バッタの大群による被害で食料供給危機に直面するパキスタン。

対策の一環としてバッタを養鶏の飼料とする試みが行われています。

パキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)首相は、穀倉地帯パンジャブ(Punjab)州での実証実験の拡大を承認しました。

夜は動かない習性を利用

過去25年で最悪とされる蝗害(こうがい)に見舞われた同国。

農業の中心地で農作物が壊滅的な被害を受けていて、農家の人たちは収入の確保に奔走しています。

バッタを飼料として利用するプロジェクトは、食糧安全保障・研究省のムハンマド・クルシード(Muhammad Khurshid)氏と生物工学学者のジョハール・アリ(Johar Ali)氏が始めたものです。

紛争で荒廃したイエメンで飢餓対策にたんぱく質豊富なバッタを食べるよう推奨した取り組みを参考にしています。

実験では村人たちが集めたバッタを当局が買い取り、乾燥して粉末状にし、飼料に混ぜるものです。

場所は、バッタが飼料用に適さなくなってしまう殺虫剤を農家が使用していなかったことから、パンジャブ州オカラ(Okara)地域が選ばれました。

クルシード氏はAFPに対し、

「まず自分たちでバッタの捕獲方法を学び、地元住民に教えた。網は使い物にならない」と説明したのです。

バッタは夜になると木や植物に群れをなして止まっており、日が昇るまでの涼しいうちは動かないため捕まえやすいということです。

捕まえたバッタは養鶏飼料に

バッタ1キロ当たり20パキスタン・ルピー(約13円)が支払われます。

そのため、地元住民らは夜通しバッタを採集したのです。

20トン集まった時点で当局の予算が尽いたので、プロジェクトは一時中止されることになりました。

食糧安全保障・研究省はこのほど、2月に行われたこの実証実験の結果を公表しました。

また、他の地域にもこの実験を広げる準備を進めているということです。

集められたバッタは、同国飼料生産最大手ハイテク・フィーズ(Hi-Tech Feeds)に送られます。

同社は養鶏飼料に使われている大豆の10%をバッタで代用しています。

バッタ駆除に一石を投じる

このプロジェクトがバッタの大群による農作物被害を解決するわけではありません。

しかし、大打撃を受けた農家に新たな収入源を提供する形になります。

さらに、バッタ駆除のための殺虫剤散布に頭を悩ませていた当局に対する圧力も軽減することができるでしょう。

バッタの大群は今年、アフリカ東部やアラビア半島(Arabian Peninsula)一帯、インドの一部にかけて発生。

農作物に甚大な被害をもたらしています。

専門家らは、今月から始まるモンスーンでの降雨によってバッタの数が爆発的に増える恐れがあると懸念しています。

ネットの声

「>バッタ1キロ当たり20パキスタン・ルピー(約13円)が支払われたため、地元住民らは夜通しバッタを採集した。20トン集まった時点で当局の予算が尽き、プロジェクトは一時中止されることになった。
おいおい総予算26万円…日本は国民全員に@10万円。コロナで収入減っていない公務員・大企業従業員・年金受給者・果ては受刑者まで…こっちに寄付すべきでは?」

「バッタとイナゴの違いは、バッタは数が少ないときれいな緑色で単独で行動しますが、増えると色も黒と黄色の極悪そうなものに変わり集団で移動するようになる、イナゴはその変化がないのだそうです。以前、イナゴの揚げたのを食べたことがあって、まあまあいけると思ったのですが、このサバクトビバッタのビジュアルを見て同種だと思ったらなんだかなあ・・って感じです。きっと似たような味なんだろうけどこれはあんまり食べたくないなあ。」

「今大発生している群生のサバクトビバッタを食すのはむしろ危険です。このバッタは植物または植物性のものなら見境なく食べる習性がありどんな毒素を溜め込んでいるのか見当もつきません。」

大量発生のバッタは食用に向いていないとされてきましたが…

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