「あおり運転」の車を撮影するため、運転中にスマホを利用するのはよいのでしょうか…。

そんな相談が弁護士ドットコムに寄せられました。

相談者は、「証拠」を残すため、「片手で携帯(スマホ)で撮影するのは違反になりますか」と聞いています。

片手でスマホを操作して運転することが「ながら運転」に該当することは相談者も理解しているようですが…。

被害者の片手スマホ撮影は?

改正道交法が6月30日から施行され、あおり運転が厳罰化されました。

京都府警は同日から公式サイトに作った「あおり運転情報BOX」で、スマホやドライブレコーダーで撮影した「動画データ」を募り、捜査に活かすとしています。

車を運転中に、あおり運転の被害者となった場合、「片手スマホ」で撮影しながら運転することに問題はあるのでしょうか。

下山田聖弁護士に聞いてみました。

あおり被害者といえどながら運転は許されない?

ーーあおり運転の被害を受けた場合、片手に携帯電話(スマホ)を持って撮影しながら運転してもよいのでしょうか。

『「あおり運転」厳罰化の法改正に先立ち、2019年12月、スマートフォンを注視しながら運転する「ながら運転」厳罰化の法改正もされました。

ながら運転については、運転者の義務として、運転中(停止中は除く)に、スマホやテレビ、カーナビといった画像表示用装置に表示された画像を注視してはならない旨が定められています(道路交通法71条第5号の5)。

「注視」とは、「おおむね2秒を超えて画面を見続けること」と解釈されています。

撮影のためには、被写体(あおり運転の車両)が画面内に納まっていることの確認や、画面操作によって、ある程度の秒数がかかると想定されます。どうしても2秒を超える「注視」にならざるをえないでしょう。

仮に「注視」に該当しないとしても、運転中の片手スマホでの撮影は道交法上の安全運転義務違反に該当する可能性がありますし、何よりも交通事故を引き起こす危険があります。安全に証拠を残すのであれば、ドライブレコーダーの利用ををおすすめします。』

ドライブレコーダーがなかったらお手上げ?

ーー同乗者もおらず、ドライブレコーダーもない場合、どうすればよいでしょうか

『加害車両の車種、ナンバー、運転者の特徴、被害の場所等を可能な範囲で記憶してください。そして、すぐに通報するのがよいでしょう。

高速道路であればICを通過するときに記録が残りますし、加害車両のETCカードの履歴から特定に至る可能性もあります。

これだけで直ちに加害者の逮捕や処罰に結び付くかは疑問ですが、そもそも警察がマークしているような加害者の場合には、情報が集積されることで、捜査機関の助けになるのではないかと思います。』

ネットの声

「何年か前に高速道路で執拗に煽られて仕方なく違反と知っていたが運転をしながら携帯電話を使って110番通報をした事がある。運転をしながら110番通報をしましたと現場に到着した高速隊員に告げると「緊急時なので仕方の無い事ですので大丈夫ですよ」と違反扱いにはなりませんでした。弁護士は屁理屈大好きだからな」

「《緊急時》は認められますよ。こういう頭の固い発想こそが《煽られ屋》の元です。後方から緊急車両が来てても信号が赤だから車を移動させない人とかいますよね。後続車が近付いて来ても自分は制限速度で走っているのだから車線を譲る必要がないとか、他の交通が常に変化している事に気を遣えない人は出来るだけ左端を走行した方が良い。」

「ドライブレコーダーを義務化しないとね。あと自動車メーカーもアホみたいにナビ画面を大きくするんではなくドライブレコーダーを標準装備にしないと!」

ドライブレコーダー義務化が最善ですね。

時間がかかるかもしれませんが、自衛手段として進んで装備するのが一番でしょう。

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