
冬は車のエアコンを節約しなくてもガソリンが減らないって本当?
燃費が気になるからといって、冬場のエアコンを使わない人もいますが、果たして車のエアコンは燃費を悪くするのでしょうか。
ここでは、車のエアコンは燃費を悪くするのか、仕組みなどを詳しく解説します。
A/Cスイッチとは何か、車の暖房の温度設定についてなども解説しますので、車の仕組みがよくわからない人は、ぜひ参考にしてください。
目次
車のエアコンは燃費を悪くする?
車のエアコン(暖房)は、熱エネルギーを作って利用しているものではないため、燃費への影響はほとんどありません。
社内環境を快適に保つために、エアコンは重要な機能の1つです。
寒い冬場にエアコンを使用したときに、燃費にどのような影響を与えるのでしょうか。
まずは、車のエアコンの仕組みを正しく理解しましょう。
■車の暖房は基本無料
車の暖房は、エンジンの熱で温まった冷却水の熱を利用しているため、燃費への影響はありません。
エンジンを使用すると、大量の熱が発生するため、冷ますために冷却水が使われます。
そして、暖まった冷却水に風をあて、作り出された暖かい風が暖房となります。
これが、車のエアコンの暖房の仕組みです。
本来なら、不要となるエンジンの熱を「再利用」しているので、車の暖房は基本無料で使えます。
ただし、夏場に冷房を使う場合は、車内の空気を冷やすためにコンプレッサーを動かす必要があります。
暖房は基本無料ですが、冷房を使うと燃費が悪くなるため、夏に車のエアコンを使う際には注意が必要です。
なんか晴れて凄く綺麗な青空だね?!明日の天気は晴れのち曇りらしいけど、放射冷却現象なのかな、今夜から明日朝にかけて凄く冷えるらしい。-5℃くらいになるらしい。クルマによって違うけど、朝リモコンなどでクルマのヒーターつけられるようにしておくのを忘れない事だね。
— ぷうさん@一応復活!(=゚ω゚)ノ (@peak9801) March 22, 2022
A/CスイッチはOFFにすること
「A/Cスイッチ」とは、「AirConditioner」の略字であり、エアコンディショニングシステムのスイッチです。
車の場合「送風機」を意味する場合が多く、A/CスイッチをONにすると、コンプレッサーが稼働します。
夏の場合は、空気を冷やすために、コンプレッサーを動かさないといけないため、A/CスイッチをONにしなくてはいけません。
しかし、冬場に暖房を使用する場合は、A/CスイッチをONにしなくても構いません。
エンジンが動いていれば車内が温まるので、暖房機能のON・OFFのみで使えます。
ただし、車内と外の温度差が広がると、窓が曇りやすくなります。
このようなときに、A/CスイッチをONにすれば、除湿機能が働いて窓ガラスの結露を防ぎます。
冬の暖房は、必要に応じてA/Cスイッチを使い分けるようにしましょう。
my new car…(足車)
DA…じゃなかったDS64V、本日ひっそりと納車。FR/5MT
バンだけあって全てマニュアルウィンドウ、キーレスエントリー無しと装備は極限されてるが、エアコン、パワステがあるので最低限はクリアしてるかねぇ。 pic.twitter.com/9FfgSAh6Rv— 未定 (@161aemek_mitei) March 20, 2022
車の暖房は何度に設定するとよい?
車の暖房は、冷房とは違い燃費への影響はありませんが、何度くらいに設定すればよいのでしょうか。
冷房の場合は、A/Cスイッチを入れて使用するため、約25度前後にすると燃費がよいと言われています。
暖房の場合は、A/Cスイッチを使わないので、何度にしても燃費への影響は変わりません。
ご自分が最適だと感じる温度に設定しましょう。
■電気自動車は注意が必要
冬の暖房で気を付けなくてはいけないのが、電気自動車の場合です。
電気自動車は、ガソリン車やディーゼル車とは異なり、冷却水の熱を利用できません。
電気自動車は、ヒートポンプ式の暖房装置が付いており、その機能を生かして車内を温めます。
したがって、ガソリン車やディーゼル車と同じように暖房を使うと、蓄電池の消耗を早める可能性があるでしょう。
また、ガソリンと電気で動く、2つ以上の動力源を備えているハイブリッド車もあります。
ハイブリッド車の場合、蓄電池が使えるときはエンジンを停止させていますが、暖房を使う場合、暖かい風を作るためだけにエンジンを回すことになります。
その結果、ハイブリッド車は夏の冷房よりも冬の暖房のほうが、燃費が悪いケースもあるでしょう。
クルマのエアコンが調子悪い。ランプは点くものの、ガァーッて音しないし、涼しい風が出てきません。年末に車検通したばかりなのに。ディーラーに行ったら、コンプレッサー交換はパーツ代15万円するらしくガックリです。決算月なので新車の特値出しますよ、とまで言われました。さぁ、どうする?
— 城 裕昭(中小企業診断士) (@hiroaki_jou) March 19, 2022
冬のエアコンはA/Cスイッチに気を付けよう
一般的なガソリン車やディーゼル車の場合、冬に暖房を使っても燃費への影響は心配ありません。
ただし、A/CスイッチをONにすると、燃費が悪くなるため注意が必要です。
暖房はA/CスイッチをONにしなくても使えるので、基本的にはOFFにしましょう。
冬場のA/Cスイッチは、除湿機能として、必要なときだけに使うように心がければ、ガソリンを無駄に使うこともないでしょう。
まだまだ寒暖差のある毎日ですが、日中クルマの中はだいぶ暖かくなってきました。こうなると増えてくるのが「あれ?エアコン効いて無くない?」という不具合。冬のあいだわからなかった故障が暖かくなって表面化します。ちょっとでもおかしいと思ったら点検に出しましょう。GW前に直したいなら特に。
— かずよし | クルマ診断マニア (@marumarubouz1) March 21, 2022
ネットの声
「A/CをOFFにして暖房を入れれば燃費に影響することはないが、A/CをONにして暖房を入れれば夏場と同じく燃費に影響します。同じ暖房でもコンプレッサーを動かすかどうかで燃費に影響が出ます。A/CをONにした状態の暖房は除湿暖房でコンプレッサーが作動していますが、A/CがOFFなら外気をエンジンの熱で加熱して送風しているだけ(除湿無し)なのでコンプレッサーは作動しません。このコンプレッサーによるエンジンへの負荷が燃費に影響します。」
「この手の議論では明確にしておくべき前提条件がある。車のエアコンには、A/Cをオンにすると問答無用でコンプレッサーが動き出すタイプと、A/Cをオンにしておくと必要な時だけコンプレッサーが稼働するタイプがある。自分の車は後者で、A/Cは年中オンにしているけど、冬季はコンプレッサーはほとんど動いていない。」
「エアコン使わなくても、冬場は暖気運転モードに入るから、燃費は悪くなります。また、暖房使用時は、暖房優先の制御が入るから、エアコンスイッチがOFFでも、エンジン回転数が上がって冷却水を早く温めようとするから、燃費は悪くなります。除湿暖房のときはコンプレッサーも稼働します。エンジンのないHEVやBEVも、冷房より暖房の方が燃費(電費)は悪化します。燃費がどーのこーの言うなら、冷房も暖房も使ってはいけません。快適性を保つには何らかのエネルギー消費が必要です。」