バイクにまたがってライディングに入る前の注意点。まずは相手を知る事から始める。それはとりもなおさず事故回避のための必須条件だ。

ライディングの実際

バイクにまたがって公道を走行する。交通量の多い市街地と国道交通量の少ない田舎道、山岳道路といったルートを走りつつ、それぞれの道に応じた走り方や注意点がある。

ライディングの基本的なことは簡単で、それは思いやりと礼節だ。

なんともバイク乗りには似つかわしくないような言葉かもしれない。しかし、この2つを心得ておくことで事故に遭う確率がぐんと下がる。

周囲への思いやりがない人、路上での礼節を欠いている人には何を教えても無駄だ。そういった人にライディングテクニックが身につくわけがない。

ここでいう路上での礼節は、法律を超越したルールと言ってもいい。

例えば、高速道路の追い越し車線を100キロで走行し、法律を遵守しているなどと思っているバイク乗りは、路上においての礼節を欠いている。

峠道のカーブでセンターライン寄りにコーナリングしているバイク乗り、これは明らかに対向車への配慮を怠っているうえに、さらに自らを危険な状態にさらしている。

これは、基本的なアウトインアウトといった段階以前の話だ。どういうことかというと、他の交通の迷惑にならない…これに尽きるのだ。

そのうえで、安全な走行を行うということだ。これらを意識していれば、合理的なライディングは後からついてくる

GPライダーの真似をしたいがためにコーナリングテクニックを覚えたいというバイク乗りに教えることはない。

バイクの基本は取り回し

教習所でやるようにバイクを押して歩く。教習所で嫌になるほどやったとしても、自分のバイクでやるのとはまた違ってくる。


広い場所があれば、8の字に歩いてみると自分のバイクの重さがよく分かる。近所の裏道を一周してみるのもいいだろう。

そして、今度はエンジンをかけてやってみる。このときのギアはローだ。

今度は、エンジンを切っている時と違って、歩くスピードに合わせた微妙なアクセルワークが必要になる。

さらにフロントブレーキ操作がそれに加わる。

今度はバイクにまたがってみる。そして同じことをする。

停まる寸前のスピードで、よろけないようにバランスを取る

テアリングをフルロックさせて、左右両方で小さく曲がる練習をしてみよう。フルロックというのは大型バイクではかなりの恐怖感がある。しかし、これをマスターすることで取り回しをほぼマスターできると思っていい。

以上の練習はトライアルに似ている。これによって車重やバイクに働いているG感覚などが体感できるのだ。

自分が乗ろうとしているものの正体がつかめてくるといっていいだろう。

押して歩く取り回しから最初は大いに手こずるはずだ。

しかし、何度も繰り返していくうちに重く感じたバイクも次第に軽くなっていく。バランスが取れて無用な力をかけなくてもよくなってくるからだ。そうなってくるとしめたものだ。

馬とバイクは似ている

乗馬でもまずは馬を引いて歩くことから始まる。いきなりまたがって馬に鞭をあてることなどありえない。


馬を制御するといった点において、乗馬とバイクは似ているのだ。けれども、乗馬の場合は停止中も馬は立ってくれているが、バイクは支えないと転倒する。

自転車の場合

自転車も押して歩くことが基本。それによってバランスの取り方や自転車の特性を知ることができる。

バランスのとれた自転車は、歩きながらサドルを軽く押してやるだけで直進する。バランスの悪い自転車は右に行ったり左に行ったりしてしまうのだ。

押し方が悪い場合もそうなる。

バイクのライディングは自分以外の力を制御すること

バイクは自転車にエンジンが付いた乗り物だ。自転車は自分の体力で走るが、バイクはエンジンの力を借りる。

だから制御が難しい。自転車がバイクより制御が簡単なのは、他の力を借りていないからだ。

そして、走行中のバイクには慣性モーメント、重力、遠心力などさまざまな力が働いている。

つまり、バイクライディングというのは自分以外のそれらの力を制御することになる。

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