ビリー・ジョエル『ストリートライフ・セレナーデ』にライヴ盤を同梱する50周年記念盤が発売

2024年に16年ぶりの来日公演を行なったビリー・ジョエル(Billy Joel)。

1974年に発表したアルバム『ストリートライフ・セレナーデ』が、50周年を記念した日本独自企画の『ストリートライフ・セレナーデ 50周年記念デラックス・エディション』で2月19日(水)に発売されます。

7インチ紙ジャケット仕様

このデラックス・ディションは、1975年に発表された幻のクアドラフォニック(4ch)・ミックスを日本で初めて収録するアルバム本編のSACDハイブリッド盤と、1975年6月に米・サンフランシスコのグレート・アメリカン・ミュージック・ホールで行なわれた公演を収録するCD『Live at The Great American Music Hall, 1975』の2枚組。

さらに、1974年当時のUSプレス・キット(リリースに際してメディアに配布されたバイオグラフィやメディア評を集めた資料)をはじめ、貴重なメモラビリアの数々も7インチ紙ジャケット仕様のパッケージに封入されます。

ライヴ音源を追加収録

アルバム本編を収録するSACDハイブリッド盤のCD層には世界初CD化の「Souvenir (from 『Live From Long Island』」を含む4曲のライヴ音源をボーナス・トラックとして追加収録。

また、SACD層とCD層に収録されるステレオ音源は、2024年にDSDマスタリングされたものです。

同梱される『Live at The Great American Music Hall, 1975』は、もともと2021年11月にアメリカとヨーロッパでリリースされた限定アナログ盤ボックス・セット『THE VINYL COLLECTION, VOLUME 1』の特典ディスクだったもので、音源の一部はこれまでにCD化されていますが、ライヴ全編のCD化は今回が初めてです。

ビリー・ジョエルの3rdアルバム

『ストリートライフ・セレナーデ』 は、ビリーの出世作『ピアノ・マン』 に次いで1974年10月11日にリリースされた3rdアルバム。

暖かく気候の良いロサンゼルスでの生活の中、ニューヨークからの流れ者の視点で異郷の地に暮らす人々のストリートライフをつぶさに観察した結果生まれた作品で、全編繊細な宝石の様なきらめきを放つ、ビリーならではの郷愁感あふれるアルバムとなっています。

「ビリー・ジョエル3枚目のアルバム。前作は当時流行っていたカントリーロック主体の曲調でピアノを生かした曲は少なくギターサウンド主体のアレンジだった。今作ではビリーのピアノ・マンとしての素質を生かしたアレンジになっている。「ピアノ・マン」は今作に入れるべきだったのかも。プロデューサーは前作と同じくマイケル・スチュアート。彼のプロデュースはフィル・ラモーンの一連のパーフェクトなプロデュース作品と違って、アルバムジャケットみたく、どこかのんびりとした昼下がりの雰囲気がいい。そして全曲完成度が高い。ゆったりと聞ける。なぜか評価は低いけど、個人的にビリーのアルバムの中で1番好き。」

「このアルバムには後にポップスターとなりスタジアム・アリーナでコンサートをするようなビッグショットなビリーはまだ存在していません。素朴で美しいメロディーを中心にロサンゼルスの庶民たちについて歌っています。その中でも特に、娼婦とのロマンスを歌ったロバータは孤独な主人公の心の闇を表現している上、終盤のコーラスも素晴らしくまさに遏雲の1曲です。」

「ライブアルバム「Songs In The Attic」に収録されている2曲「Streetlife Serenader」「Los Angelenos」を含む名作。彼の作品で最もリラックスした発声で歌っているアルバムではないかと思います。上記2曲と、インストの「Root Beer Rag」「The Mexican Connection」など、演奏したら楽しそうな曲を多く含んでおり、楽器弾きは彼のアルバムのNo.1にあげる人が多いのではないでしょうか。このアルバムを購入するのは3回目(過去LP・輸入CD)ですが、付属のCD EXTRAは意味なしです。楽曲のすばらしさのみ堪能してください。」

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