オートパワーウインドウは当たり前…それでも“運転席だけ”が多い理由とは

非装着のほうが「激レア」なパワーウインドウ! それでも運転席だけ「オート機能」なクルマがいまだ多数なワケ

今やパワーウインドウは乗用車であればほとんどの車種に装着されていて、とても便利です。

クルクルと手で回すタイプも味があるし、そんなに開け閉めしないのでこれで充分とも思ったりするのですが、運転席から他ドアの窓を操作するときは便利ですし、急いで操作したいときには電動のほうがやはりいいでしょう。

多くの車は運転席側だけオート機能が付いている

パワーウインドウにはオート機能が付いているクルマが多いのですが、そのほとんどが運転席だけ。

前席両側、全席に装着されているのは高級車が多いのです。

そもそもオート機能の仕組みはというと、けっこう簡単でシステムとして制御しているのではなく、スイッチが2段階になっているだけです。

つまりちょっとだけなら指を離せば任意の場所で止まり、大きく押したり引いたりするとオートになるわけです。

オートというと挟み込み防止機能もあり、これはコンピュータによって制御されています。

ちなみに今やクルマにはあらゆるところにECU(車載コンピュータ)が付いている時代で、それぞれのドア内のパワーユニットすべてに付いていて、ここに挟み込みの制御も組み込まれているのです。

コスト削減の意味合いも

そうなると、それほどコストもかけずに全窓をオート化できそうなものです。

理由はいろいろとあるようで、まずは商品性。

コストは別にして、高級車=オート化しているというのは重要なポイントです。

もちろんコストもあって、実用車ではわずかな部分を削る必要があるので、オートは運転席だけとなるでしょう。

そのほか、助手席や後席では必要ないからあえて付けないという声もありますし、安全性という点では闇雲にすべてに付けなくていいという意見も聞かれます。

挟み込み防止機能が付いているとしても、オートウインドウで挟まるというのは避けたいのは確かです。

バッテリーを外した場合は注意が必要

ちなみにオートパワーウインドウの場合、バッテリーを外すと、エラーが出て開かなくなったり、途中で止まったりするのですが、これはコンピュータ内部のデータが消えて、どの位置にガラスがあるのかわからなくなってしまうから。

そうなった場合は、スイッチを押したり下げたりして初期化することが必要となります。

取り扱い説明書には書いていませんが、簡単にできるのでディーラーで教えてもらったり、ネットで検索すると出てくるので覚えておくといいでしょう。

ネットの声

「今時の車はエアコン装備が標準なので窓を開閉する必要がほぼないので、頻度とコストを考えるとオートにする必要はほぼないのでしょうね。運転席にのみ外部とのやり取りする必要があるので設置されているのだと思います。オートは逆に設定でキャンセルもできますし。」

「昔の車はこんなに安く買えた、今の半額みたいな記事多いけど。昔はパワステもパワーウィンドウもエアーバッグも付いてない車が多かったんだよね。料金所で急いでハンドル回した良い思い出。古くなると渋くなってかなり力入れないと開かなくなったのも良い思い出だな。」

「運転席だけオート仕様になっているのは多分高速の料金所などで券を取ったり料金の支払いのために運転手が忙しいからだろうね。今やETC利用が多くなったから意味があまりなくなってきたと思いますがそれでもETC非対応の車や非対応の料金所があるから残ってるんでしょう。」



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