マスク着用でのランニングは心肺にも影響が…

マスクを着用しながらのランニングは心肺にどれくらいの負担がかかるのか?

ストライドはコロナ影響下でランナー増加の中、マスクを着用したランニングの危険性を実験しました。

マスク着用で心肺への負担増大が明らかに

マスク着用時のランニングは着けていない時と比べて、心肺への負担が増大することが判明しました。

今回、アルトラでは自社の呼吸ガス分析装置を用いて、

トレッドミルで徐々に運動強度を上げて走るランナー10人の1分換気量(1分あたりの呼吸で肺を出入りする空気量)と酸素摂取量を測定したのです。

時速3kmからスタートし、図1のように1分毎に速度や傾斜に変化を付け負荷を上げていき、本人が限界だと感じたところで測定を終了。

マスクを着用した場合と着用しない場合を比較するため、各ランナーに対し、それぞれ2回ずつ測定を行いました。

きつさや辛さも測定

実験後にはマスク着用時と非着用時の主観的な運動強度(RPE: Rate of Perceived Exertion)のアンケートも実施。

主観的な「きつさ」や「辛さ」を測ったのです。

実験の結果、マスク着用時は非着用時と比較して、1分換気量および酸素摂取量はいずれも減少しました。

それぞれの減少率については、1分換気量は平均24%、酸素摂取量は平均13%と、1分換気量の方がより大きな変化が見られたのです。

このことから、酸素摂取量はマスク着用の有無により大きな変化はないものの、

1分換気量は着用時に減少していることから、マスク着用時は、呼吸の回数を増加させることで、酸素の摂取を補っているものと考えられます。

マスクが水分を含んでしまうことも影響

心理的に呼吸のしにくさ・圧迫感を感じるのと同時に、マスクが呼気や汗によって発生した水分を含むことで、呼吸の制限を強めていることが分かりました。

人が多い場所では、ゆったりとしたペースでのランニングをこころがけたほうがいいでしょう。

マスク着用が推奨されている社会的距離(ソーシャルディスタンス)を保てない場所でのランニングでは、

低~中強度(80%VO2max以下)のゆったりとしたペースでのランニングが望ましいと考えられます。

また、高強度のランニング(90%~100%VO2max)を実施する場合は、人混みを避けた上で、マスクを着用しないで行うことを推奨します。

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