バイクにもアイドリングストップ機能があるの? 

いつから導入された? バイクの「アイドリングストップ」

アイドリングストップといえば、信号待ちなどの停車時に、自動的にエンジンを停止することで、排気ガスの排出を抑えたり燃費の向上が期待できる機能です。

バイクのアイドリングストップシステムの導入時期は?

クルマでは定番機能となりつつあるアイドリングストップですが、バイクにはいつから導入されたのでしょうか。

バイクにアイドリングストップ機能が初めて採用されたのは、1999年にホンダから発売された「ジョルノクレア・デラックス」でした。

その後、ヤマハから発売された125ccの新型NMAXにも、アイドリングストップ機能が搭載されましたが、本格的に導入されたのは、ヤマハがホンダ製のエンジンを使用し始めた2018年モデルからです。

また、現在クルマのアイドリングストップは、各メーカーで開発が進められていますが、国産バイクメーカーで導入を進めているのはホンダとヤマハのみです。

アイドリングストップのメリットは?

2022年4月時点でアイドリングストップ機能が搭載されているバイクは、ホンダ「リード125」や「PCX」、「ジョルノ」、ヤマハ「ビーノ」など、スクータータイプに限られています。

ちなみに2022年4月現在、スズキやカワサキからは、アイドリングストップ機能が搭載されたモデルは販売されていません。

アイドリングストップのメリットのひとつとして、燃費の向上が挙げられます。

また、停車中にエンジンが停止するため、騒音の軽減にもつながります。

さらに、エンジンに熱を持ちやすい大排気量モデルの場合は、オーバーヒート対策にもなるというメリットも。

アイドリングストップのデメリット

そんな、いいことずくめに思えるアイドリングストップですが、デメリットがあるのも事実です。

一体、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

発進時にエンジンを再始動する場合は、バッテリーの電力を使ってスターターを回すことになります。

しかし、通常よりも使用頻度が高くなるため、バッテリーやスターターへの負担が大きくなってしまうというデメリットが発生します。

負担が増えると、バッテリー上がりやスターターの故障リスクが高まるため、日頃からしっかりと車両をチェックすることが重要。

さらに、夜間にアイドリングを止めた場合、テールランプも消灯します。

そうなると、後続車からの視認性が落ちるため、あえてアイドリングストップをせず、安全を確保する必要が生じることもある点にも要注意。

このように、アイドリングストップにはいくつかのデメリットが挙げられます。

しかし、使用することにより燃費が良くなることは事実であるため、今後搭載する車種はさらに増えるでしょう。

また、環境を保全するという観点で、アイドリングストップに関する条例を制定している自治体もあります。

例えば、東京都環境確保条例や大阪府生活環境の保全等に関する条例などで、ライダーがアイドリングストップをしなければならないことに加え、車両の管理者や大規模駐車場の設置者・管理者などに対しても、適切な処置を講じなければならない旨が定められているなど、かなり厳しい内容となっています。

ネットの声

「アイドリングストップで燃費の向上を実感した事は無いのだが・・・乗用車のカタログに記載されるモード燃費はモード内に停車時間が含まれるために数値向上には効果的かもしれないが実走行とはやはり異なる。バイクは道路上で視認性の悪い乗り物であり乗用車からの危険にさらされるので、もともとバイクは乗用車と比べ燃費が良いので、燃費というよりも安全第一の対策としての視認性のため停車中も灯火類の点灯やエンジンのアイドリング音による視認性向上に向けられるべきである。やはり四輪と同じ対応では人命は守れない。」

「車と違って元々バッテリー容量の小さいバイクでアイドルストップは寿命を縮めるだけな気がする。
最近のバッテリーは進化も著しいが、価格アップも著しいですね。車だとアイドルストップ機構がついていれば異様に大容量のものを搭載しているし、下手すれば専用サブバッテリーまで買わされる羽目になる。いずれも非常に高価で痛い出費である。
もう一つ、排ガスは始動時が一番汚れていると聞いたことがあるが、車であれば色々な浄化装置で対処するだろうが、その点バイクはどうなのでしょう?」

「元から燃費の良いバイクで、アイドリングストップが如何程のものか?通常より用量の大きいバッテリーを廃棄する際の環境負荷と比べれば特に。もちろんバッテリーと発電機構の分、車両価格も上昇する。自動車でもトヨタがアイドリングストップを廃止し始めてる事を考えると、意味について改めて考えるべき。」

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