キャンピングカー「トイレ事情・あるあるトラブル5選」災害時の車中泊にも役立つ!
コロナ禍の影響を受けアウトドアブームが続く中、キャンピングカーへの注目度が高まっています。
レジャー目的にとどまらず、テレワーク用の書斎や、災害時のシェルターなど、さまざまな用途で活用できるその魅力もしばしば話題となります。
キャンピングカーといっても、国産車から輸入車までさまざま。快適に過ごすためにトイレ付きの車両を選ぶ方もいるでしょう。
しかし通常のトイレとは異なり、キャンピングカーならではのトラブルも発生します。
今回は、キャンピングカーのトイレの種類や、「あるあるトラブル」とその対策について紹介していきます。
キャンピングカー「トイレの種類と汚水処理方法」
キャンピングカーのトイレは洋式で、3つのタイプに分けられます。
- カセット式トイレ
- ブラックタンク式トイレ
- ポータブル式トイレ
それぞれの特徴と汚水処理方法についてみていきましょう。
カセット式トイレ
車体とトイレは固定されていますが、汚水を溜めるタンクが取り外し可能なことから、カセット式トイレと呼ばれています。
車体にトイレルームを設置するため、比較的大きいキャンピングカーである、キャブコンやキャンピングトレーラーに搭載されることが多いです。
独立したトイレルームなので、家のトイレと近い感覚で使用できます。
取り外し可能な汚水タンクは自宅に持ち帰り、家庭用トイレで処理します。
ブラックタンク式トイレ
マリントイレとも呼ばれ、カセット式トイレと同様、車内に常設するトイレです。
床下に数十リットルから100リットルの大きなタンクが設置されているため、輸入される大型のキャンピングカーに搭載されています。
床下タンクに溜まった汚水は、排出ホースをつなぎ、キャンプ場や道の駅にあるダンプステーション、自宅の汚水枡で処理します。
ポータブル式トイレ
車体と固定せずに、置くだけで設置できる簡易式のトイレです。
独立したトイレルームを設置できない、バンコンなどで使用されることが多いです。
持ち運び可能なので、使用するタイミング以外は収納できるメリットがあります。
一方で、容量が10リットルほどしかないので、緊急用トイレとして考えると良いでしょう。
カセット式トイレと同じで、タンクに溜まった汚水を家庭用トイレで処理します。
キャンピングカーを買うときに気になる簡易トイレ。その中身の廃棄方法を動画にしました。(動画はあくまで動作です。中身を棄てる場所に注意してください。) #キャンピングカー #バンコン #トイレ #レクビィ pic.twitter.com/RqbCRVqbaa
— campingcar.recvee (@recvee) March 26, 2022
キャンピングカーのトイレ「あるあるトラブル」5つとその対策
キャンピングカーでよくあるトイレのトラブルについてチェックしていきましょう。
「臭いがきつい」
トイレルームが臭う場合は、飛び散った尿が原因となっている可能性が高いです。
専用の洗剤を使用し掃除することで、臭いは取れるでしょう。
また、タンク内の汚水を放っておくと臭いや害虫が発生してしまうので、できるだけ早く汚水処理することをおすすめします。
「汚れが気になる!」
キャンピングカーのトイレは、自宅のトイレとは異なり水量が少ないので、汚物が流れきらない可能性もあります。
使用する前に軽く水を流し、トイレットペーパーを敷いておくことで、便器へのこびりつきも解消できます。
またタンクを洗浄する際は、専用のクリーナーを使用しましょう。
汚れが落ちやすく消臭効果も期待できるためおすすめです。
「ペーパーが流れず詰まる」
水に溶けないトイレットペーパーを使用するとタンク内に溜まってしまい、トイレ詰まりを起こす可能性があります。
トイレットペーパーは必ず水に溶けるタイプのものを使用しましょう。
「洗剤による劣化」
タンクの洗浄で、専用クリーナーを使用せず家庭用洗剤を使用する場合は、必ず中性のものを使用しましょう。
塩素系や酸性の洗剤、中和剤は排水バルブを劣化させる恐れがあるので、使用は避けるようにしてください。
「電気系統の故障」
電気系統の故障もよくあるトラブルとして挙げられます。
カセット式やブラックタンク式トイレでポンプが動かなくなると、流れなくなってしまいます。
電気系統は古くなるとどうしても故障するので、中古キャンピングカーを探す際は、必ずチェックしておきましょう。
キャンピングカーってトイレ付いてたりするけど汚水をどうやって処理してるのかよく分からない。汲み取り式のトイレみたいに業者呼んでるのかな?面倒くさそう
— 宿理ゆい先生 (@Super_Aquatic) March 21, 2022
トイレがあれば災害時にも役立つ
私たちの暮らしは、地震や豪雨といった自然災害と常に隣り合わせ。
「万が一」のとき、もし避難生活を強いられた場合でも、トイレの設置されたキャンピングカーがあれば、少しでもストレスを軽減し、日常に近い形で過ごせるかもしれませんね。
日本では道の駅などにきれいなトイレも普及しているため、キャンピングカーのトイレを無理に利用する必要はないでしょう。
とはいえ、いざというときに大活躍してくれ可能性は大。
トイレ付きのものや、後からでも設置できるポータブルトイレを備えておくと良さそうです。
事前にキャンピングカーのトイレ事情を認識しておき、トラブル対策に役立てていただければ幸いです。