オートバイもバイクも世界で通じない!?

オートバイって何語か知ってる?

実は共通じゃない世界各国の「バイク」の呼び方

日本ではバイクのことを「オートバイ」と呼びますが、この「オートバイ」という言葉は「オート(auto)」と「バイク(bike)」を組み合わせて作られた和製英語です。

bikeよりもmotoを

多くの人はオートバイを英語だと誤解していると思いますが、英語圏で「オートバイ」という言葉は使われておらず、通じません。

英語ではバイクの事を一般的に「モーターサイクル(motorcycle)」や「モーターバイク(motorbike)」と呼びます。

また、日常会話では略して「モト(moto)」と表現することもあります。

ちなみに、英語圏で「バイク(bike)」というと、基本的には自転車のことを指すため注意してください。

たとえば「I bought a new bike」という文は、英語圏では「新しい自転車を買った」という意味にもなります。

文脈次第では「bike」と言うだけで通じることもありますが、バイクであることを明確に示す場合は「motorbike」や「motorcycle」、略称の「moto」を使うのが一般的です。

ベトナムでは”ホンダ”

ちなみに、「moto」という略称は、フランス語やスペイン語の影響を受けた表現であり、特にバイクレースやカスタムバイク文化に携わる人々の間で好まれています。

たとえばモトクロス(Motocross)やモトGP(MotoGP)といった言葉は、バイクに関連した活動を表す専門用語として使われているのもそのためでしょう。

ほかにも、ベトナムにおけるバイクの呼び方は、日本人にとって非常にユニークなもの。

ベトナムでは、どのメーカーのバイクであっても「ホンダ」と呼ばれる事が多くなっています。

このような呼ばれ方の背景には、ホンダがベトナムのバイク市場で圧倒的なシェアを誇っていた歴史があります。

20世紀後半、「スーパーカブ」に代表されるホンダ製のバイクは、ベトナム国内で最も信頼される交通手段として普及しました。

商標の普通名称化

当時ベトナムでは、庶民の足が自転車からバイクへの移行が進んでおり、ホンダ製品が市場を牽引する形で人々の生活に溶け込んでいきました。

その結果、バイク全般を指す言葉として「ホンダ」という名称が定着。

ヤマハやスズキ、カワサキといった他メーカーのバイクであっても「ホンダ」と呼ばれることが一般化しました。

この現象は、言語学的には「商標の普通名称化」と呼ばれるものです。

ちなみに日本でも似たような現象は多々あり、たとえば「宅急便」は本来ヤマト運輸の商標ですが、現在では宅配便全般を指す言葉として使われることが一般的。

また「バンドエイド」や「ホッチキス」といった言葉も、特定の商品名が一般名称化した一例です。

ベトナムでの「ホンダ」という呼称も、このような商標の一般名称化のひとつで、現地では「私のホンダはスズキ製だ」といった一見矛盾した表現も、ごく自然な形で日常会話に溶け込んでいるといいます。

ネットの声

「英語圏でもオートバイと言ってれば和製英語で通用する様になれば愉快です。英語にもフランス語やスペイン語など他の言語が混じっているらしいから、『スキヤキ』など和製単語が混じっても面白いけどね。」

「ベトナムでオートバイを「ホンダ」というみたいに日本では小型飛行機をアメリカメーカーの「セスナ」といいますね。
小型機は主にアメリカ製、フランス製が多いけど日本製のスバル製もあります。
名称は「エアロスバル」ですが、日本国内ではエアロスバルは通じないので「セスナ機」と呼ばれている様です。」

「よく「bike(バイク) 」は英語圏では通じない(自転車の意)と言われるが、そんなことは全くない。正式名称はmotorcycleだが気軽に呼ぶ時は普通にBike。日本語に例えるとオートバイがmotorcyckeでバイクがbikeって感じ。嘘だと思うなら海外のYouTubeを見てみるといいさ。」

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