麻薬取締法違反の罪で起訴され、懲役1年6カ月・執行猶予3年の有罪判決が下った沢尻エリカ被告。

覚せい剤取締法違反などの容疑で逮捕された槇原敬之容疑者など…。

日本の芸能界ではこのところ、薬物絡みの事件が相次いでいます。

米国は騒がない!?

米国の事情はどうでしょうか。

ここハリウッドでもセレブの違法薬物絡みの事件は多く起きていますが、日本のように有名スターが違法薬物を所持・使用して逮捕されただけで大騒ぎになることはまずありません。

もちろん2012年にコカイン使用と心臓発作で亡くなったホイットニー・ヒューストンさんのように有名スターがオーバードース(過剰摂取)で命を落としたり、救急搬送されたとなれば大ニュースになります。

しかし、それ以外のケースではマスコミも世間もさほど気にしないという寛容さがあるのです。

そして、例え薬物中毒でリハビリ治療を受けているなどと報じられるスターがいても、そのスターが出演する映画やテレビ番組が上映や放送が中止されたり、出演シーンをカットして差し替えるというようなことはまずありません。

もちろん、度重なる薬物使用で逮捕・収監されたロバート・ダウニー・Jrなど、薬物絡みで一時キャリアが落ちぶれたスターもいます。

しかし、更生した後は見事に第一線に復帰を果たしています。

暖かい拍手も!?

逮捕されなくとも、自ら薬物依存を公表してリハビリ治療を受けるセレブも大勢いますが、もちろん彼らも治療を終えた後はキャリアを絶たれるようなことはありません。

今年1月に行われたグラミー賞授賞式で涙のパフォーマンスを行い、今月2日に行われたNFL王者を決めるスーパーボウルでも圧巻の国家斉唱を披露したデミ・ローヴァート。

2018年に薬物の過剰摂取で病院に緊急搬送されてマスコミを騒がせたセレブの一人です。

18歳の頃に薬物とアルコール依存でリハビリ施設に入所して治療を受けて克服したものの、7年近く絶っていた薬物に再び手を出して緊急搬送されてしまいましたが、世間は彼女の復帰に暖かい拍手を送ったのです。

セカンドチャンスが与えられるアメリカ

16年末に死去したキャリー・フィッシャーさんも「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(80年)の撮影中にコカイン中毒だったことを告白しており、依存症でリハビリ治療を受けたことがあります。

それでも、16年に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でレイア姫役に復帰し、ファンを歓喜させました。

しかし残念なことに検視結果で体内からコカインなどの違法薬物が検出されたことが分かりましたが、それでフィッシャーさんの女優としての評価や、その後の同シリーズへの出演を問題視する声は上がっていません。

また、08年に処方薬の過剰摂取によって亡くなったヒース・レジャーさんは、当時「Dr.パルナスの鏡」を撮影中でしたが、友人だったジョニー・デップら3人の俳優が代役を務め、作品を完成させて世に送り出しています。

さらに3人はギャラをレジャーさんの娘に寄付をしています。

「アイアンマン」や「アベンジャーズ」シリーズなどで今やハリウッドでもっとも稼ぐ俳優の一人となったダウニー・Jrも幼い頃から薬物まみれだった過去を持っています。

しかし、服役後はメル・ギブソンが自身が出演する映画に出演をオファーして復帰を支援し、この際にはギブソンがダウニー・Jrのために撮影中の万が一の逮捕などに備えるための高額な保険代を自腹で支払ったと言われています。

セカンドチャンスが与えられる環境、そして本人の薬物使用と出演作品とはまったく関係ないと受け止める世間の目や寛容さがアメリカと日本の大きな違いであるのです。

ネットの反応

「比べてどうする。今現在の蔓延の仕方が違う。銃と同じ。日本で銃で事件があったら大騒ぎになるけど、アメリカでは特別珍しい事でもない。」

「薬物に対しての刑罰の比較としてアメリカを出すなら、同じように薬物犯罪への刑罰が特に厳しいとされる(死刑などの極刑あり)中国やシンガポール、インドネシアなどの例も掲載するべきでしょう。日米だけではない薬物犯罪の罪の重さをしっかりと伝えるべきです」

「何でもかんでも欧米が正しいとするマスコミの風潮こそどうかしていると思うが。それとは別に出演作品にまで待ったをかけるのはどうかとは思うな。一部の過激な視聴者の言いなりで、スポンサーに気を使い映像から外す風潮もちょっと気になる。そんな一部のユーザーに気を遣うのなら、作品は見たいという視聴者や、何の罪もない共演者などにももっと気を使えやって思う。」

米国の寛容性を言っていますが、文化の違いと言うしかありません。日本は日本…ということですね。

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