バイクのここが好き!バイク乗りで本当によかった!

車にもない、バイク「だけ」の魅力とは!

皆さんは「バイクって何がそんな楽しいの?」と聞かれて返答に困ったことはありませんか?

確かにバイクってめちゃくちゃ楽しいのだけど、意外と言語化することは難しく、特にバイクに乗ったことのない人にその魅力を伝えるのは苦労しますよね。

なんとなく「風を切る感覚とか気持ちいいから」と伝えても「ふーん。あ、そっか。ま、楽しいんだね。」なんていう微妙な反応をもらうことも多いかと思います。

実はこのテーマは、ほぼ四半世紀にわたってバイクに乗り続けている自分でもなかなか答えられるものではなかったのですが、今回頭を整理してしっかり言語化をしてみたので、バイク乗りの皆さんにも、バイクに乗ったことがない皆さんにも納得してもらえたら嬉しいです。

※元バイク屋のフォアグラさんの記事をまとめたものです。

バイクの「操る楽しさ」

言うまでもなく、バイクというのは乗り物の一種です。

当然、乗ることが楽しいというのが大きな魅力です。

ではバイクと同じように、自ら運転することができる自動車の運転との違いは何でしょうか?

コントロールできる範囲の大きさ

自分が思うに、運転におけるバイク特有の楽しさは、全てがマニュアル操作であることではないかと思います。

車でも走りを楽しみたい人や、操る楽しさを求める人はマニュアル車を選ぶことが多いですよね。

さらにバイクの場合はシフト操作がマニュアルというだけではありません。

車の場合はマニュアル車であったとしても、ハンドルを回すだけで方向を変えることができますが、バイクの場合は体重移動に加え、セルフステアや場合によっては腰を落としたりもしますよね。

さらにブレーキも前後で独立しています。

コーナーの侵入時にはフロントブレーキを使用して荷重をかけ、フロントフォークが縮むことで旋回性能が上昇します。これも車にはない作用ですよね。

また、リアブレーキで車体を安定させたり、乗り心地よく停止させることもできます。

つまりバイクは、自分の意思を細かく指示することができると言えるのではないでしょうか。

誤解のないように言っておきますが、自分は車も大好きなので、決して車がつまらないと言うのではありません。

ただバイクの方が、より細かい操作や、挙動を操れる範囲と幅が広いという楽しみがあるのではないかと思います。

ちなみに自分はバイクや車以外にもカメラ写真も趣味なのですが、やはり写真もマニュアル撮影が楽しいのです。

シャッターの速度や絞りを変えることで表現の幅が広がり、自分の狙った仕上がりにできます。

オートモードやスマホでの撮影では、自分の意図を表現できないのです。

走らせて速い遅いではなくて、自分がコントロールできる幅が広いというのが、乗り物としての大きな魅力ではないかと思います。

加速・減速・旋回と、全ての操作がマニュアルで、両手両足を使う乗り物というのはなかなかありませんよね。

圧倒的動力性能

そしてもう1つは、その圧倒的な動力性能です。

400ccという、普通自動2輪免許で乗れる排気量であったとしても、一般的な乗用車であれば、瞬時にコメ粒にできるほどの加速性能を持っています。

新車価格が数10万円で購入できるバイクであっても、これと同等の加速性能を持つ4輪なら恐ろしい金額になってしまいます。

守ってくれる車体がなく、体がむき出しですから、夏暑く冬寒い上に、危険性の高い乗り物ではありますが、その分圧倒的に軽量ですから、高回転に振った高出力のエンジンを搭載することが可能なのです。

人とバイクと合わせてかっこいい

こんな言い方をしたら、スポーツバイクだけが楽しいように思われるかもしれませんが、動力性能が売りではないクルーザーやレトロタイプの車種であったとしても、やはり操る楽しさは十分です。

そしてこれらのバイクには、一種のナルシズムに浸ることができるというメリットがあります。

スピードは出さずとも、のんびり走るだけで満たされるのです。

また普段は人前でカッコつけることが苦手な人も、バイクに乗っている時は「今の俺カッコイイ」と思えてくるはずです。

もちろん車に乗っていてもナルシズムに浸ることはできると思いますが、やはりバイクは「人とバイクと合わせてかっこいい」になるのが大きな違いです。

かっこいい車が走っている姿を見ても、車がかっこいいのであって、中の人まで見えませんからね。

他の工業製品には湧かない感情

自分もそうですが皆さんも、自分が好きな物を所有できるというのは嬉しいことです。

そして、バイクというのは、この所有欲をすごく満たしてくれるものだと思うのです。

バイクに限らず、高級腕時計とかブランド物やアクセサリーなどでも、所有感という観点では同じだと思います。

ですがバイクの場合はペットに近い感覚、愛情に近いものがあります。

愛情を感じる機械はバイクだけ?

