バイク用ヘルメットは、フルフェイス、オープンフェイス、お椀型など…安価なものから高価なものまでさまざまだ。

●バイク用ヘルメットの種類

ヘルメットにはフルフェイス、オープンフェイス(ジェットタイプとも言う)、お椀型などがある。

オープンフェイスのヘルメットには、シールドが付くのが一般的。しかし、クラシックなゴーグルなどもよく似合う

ゴーグルはお椀型のヘルメットにも欠かせない。若いライダーの中には、ゴーグルのかっこよさに憧れて、バイクに乗り出した人も少なくないようだ。そういった、かっこよさから入るのも決して悪くない。

バイクにはさまざまな吸引力があるのだ。

●ヘルメットは人命と直結している

ヘルメットは人命と直結している装備だ。だからこそ、お金を惜しんではいけない。JIS規格とスネル規格を通っているものが望ましい…というよりも必須だ。

これはヘルメットの内側を見るとシールが貼ってあるので、すぐに確認することができる。いくら安くても、ディスカウントショップなどで買うべきではない。その分ガソリン代に回せるという気持ちはわかるけども…。


バイク用品店やバイク販売店なら品数も豊富だし、専門知識を持った店員がサイズなどもチェックしてくれる。ヘルメットの選び方などを解説しているネットを見たり書籍などを読んだりするよりも、販売店に行って実際にいくつかかぶってみるほうが手っ取り早い。

ベテランのバイク乗りの中には、「もう何十年も使っている」なんて人もいるかもしれない。実際にそんな人も少なくない。

なんとなくかっこよく聞こえるけども、ヘルメットを構成する化学素材は経年によって劣化するヘルメット本来の機能を発揮するのは5年程度とされているのだ。

20年もの間無事故だったからといって、これからも無事故でいられるとはかぎらない。そのライダーがいくら完全な人間だったとしても、周りにいるのは完全とはほど遠い人たちなのだから。

自分で起こす事故よりも、向こうからやってくるもらい事故もある。そのほうが多いと言ってもいいかもしれない。

一度事故に遭ったヘルメットはもちろん、落としたヘルメットは外観が破損していなくても、内臓破裂ともいうべき状態になっている

要するに、ヘルメットとしての機能を失っているということだ。役に立たないヘルメットを後生大事に被り続けるのは、パンクしたタイヤで走り続けるのと変わらない。

●周囲の人に迷惑をかけないために

ヘルメットは、実際は何を被ろうと(被らないことも含めて)それを決めるのは各自の自由だ。被らなければキップを切られるけども…。

粗末なヘルメットであろうと、内装がボロボロになった古いヘルメットだろうと、自分の命なのだから、それは覚悟のうえだ。
他人がとやかく口出しするものではない。


長く使っているヘルメットは自分の体の一部になっていて、なかなか手放せないものだ。それでも、事故に遭ったときに、いったいどれだけの人に迷惑をかけることになるのか…。自分自身が傷つくだけでは済まない

会社勤めの人だったら、その分同僚の仕事が増えるだろう。面倒をみてもらうわけだから、家族にも負担をかける。安物や極端に古いヘルメットのせいで、軽傷で済むはずだった体も重傷になってしまったのでは、悔やんでも悔やみきれない。

安物や極端に古いヘルメットのせいで、そんな事態を招くのは馬鹿げている

話は飛ぶが、長く物を使うことに関係して、

「十年もたないものは、一人前のものとして認められない」

という人がいる。

その論でいくと、ヘルメットは半人前かもしれない。しかし、ヘルメットの寿命は5年程度のものだし、家電製品は上手に使っても8年くらいが限度だろう。

家電製品は設計段階において、そういったサイクルで故障するようにできているのだという。長く使われては商売にならないからで、功利主義に走るメーカーの策略も見え隠れする。

そういってしまえば、四輪メーカーなどは、メンテナンスさえ怠らなければ20年でも30年でも、それこそ何十万キロも走っても耐えられるように作っているということだから頭が下がる

メーカーを擁護するわけではないが、別の見方もある。新しい家電製品は使用電力が確実に減っている。節電による省エネルギーは火力発電所の稼働率を抑えてくれるのだから、二酸化炭素の排出を減らしてくれる効果が期待できる定期的な買い替えは地球温暖化の防止に役立つというわけだ。

だからこそ、家電製品は新しい方がいいといえる。

どちらが正しいかを問うものではない。

ふたつとも採用すればいいのだ。長く使うべき物は長く使い、買い替えるべきものは買い替えるようにすればいい。

●ヘルメットは何を選ぶ?

ヘルメットはより開放的なオープンエイスタイプを使用する人が少なくない。それでも、JIS規格以上のヘルメットが必須であり、できればその上のスネル規格のヘルメットを目指したい。しかし、その分値段も上がるのは間違いないのだが…。

JIS規格にもA、B、C、の三段階があり、順に審査が厳しくなる

したがって、大型バイクの乗る場合は、JIS規格のヘルメットであれば、JIS規格Cのヘルメットが望ましい。オープンフェイスの場合、シールドを上下に開閉できるものが一般的だが、ホックで着脱するタイプのものもある。

高速道路や雨天での走行時はシールドをつけ、高速を下りたらシールドを外してバッグに仕舞い、ゴーグルかサングラスをするというスタイルもいいだろう。

開放感はフルフェイスに勝るものの、いざというときの安全性はフルフェイスに劣る。汚れや傷が目立つという理由で、白いヘルメットは敬遠されがちだが、黒いヘルメットは夏は暑い…。夏は白いヘルメットのほうが断然楽なのだ。

●命を守るヘルメット

傷や汚れがヘルメットの寿命の目安にもなる。ヘルメット専用のワックスなどでも汚れが落ちなくなり、傷がずいぶん目立つようになったら、それが買い替えのタイミングと思っていいだろう。

ヘルメットの値段は思ったよりも高い。多くの場合、バイクの保険(年額)よりも高いのではないだろうか。

しかし、それだけの価値がヘルメットにはある。

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