スマホ決済サービスのキャンペーン合戦が白熱しています。

2月は、PayPayが「全国6,500店舗以上の有名飲食チェーンで『40%戻ってくる』キャンペーン」、au PAYが「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」を開催。

ポイント還元を狙って、長蛇の列ができている対象店舗もあるのです。

一方で、au PAYのキャンペーンは相次ぐルール変更で不満の声もあがっています。

「PayPay」にあって「au PAY」にないもの

2018年末にPayPayが実施した100億円還元祭に端を発するキャンペーン合戦。

ここにきて還元率以外の部分で各サービスの差が見えてきました。

分かりやすいところでいえば、加盟店舗数です。

PayPayは1月末時点で加盟店舗数が約191万店。

※なんとかPAY戦争も気になるところです。

au PAYは公表していないため、単純な比較ができないのですが、キャンペーンによってその差が浮き彫りになってきたのです。

全てにおいて頭一つ抜け出しているPayPayを射程に捉えるには、まずは加盟店をはじめとした基礎数値で追いつくのが絶対条件。

「PayPayではなくau PAYを使いたい」という独自の魅力を伝えられなければ、ユーザーの奪取は難しいでしょう。

コンビニや家電量販店、ドラッグストアなどは幅広いスマホ決済サービスに対応しています。

差が生まれているのは、一部の業種と個人経営店です。

たとえば、書店。

PayPayはMARUZENやジュンク堂などの大手書店で対応しているのですが、au PAYは一部の中小規模の書店に限られているのです。

スーパーもPayPayが大手チェーンから地域密着の店舗まで日本全国で普及してきているのに対して、au PAYはやはり中小規模の店舗でしか利用できません。

個人経営店でPayPayに対応する店舗はよく見かけるようになったのですが、au PAYとなるとその頻度は落ちるのです。

そもそもPayPayとau PAYのサービス開始には約半年のタイムラグがあります。

PayPayが18年10月だったのに対して、au PAYは19年4月。

PayPayに一日の長があるのはたしかなのです。

昨年6月からは楽天ペイと加盟店開拓で連携するなどしていますが、まだPayPayに追いつくほどには至っていません。

甘すぎるキャンペーン設計

au PAYによる、『誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーンは高還元率・全店舗対象』とユーザーからすれば最高にお得なキャンペーンです。

しかし、1週目で即終了、2週目で即日終了と、新規ユーザーに不親切なキャンペーンともとれそうです。

しかも、急にルールを相次いで変更するのは、ユーザーからブーイングもの。

2月24日~3月1日は、1日当たりの付与上限を6000円相当にしました。

これまでのほかのキャッシュレス決済サービスが実施してきたキャンペーンをみれば、ルール変更が発生しうる状況は十分に予測されたといえます。

その中でのルール変更は、最初から「途中でルールを変えればいい」というスタンスだったのではないかと疑う声が出るのも当然でしょう。

「効果は少し疑問」どころか「逆効果」にもなりかねない事態に陥りそうなのです。

加盟店数の差はいずれ詰まるでしょう。

それ以上に差を感じたのが、キャンペーンによる効果。

PayPayは100億円還元祭以降はキャンペーンの対象店舗を絞る戦略にシフトしました。

あるときはドラッグストア限定、あるときはスーパー限定。

並行して対象となっている業種の導入店舗を増やし、「ここはPayPayが使えるようになった」という事実をユーザーに認識させたのです。

この戦略は巧みでした。

PayPayが「マイナポイント事業」の対象に

PayPayは、9月に始まる「マイナポイント事業」に登録されました。

同事業に申し込むユーザーが、マイナポイントを利用するキャッシュレス決済サービスとしてPayPayを選択したとします。

すると、PayPay残高にチャージもしくはPayPay残高を利用した際に25%(最大5000円相当)のPayPayボーナスを受け取ることができるのです。

このあたりにも今後は注目したいですね。

ネットの反応

「ちょうど13万程度の買い物があるので、明後日aupayで買おうとしたら最大6000ポイントに引き下げられてた。ムカついたから解約も検討します」

「これはさすがに厳しいね。ユーザーの期待値を大きくしかも勝手に下回ったわけで法的にどうこうとかの問題ではないですね。他社キャンペーンなども見ているわけだし、最初から1日当たりの制限額を決めてキャンペーンするとか考えられたはずです。」

「残高はほぼクレジットカードのように使えるって言われても、auユーザー以外はプリペイドカード必須ではないから、改めてカードを申し込む必要がある。またauペイ自体は、まだ使用出来る店舗が少ないし還元率も低いから、積極的に使おうという気にならない。今のままでは、キャンペーン以外でauペイを使う事はない。」

キャンペーンの内容を期間中に変えるのは明らかにまずいですね。その点PAYPAYはうまくやったと思います。

おすすめの記事