自分は子供が2人と犬が2頭いて、それはもう可愛くてしかたがありません。

しかし、本来人間やペットなどに対する感情である愛情というものが、なぜか工業製品であるバイクにも感じられるのです。

ただ「かっこいいバイクを持っている」という所有感だけではなく、ツーリングが終わったら「お疲れ様」と声をかけてやりたくなるし、乗り換えで手放す時には「今までありがとう」と誰も見ていない時に声をかけたりもします。

自分で乗り換えを決めたくせに、別れる時には涙が出そうになります。

また夜中には愛車を前に、ウイスキーをチビチビ飲む時間も幸せを感じる一時です。

より愛情が深まる「カスタム」

そんな風に「愛情を注ぐ」ことができるバイクですから、より自分の好みにしてしまいたいという感情も湧いてきます。

大好きな彼女に、自分好みの服装や髪型をお願いするような感覚に近いかもしれません。

バイクに当てはめるとそれはカスタム。自分の体格や乗り方に合わせて、ハンドルやシートを交換したり、サスペンションのセッティングをすれば、自分専用感が出てさらに愛情は深まることでしょう。

もっとお金をかけて自分好みのマフラーに変えてみたり、ステッカーを貼ってみたり、人によっては塗装までしてしまうこともあります。

自分は、バイク以上に愛情を注げる工業製品というのは他に知りません。

前述のように写真撮影も大好きで、高額なカメラやレンズも所有してはいますが、こういった愛情の注ぎ方というのはありません。

良いカメラや良いレンズを所有する所有感は確かにありますし、もちろん大切な物ではありますが、愛情と言える感情までは湧いてきません。

どんな物であっても、長く使うことで愛着は湧きますが、愛情までは達しません。なぜでしょうね?

単に自分がバイクが好きだからというだけではない気がします。

バイクに愛情を感じるという人、というか工業製品の中でバイクにだけ特異的に愛情を感じる人は自分だけではないように思います。

バイクに乗るとヒーローになれる?

これは人それぞれに感じ方が違ってくるかもしれませんが、自分にとってバイクはヒーローの乗り物なのです。

幼い頃に見たヒーロー物を思い出してください。仮面ライダーはもちろん戦隊モノなどでもバイクが登場しますよね。

無条件にバイクはかっこいいのです。ヒーローの乗り物なのです。

かっこいい乗り物に乗りたいという気持ちは、もはや本能レベルでみんな持ち合わせているものです。

先ほど、数10万円で購入できる400ccのバイクと同等の動力性能を持つ車は、相当な金額になるという話しました。

この恐るべきコストパフォーマンスは、動力性能だけではないのです。

皆さんは街中を100万円の軽自動車が走っていても、何とも思わないでしょう。

でも100万円のバイクや自分の好きなバイクが走っていたら、目で追ってしまいますよね?

100万円も200万円もする車を街中で走らせても何とも思われないし、乗っていても特に感情を揺さぶられることはないでしょう。

ですが数10万円のバイクに乗れば、街中の視線を集めるヒーローになれるのです。

跨ってアクセルをいつもより少し大きめに捻るだけで、心拍数は上がり感情が揺さぶられます。

それがバイクというものです。

バイクでしかできない体験

バイクの最もポピュラーな楽しみ方というとツーリングでしょう。

視界が広く、速度も自分で調整して走ることができるので、他の乗り物では見えない視点で景色を楽しめるのです。

誰もいない快走路や、景色の良い海岸線をただただ走る。それだけで日常のストレスが消え去ります。

景色の良い道端にバイクを止めて、缶コーヒーをすすりながら愛車の写真を撮ってみる。

跨って、腕を組んで、1つ深呼吸。「さあ、また走ろう」と、エンジンに再び火を入れ直す。

たったそれだけのことなのに、すごく満たされるのです。

今回はバイクならではの楽しみや魅力を、自分の少ない語彙力でできるだけ伝えようと頑張ってみましたが、全然伝えきれたとは思えません。

それでも、これからバイクに乗ろうとする方や、「バイクって面白いの?」と聞かれた時の答えの参考になれば幸いです。

ネットの声

「68歳の私が一目ぼれしたバイクはsuzki gsx-s125です!2023モデル、、、、発注から2か月で納車。その間に免許を取り2年で15000km程乗りました。色々なところに連れて行ってくれたり、カミさんとのタンデムの楽しさを教えてくれたり、、、、。もう感謝感謝です。先日スプロケ、チェーン、タイヤ、etc交換!  さあまた2年、、、いろいろなところへ連れて行ってくれよ、、、、相棒!」

「初めて自転車に乗って隣町に行く世界、どこまでも行けるような気がした世界感ですよね。大人になって改めてあの世界観を思い出させる。いわばタイムマシーンですね。ブレイクアウト、永遠のタイムマシーンです。これからもよろしく、相棒!」

「バイクを手元に置き続ける理由は、いつでも自由になれるから。
むしゃくしゃした時、寂しい時、また反対に嬉しかった時、、、どんな時もサッと跨ってすっ飛ばすと、また明日から頑張ろう!って思えます。
普段はしょっちゅう乗るわけではないけど、手元に置いて、いつでもイヤなことから逃げ出して自由になれる。遠くに行ける。乗れば心が解放される。16歳で原付免許取ってから40年以上、自分にとってバイクは趣味ではなく、宗教のような存在ですね。いつでも助けてくれる、慰めてくれる。そして応援してくれる、そんな存在です。」

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