正オイルを使用する前提で開発されているため、交換するオイルも、メーカー純正オイルを使っておくと安心です。
最近の低燃費エンジンは、オイルによって性能が左右される場合もありますし、メーカー純正オイルを使用していれば、万が一のトラブルの際、保証期間内であれば保証の対象となるためです。
エンジンオイルは、交換時期を超えてしまうとすぐにエンジンの調子が悪くなるというわけではありません。
それだけに先延ばしにしがちではありますが(気持ちはわかります)、長く乗り続けるためには必須。定期的な交換を意識してほしいところです。
因みに今から15年前、つまり2007年はキャブ車が消える直前の世代です。
愛車に長く乗りたいと思う方は、今の内にキャブのパーツとか、エンジンマウントとか。
通常消耗しない消耗部品のリフレッシュをお勧めするよ。20年経つ頃に部品が無くて…インジェクションに世代が変化して流用も難しいです…
— 石ころ太郎@NO PLAN WORKS (@p_zawa710) April 26, 2022
タイヤは溝だけでなく空気圧もチェック!!
タイヤは、摩耗具合やひび割れていないか、という見た目の確認も重要ですが、空気圧チェックも重要なポイント。
タイヤの空気は自然に抜けていくため、定期的な確認が必須です。
タイヤは空気圧が低いとハンドルが取られて走行安定性が悪くなるうえに、接地面積が増えて路面抵抗が増し、燃費も悪化します。
最悪の場合はバーストしてしまう危険もあります。
また、空気圧が高すぎても、タイヤが偏摩耗し、タイヤの性能を100%引き出すことができず、振動や騒音などの原因になります。
クルマのタイヤは適正な空気圧がメーカーによって決められており、大抵は運転席のドアを開けたところに記載されています。
エアゲージはそれほど高価なものではないので一つ持っておくと便利ですし、ガソリンスタンドでは無料点検などを行ってくれる場合もあるので、遠慮なく活用しましょう。
おいらの愛車、アズちゃんの走行距離が13万キロになったよー??
スパークプラグとかバッテリーとかでエンジンかからん事はあったし
板金修理で入院した事はあったけど、今年で15年
大したメンテナンスもしてないのに、大きな故障もなく動いてくれてありがとう!
君が召されるまでまだまだ頼むよ! pic.twitter.com/95RzH7du4n— とっとこ玉牛モー????とうー?? (@TAMA_TAYU) April 26, 2022
ほかにも、ここはチェックしてほしい
その他にも定期的にやってほしいメンテンナンスがいくつかある。以下に簡単にご紹介します。
・バッテリーの交換・確認
バッテリーは消耗品なので、定期的な交換が必要です。
一般的な乗用車は2~5年、ハイブリッド車であれば4~5年となっています。
またバッテリーEVであっても、駆動用のバッテリーの他に12Vバッテリーが搭載されており、システムの起動などに必要なので、こちらは定期的な交換が必要となります。
バッテリー液も適正な量であるかどうか、時々チェックしておきたいところです。
・冷却水の量
冷却水(クーラント)はエンジンの熱を冷やすために重要な役割を果たしますが、蒸発などで少しずつ減っていきます。
エンジンルーム内にあるリザーバータンクを目視で確認し、MINとMAXの間に液があれば適正値です。
もし足りなければクーラントを補充する必要があります。
・エアクリーナーの交換
エンジンに吸気する空気をきれいにするエアクリーナーも、定期的に交換する必要があります。
汚れたまま放置しておけばエンジンの負荷が増大し、性能低下や燃費の低下につながってしまいます。
おおむね2万~3万kmで交換することが推奨されていますが、未舗装路を走行する機会が多い方はもっとこまめにチェックし、必要に応じて交換するようにしましょう。
・エアコンフィルターの交換
クルマのエアコンは外気を導入し、フィルターを通って車内に取り入れているので、フィルターが汚れてしまうと性能が低下し、異臭が発生することもあります。
またエアコンが効きにくくなることでコンプレッサーを回す頻度が増え、エンジン負荷の増加と、その分の燃費悪化も招きます。
フィルターそのものの値段もクルマの部品としては決して高くありませんし、交換も自分でできるほど簡単なので一年に一度くらいは交換しておきたいところです。
15年17万㎞乗ったわが愛車お嫁サンバーもフロアに穴もあき7月に車検を向かえ流石に潮時…で今日はお目当ての車の試乗&商談でHさんに伺いついでにS660の査定を受けたらまさかの…買った時より値が付き下取り175万円とびっくり仰天でした(笑) pic.twitter.com/yu1HtBH65g
— おもてなし民宿てるてる山荘 & てるてる酒場 樹【almost 公式】 (@teruteru_sansou) April 24, 2022
必要なのはクルマへの気配り
「クルマのメンテナンス」というと、難しい知識が必要のように感じてしまいますが、必要なのは知識ではなく、クルマへの気配り。クルマに異変はないか定期的に確認し、必要であればプロに作業を依頼しましょう。
放置や無関心は、クルマの寿命をかんたんに縮めてしまいます。
ポイントを抑えてこまめにチェックするだけならそれほど時間もかかりませんし、結果的に出ていくお金も節約できます。
せっかく手に入れた愛車。
メンテナンスをしっかり行い、できるだけ長く乗り続けましょう。
午前中愛車の車検が上がります。
15年目16万キロ。
もう替え時かなぁと思っていましたが、諸事情で(仕事が減って余裕が無いだけ??)あと2年頑張ってもらう事にしました。
大事に乗るほうが税金高くなる事に納得がいきません。既にあるものを長く乗る方が環境には優しいはずと思ってます。— せんばタヌキ@目標はJ2優勝 (@moccori516) April 24, 2022
ネットの声
「BMW F10ユーザーで現在11年目の直6を絶滅危惧種なので、これからも乗り続ける予定です。そんな折ディーラーで最近の車について長期維持は可能かの話になり、結論は厳しいとのこと。メーターパネル含め液晶化になり、今までのアナログの車よりメンテナンスどころか、液晶が真っ暗になり莫大な費用になるだろうとの事。現代の車がビンテージカーになるのは夢のまた夢かも。」
「10アルファードに乗って20年弱、43万キロ走ってます。遠出をすことが多いので、出先でトラブルに会うのは嫌で早めのメンテナンスをしてきました。オイル交換はもとより、ATFの交換も2万キロを目安に交換してきました。おかげで、3Lですが今でも高速にのればリッター10Kmは走ってくれます。乗り換えたい車が見当たらないので、部品がなくなるまで乗り続けたいと思います。それにしても、税金は何とかしてほしいです。長く乗り続けると高くなるのは納得ができません。」
「わが家は奥さんの車も含めて40年超え20年超えと18年超えの3台あるけど、燃費は悪いけど毎日のように使っているけど全て問題なく使っている。バイクも数台は40年前後、最新が10年落ち。車検を含めてメンテは全てセルフ、部品が手に入れば乗り続けるのは簡単だと思う。買い換えるよりは安くかつ、面白い車に乗れている。」