
「バブル時代は良かった」というのは、本当なのか?
「昔は良かったなぁ」という上司は多いのではないだろうか?
会社員時代は、よく言われていました。
お金の面で言うと「昔は定期預金の金利が高くて良かった」とか「昔は入った保険の金利が高くてお宝保険で良かった」などがよく言われます。
目次
バブルの時代よりも現代のほうが暮らしやすいかも
もちろん昔の方が金利は高かったのは事実。
しかし金利が高いということは、モノの値段も高かったのです。
バブル期の定期預金の金利は高かったのかもしれませんが、住宅ローンの金利も変動金利で8.5%くらいでした。
預ける金利も高ければ、借りる金利も高くなるのです。
バブル時代は、モノも高かった。
洋服はとても高かった。
スーツも10万円以上で、コートもノーブランドでも10万円くらいでした。
バイト代を貯めてもスーツしか購入できずコートは友人に借りて式に向かいました。
今はスーツも高品質で安いものがたくさんあります。
また、学生のバイトの時給も低かったのです。
当時はワインはまだ高級で3万円のワインをドンドン空けている人達に給仕する人の賃金は、時給600円前後だったのです。
バブル期の方が貧富の差は激しかったのです。
必ずしも「昔が良かった」とは言えません。
今の金利は低いが、モノの値段は安い。
しかも高品質で安いものばかりで昔よりも暮らしやすいといえるでしょう。
実は学生運動世代こそ、何らかの形でバブル時代に関与していたはずなのに、そんなことなど存在しなかったかのように、学生運動時代の美しい思い出だけを語り続けるのは狡いよな。
— ジャッパの星 (@loira294) May 29, 2022
過度な悲観論はお金を遠ざける
人は、将来について「良くなる」と考える人と「悪くなる」と考える人に二分できます。
将来は悪くなると考える人のほうが「昔は良かった」と考える傾向が高いのです。
もちろん1点だけに注目したら「昔は良かった」のかもしれないのは、前述した通り。
「昔は良かった」と考えてしまうと、当然のことですが思い切った行動がとれなくなります。
お金持ちほど「未来志向」の人が多い。
先見性があるともいえます。
将来について楽観的にとらえているから、チャンスに巡り合う頻度も高くなるのです。
もちろん楽観的過ぎるのも良くはありませんが、過度な悲観論では、お金を遠ざけてしまいます。
ちなみに「昔は良かった」という言葉が頻繁にでてくると老化のサインらしい。
考えることや判断をするのは脳の前頭前野ですが、前頭前野が衰えると新しいものや自分と違うものが受け入れにくくなるそうです。
GW中にバブル時代のドキュメンタリーやってて当時ホステス現在??ママやってる人が「お金のある人に女の子はみんな取られちゃう、そうしたら普通の男の人は皆拗ねちゃいますよね…」みたいなこと言っててそれが当然じゃないの?と思った
そうじゃない今のほうが異常だよ— たぬき (@lPa83Vc68WsKQZx) May 31, 2022
日本が良くなると考えられない18歳
豊かで、安全で教育水準も高い日本なのに、なぜか若者は希望を持てない……。
そんな事実が、日本財団が世界9カ国で9000人の若者を対象に実施した「18歳意識調査」で明らかになりました。
日本の18歳は「将来、国が良くなる」と考えている人が1割以下なのです。
国の将来については、アメリカ・イギリス・ドイツも「良くなる」と答える人は少なくないので先進国には共通の傾向があるのですが、日本は突出して低いのです。
親が「昔は良かった」なんてことを話していたら、尚更この傾向が高くなってしまいます。
昔よりも確実に進学率は増えていますし、便利で豊かになっています。
例えば大学への進学率は1984年頃は25%程度でした。
女性に限定したら13%程度とかなり低い。
ところが現在は男女共に50%を超えています。
1980年代は、インターネットも携帯電話もありませんでした。
バブル期よりも確実に生活は豊かになっているのです。
日産インフィニティQ45
バブル時代の高級車がなんと牧場で草ヒロとなっておりました。高級車が牧場の隅で草ヒロになっている光景はなかなか拝めませんね?。
ちなみに車内には当時モノのナビや裸の女性が描かれた温泉のチケットなどがありとても90sを感じられる個体でした。 pic.twitter.com/yBogr40DXv— 石原の草ヒロ探索日記 (@Boin_12te634TV) May 25, 2022
日常生活で考える力を身につける
高い教育を受けて豊かな時代を生きる若い世代が、なぜ日本という国が良くなると考えられないのでしょうか。
それは「敷かれているレール」がなくなっていったことにあるのかもしれません。
昔は良い大学を出て良い会社に就職したら、一生安泰みたいなレールが存在しました。
ところがインターネットやAIの普及で、このようなレールはなくなっていく方向にあります。
現在求められているのは「自分で考える力」。
考える力というと、難しい問題を解かなければいけないと考えるかもしれません。
それも必要だと思いますが、日常生活でも「考える力」は、身に付くと思っているのです。
例えばペットボトルの水を買うのにも、自動販売機で買うか、スーパーで買うか、ネットでまとめ買いをするかで金額は変わってきます。
この中でどの消費方法を選ぶのか考える必要があるのです。
安ければいいというわけでもありません。
自分にとって利便性が一番ならば、高くても価値はあります。
お金を上手に使うことは、考える力が十分に育つのです。
『24時間戦えますか?』ってバブル時代の流行歌。当時ビジネスマンは仕事も遊びも超アクティブ。毎日のように「昨日も終電だったよ~」と、私の上司は自慢げに話す。ある朝、お茶を出しながら「おはようございます」と挨拶したら、なんだが様子が変。「寝坊して慌てちゃってさ」その目線を追うと、
— ぴっきー@薔薇と200冊の日記の人 (@yamapirokichi1) May 31, 2022
「考える力」が弱まる習慣とは?
