バイク用品店に行くと多種多様なグローブがある。どれにしようか選択にまよってしまうが、グローブなので機能は似たりよったりだ。価格の違いは使われている素材などによることがほとんどなのだ。

手にしっくりとくるものを選ぶ

第一に手にしっくりとくるかどうかが大切だ。もっともこれは、使い続けてみないとわからないものだが…。

バイク用品店に行くとグローブの取り扱いでその店の方向性などがわかってくるものだ。当然グローブ選びは多くのものから選びたいが、品質の良いものは長い間もってしまう。そのため、グローブの品数が多くないのが普通なのだ。

そういった面を考えて、グローブの品数が多いバイク用品店は信頼がおけると考えていいだろう。

好みのデザインや色のものを選んで着用してみる。指の付け根に隙間ができないようにきちんとはめ、サイズを合わることが大切だ。むすんでひらいて…を繰り返してフィット感を確かめるのだ。

ここで気をつけたいのが内側の縫製だ。縫い代(ぬいしろ)ともいう。縫い代がひどく出ていたり、皮膚をちくちくと刺激するものは躊躇無く選択肢から外したほうがいい。ちょっとくらいなら大丈夫だろうと甘く見ていると、後で痛い思いをすることになる。

いくらかっこよくても、あるいは値段が安くても縫い代が悪いグローブはパスしたほうがいい。

有名メーカーが出しているグローブでも縫い代の処理がまずいものも珍しくない。ブランド信仰は確かにあるが、盲信するのは禁物だ。慎重に選んだグローブなら必ず体の一部となってくれる

購入したばかりなのに、グローブから色落ちが起こり、手が真っ黒になったり、縫い糸がすぐにほつれたりすることがたまにある。購入した直後ならクレームにも応じてくれるので、レシートを添えて店にもっていくといい。

クレーム処理をしてくれなかったら、その店では2度と買い物はしないことだ。

季節で使い分ける

夏用グローブの多くは、手の甲側に無数の穴をあけてメッシュ状にしている。物理的に手の甲に風が当たるので、夏場はグローブの中がかなり涼しくてオススメだ。


年中皮のごついグローブをしているバイク乗りはいないと思うが、夏用と冬用のグローブは使い分けるのが鉄則といっていい。ちなみに、バイク乗りのほとんどは春・秋と夏と冬で3種類のグローブを使い分けているのが普通なのだ。

手の甲よりも手のひらのほうが汗をかくのでは?と言う意見もあるが、それでもメッシュグローブでグローブ内に風が入ってくるのは手のひらの汗を発散させるのに役立つ。

冬用にはシンサレート(ナイロン製の綿)が入ったウィンターグローブがある。ゴアテックスモデルなら、春秋にもレイングローブとして共用できるだろう。

もこもこしているので、ウィンカーの操作などで最初は戸惑うかもしれないが慣れれば問題はない。

お気に入りのメーカー製は外さない

グローブはバイク用でなくても別にかまわない。ただし、使ってみるとわかるが、すぐに穴があいたり、縫い糸がほつれたりするだろう。

バイクライディングはそれだけハードなのだ。バイク専用グローブはそれなりに考えて作られているので安心だ。

バイク専用グローブというわけではないが、「ベルリン」というメーカーから出ているアウトドア酔うのディアスキン(鹿皮)・グローブの人気が高い

ベルリンといっても米国のメーカーだ。柔らかくて丈夫なのだが、グリップを握った状態でデザインされているバイク用のグローブと違って、フィット感が今ひとつなのは否めない。

しかし、バイク用グローブはバイク用でしか使えない(そう言い切れないのもあるが…)。冬の寒い日でも、ベルリングローブをしたまま街を歩いても違和感はない。

バイク乗りの中には、バイク専用グローブを使わない人も相当数存在する。バイク専用品を使わないのは、その人達の多くがバイクから降りた途端に異質な存在に見えるからだろう。ベルリングローブはワーキンググローブとしても使えるのでとても頑丈だ。

キャンプツーリングなどに出かけると、軍手代わりにもなる。もともとそういった使い方をするためのグローブだ。何セットも予備で購入している人も少なくないだろう。

先述したように「ベルリン」というメーカーは米国にある。100年以上前から続いているメーカーで、ドイツでの皮革技術を会得して新世界へ移住した人が興したメーカーなのだろうと勝手に想像する。

ディアスキンは使い始めは固く感じられるのだが、しだいにこなれてくる。それに応じて、使う人の手にフィットしてくるのだ。洗えるのもディアスキンの特徴といっていい。ほんとうによく考えられているグローブなのだ。

ぬるま湯に中性洗剤を薄め、手にはめたまま揉み手をするようにして汚れを落とす。そして、形を整えて陰干しにする。このグローブに限らず、縫い糸がほどけることがあるので、購入したら、まずはボンドなどで縫い目の橋を留めるようにしてもいいだろう。

簡単だがこれはこれでかなり効果がある。内側を乾かすために裏返しに脱ぐのがグローブの正しい脱ぎ方だと何かの本で読んだことがある。


しかし、ほとんどのグローブは手のひら・手の甲までしか裏返しにできないだろう。もちろんそれでもいい。

自分に合う物を見つけるのは難しい

最初から自分に合うグローブを見つけるのは難しい。住めば都ではないが、結局は使い続けるうちに、手に馴染んでくるものが最善のグローブとなるのだ。

バイク用品の多くは季節ごとに買いそろえる必要があるので、季節ごとに選ぶ楽しみがあるのだが、それを面倒に感じる人も少なくないだろう。

選ぶよりも、このメーカーのこの製品なら間違いない…と思えるようになるのはかなりの強みだ。その点、革製品などは持ち主の手の形状に形態変化してくれるので、世界で唯一のグローブになってくれる。

安全パイという意味では、考え抜かれて作られているバイク用品の専門メーカーのグローブのほうが安心感がある。クレーム対応にもしっかりと対応してくれるから安心だ。あれやこれやと考えるよりも、まずは使ってみること。

現在はネットの口コミ情報などがあるので、使っている人の意見を聞くことができるのもメリットだと思う。人との違いを見せる意味で、通と思われるメーカーのグローブをつけてみるの一興だ。

その中にベルリングローブも当然含まれる。

おすすめの記事