大橋彰と聞いてピンとくる人は少ないかも。しかしアキラ100%と聞くと「ああ、あの裸芸の…」と思う人は多いと思います。テレビから見なくなったから「消えたか…」と思っているとどっこい俳優としての生き方を模索していたのです。

アキラ100%として

20代は役者を目指し、30代はお笑いに転向、そして教員免許を持つインテリ芸人がアキラ100%です。

20代30代は下積みが長く、ブレイクしたのは裸芸を披露してピン芸人ナンバーワンを決めるR1でのことです。ここで優勝したことでこれまでの下積み生活をチャラにすることができました。

しかし、素っ裸でお盆で大事な部分を隠し、見えそうで見えない、絶対に見せてはいけない放送コードぎりぎりでのお笑い芸
…。

いつかやってしまうのでは…そんな見る者をはらはらどきどきさせるのが、アキラ100%の裸芸の真骨頂だったのです。

しかし、「これは芸ではない」と批判を受けることもしばしばだったといいます。実際に勢いと話題性だけでやっているように見えるのですが、実際に自分でやってみると単純な中に絶対に失敗してはいけない臨場感があり、難しい芸だということがわかります。

ちゃらちゃらした芸人にはできず、ある意味実直な芸人であるアキラ100%にしかできない芸といっても過言ではないでしょう。

しかし、失敗したんです…人間だもの。

それが転機になったのか…。それまでひっぱりだこだったアキラ100%もだんだんと露出が減っていきます。この芸でどこまでいけるのか、周囲の大方の予想でも「飽きられたら(消えるのも)早いのでは…」と言われてきました。

果たしてそのまま消えてしまうのか、一発も当たらないで消えていくお笑い芸人のなんと多いことか、一発屋と言われても一発でも当てるとそれだけでもたくさんの良いことがあります。

ある意味一発屋であっても幸せといってもいいでしょう。このまま消えていってもお笑い芸人としては本望なのでは…。

と、勝手に外野が思っていたのですが…。

お盆を捨てて俳優として

ジャケットを着こなし、渋い表情を浮かべる写真が出回っています。イケメンというよりも実直そうな中年男性…それが「大橋彰」アキラ100%なのです。

7月6日から順次公開される「こはく」の準主役を務めています。映画の中で、主人公の兄を演じ、本人も

「これほど長いセリフがある役だとは思わなかったので、台本を読んで『大変なことになったな』と思いました。撮影が始まってからも、作品を壊してしまうのではないかとずっと不安で……」

と、振り返ります。

映画の内容はもちろんお笑いではなく、長崎県を舞台にした兄弟が、幼い頃に姿を消した父親を探す日々を淡いタッチで描きます。見る人には「家族とは何か」を考えさせるヒューマンドラマとなっているのです。

アキラ100%といえば、股間を隠しながらの裸芸で有名です。というよりもそれしか知らない人がほとんどでしょう。

しかし、前述しているように20代は役者志望であり、高校でも演劇部に所属し、大学でも小劇場で活動していたということですから、大学を卒業して俳優養成所に通うのも自然な成り行きだったのです。

それでも、役者を目指した20代は鳴かず飛ばず…。チャップリンのような喜劇俳優にも憧れていたので、心機一転30代ではお笑いの道に活躍の場を求めたのです。

それでも、30代でも苦戦を強いられます。そんな中で30代も終わり40歳を過ぎて裸芸でお茶の間の人気者になったのです。多くの人が知っているアキラ100%の誕生ですね。

見てくれている人がいる

壁にあたるのはわかっていたアキラ100%。転機の道はすぐに訪れるのは、苦節20年でしっかりと苦労をしてきたご褒美でしょうか。

横尾初喜監督は、芸人でなく、俳優として舞台に出演していた大橋にほれ込み、「こはく」の前作である「ゆらり」の1シーンに起用しています。

ちょい役ですから、それほど話題にならなかったのですが、その実力を買われての「こはく」での準主役となったのです。

横尾監督曰く

「哀愁と笑いを同時ににじみ出せる役者だと感じていた」

と言っています。

ネットの反応

「良い顔されてます。良い役に!良い役者に!頑張れ!応援します!」

「旬な俳優さんの兄役だなんて良い役をもらいましたね」

「予告編見ましたが、朴訥ながらとても味があっていい芝居をされる役者さんだと思いました。これを機に役者のお仕事増えそうですね。」

大橋彰(アキラ100%)は

「裸の芸で売れるまで『人生、どうなるんだろう』と思っていた。よくやめずに続けたと思います。大きなスクリーンに自分が映るのが、今でも信じられません」

といっています。これから役者として花開く人生になりそうですね。

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