松田優作の遺作『ブラック・レイン』リマスター版が日本最終上映!?

当時の映像を蘇らせたロング予告も

『ブラック・レイン』が、デジタル・リマスター版として、日本公開35周年を迎えた1月24日より、シネマート新宿ほか全国4館にて1週間限定劇場公開されることが決定した。

松田優作の遺作

本作は、『グラディエーター』『エイリアン』など数多くの名作を生んだリドリー・スコットが監督を務め、製作費約59億円をかけて大阪での本格ロケを敢行したクライム・アクション。

マイケル・ダグラス、アンデ ィ・ガルシア、高倉健、松田優作など日米を代表するキャストが共演を果たし、大ヒットを記録。

松田のハリウッドデビュー作でもある本作は、劇場映画作品としては、遺作となったことでも知られており、その松田の存在感にロバート・デ・ニーロも共演を熱望したと言われている。

また、劇場公開から35年、また高倉健の没後10年、松田優作の没後35年という節目の年を迎えた本作は、 2025年1月末日をもって国内上映権が終了するため、日本最終上映となる。

大阪が舞台のハリウッド映画

汚職の疑いをかけられたNY市警の刑事ニック(マイケル・ダグラス)と同僚のチャーリー(アンディ・ガルシア)は、ニューヨークのレストランで日本のヤクザ・佐藤(松田優作)が別の日本人を殺す場面に遭遇する。

激しい格闘の末、佐藤を逮捕した2人は、日本の大阪府警に佐藤を引き渡す任務で訪日する。

ところが、引き渡し直前で佐藤は仲間の手によって逃亡。

ニックとチャーリーは言葉も通じず、捜査権限もない大阪で佐藤の追跡に乗り出す。

そんな2人のお目付け役となった松本警部補(高倉健)と共に捜査を開始するが、彼らを挑発するかのように佐藤は新たな事件を起こす……。

若かりし豪華キャスト

あわせて公開された予告は、1989年に公開された当時の予告を蘇らせたレトロ・ロング予告編となっている。

公開当時の空気を味わうことができる懐かしいフィルムの質感で、若かりし豪華キャストたちの乱闘シーンからシリアスなシーンまでが確認できる。

ネットの声

「公開当時、優作さんの存在感に痺れました。凄い、これから世界で活躍するぞ!と思った矢先の訃報。
あの喪失感は忘れられません。
ブレードランナーでタイレル社長が4年の寿命しか無いバティに対して
「強い炎は早く燃え尽きる。君も輝いてきたんだろう?」
と言っていたセリフをそのまま再現してしまったように感じました。
余命を映画に賭けた優作さん、渾身の姿は今でも輝いています。」

「舞台が大阪なのに完全にハリウッド大作だった。もしこの映画を日本人の監督が撮ったとしたら吉本新喜劇にしかならなかっただろう。その意味でやはり映画において監督の手腕は重要だと認識した次第。」

「マイケル・ダグラスの目の前で相棒のアンディ・ガルシアを斬殺する松田優作。
狂気の熱演、強烈でした。
映画自体は中国文化と日本文化がごちゃ混ぜになってたり突っ込み所も少なくないのですが、今でも好きな作品です。
日米の名優達の若き日の共演、久しぶりに観たくなりました。」

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