まずは、考える力が弱まる習慣について考えてみました。
・いつも受け身で情報をうのみにしてしまう
・常識やルールにこだわり過ぎる
・成長意欲や向上心が乏しい
・何にでも消極的
・同じミスや失敗を繰り返してしまう
このような習慣があると考える力が弱まってしまうので意識して改善していきたいところです。
まずやって欲しいのは、何かを購入する時には必ず「疑問を持つ」ことです。
「なぜ、この商品が必要なのか?」
「なぜ、このサービスが必要なのか?」
購入する前に考えてみてください。
そして、さらに「思い込みや先入観」を捨てる努力をしましょう。
思い込みや先入観とは、自分の「思考のクセ」なのだ。そこに気付くことが大事です。
クリティカルシンキングを活用する
思い込みや先入観は、思考停止に近い状態を引き起こし思考の幅を狭くしてしまいます。
クリティカルシンキングを活用しましょう。
物事を客観的に判断する思考方法のことです。
以前「収入が限られていますが、マンションを購入するか子どもを持つか、どちらがいいですか?」と相談されたことがあります。
結論からいえば、どちらも可能なのです。
うまくヤリクリをしたり子どもが生まれても働き続けたりと方法はあります。
二者択一ではなく、何か別の方法はないのか考えるクセをつけるということ。
つねに疑問を持って多角的な視点から考えることで、凝り固まった思考を柔らかくして新しい選択肢を模索してください。
クリティカルシンキングするには、まず「ゴールを決めること」。
子どもの大学費用やマイホームの頭金、老後資金など一括では支払えない大きな金額のゴールを設定してみましょう。
そのゴールに向けて、「毎月いくら貯蓄するのか?」「何年かかるのか?」などを考えてみましょう。
使えるお金には限りがあります。
だから「考えて使う」しかないのです。
この考える力が付けば、仕事にも役立つので収入も上がり豊かになっていくでしょう。
バブル時代は雇われる側が「この会社に入ったら私になんのメリットがありますか?」なんて言ってたのに、今は雇う側が「あなたを雇うことで我社になんのメリットがありますか?」と聞くようになった。時代は変わったと思ったが、よく考えたら当時の輩が同じこと聞いてるだけだわ。
— 肉体労働者 (@nikutairoudou17) May 29, 2022
ネットの声
「世の中のムードは今より良かった。人々は海外旅行に出かけたりし、日本の繁栄を謳歌していた。将来は明るいとみんな思っていた。
ところが現在は閉塞感が強い。バブル崩壊後30年以上も全く経済成長できず、給料も横ばい。日本だけ金利が低いが、カネを借りれば住宅ローン以外は高い。海外旅行に行く余裕もなく、ますます内向的になる人が増えた。発展途上国にも抜かれ、円安と物価安で外国人観光客頼みというありさま。
日本の将来がどうなるかは未知数だが、バブル崩壊後の30年と全く同じ事をし続けているので、このまま衰退を続けていく確率の方が高い。日本は変わる必要がある。」「個人的には昔のバブリーな日本ではなく投資環境が整った今の日本に生まれて幸運だと思っている。
積立NISAを利用してS&P500のインデックスファンドで20年も積立投資をするだけで高確率でひと財産できてしまうわけだからね。
確かに昔は右へ倣えして生きていればみんなでそこそこ幸せになれたかもしれない。
だが今は自分の頭で考えて行動する人間と思考停止している人間では天と地ほど差ができる世の中になっている。
昔は良かったとか言って時代の変化から目を背け続ける人間はかわいそうだけど淘汰されていくだろうね。」「バブルの時代は自分は小学生だったが、何となく世の中は明るかったし、足の引っ張り合い・揚げ足取り・富裕層叩き…等、今のニッポンのような閉塞感は無かったように思う。大人はみんな優しくて成熟しており、ちょっと年上のお兄さんお姉さんはお洒落で物識り。自分もいずれそうなるんだろうと思っていた。
今社会人としてバブル時代に青春を謳歌していた人達と一緒に仕事をしているが、やっぱり彼らはゆったりしていて物識りで他人をこき下ろしたりはしないな。唯一の難点は、湯水のように会社の経費を使おうとするところ。「今期のうちに全部使わないと、来期に経費削減されるから、どんどん使おうぜ」だって。自分ら世代には考えつかない発想だ。」