カーナビとスマホナビ…どっちを使ってる?

「カーナビって必要? スマホナビで充分?」

実際どちらが「正解」なのか…

思わぬ「デメリット」も存在! 調査では“驚きの実態”も

クルマを購入する際、標準装備やオプションで「カーナビ」が付いてくるのが一般的です。

いっぽう、道順を教えてもらう手段であれば、スマホを使用し、さまざまなマップアプリでナビしてもらえば十分と思う人もいるかもしれません。

カーナビとスマホナビ、それぞれどういった強みがあるのでしょうか。

実際どうなのか

スマホでのナビが普及した現在でも「やっぱりカーナビがいい!」と思うドライバーは少なくありません。

その大きな理由は、カーナビならではの「大きな画面」と「高精度のナビゲーション」です。

カーナビのサイズは7インチ以上が一般的で、11インチ以上の大きなサイズもあり視認性が高い点が魅力です。

一方、一般的なスマホのサイズは5~6インチと一回り小さくなるため、ルートを確認するのに画面を拡大したりスクロールしたりと手間がかかります。

加えて、カーナビにはGPSとともにジャイロセンサーと呼ばれる角度や動きを検知するセンサーが付けられているため、GPSが届きにくいトンネル走行時も、正しい走行位置を維持できます。

さらに、カーナビシステムが持つ「ナビ以外」の最大の強みと言えるのが「バックカメラ」でしょう。

後方をチェックしやすいため、駐車する際の車後方部の様子や、車を適切な位置に停められているかの判断がしやすくなります。

もちろんテレビ・音楽の視聴などのエンタメ機能も大きな画面で楽しめるため、運転中以外でも重宝します。

カーナビは費用面でデメリットも…

一見良い点ばかりの、カーナビにも一定のデメリットがあります。カーナビを設置する最大のハードルは「設置するためにコストがかかること」です。

純正カーナビを購入する場合、どうしても「最低10万円」という規模の出費を覚悟しなければなりません。

ドライブレコーダーやUSBの入力端子などオプションを付ける場合はさらに料金がかさむうえ、地図データを更新するためにも費用も必要です。カーナビを導入する際は予算との相談が重要になるでしょう。

カーナビは大きな画面でルートを表示させたい人や、トンネルやビル街などでも正確なナビ機能を求める人におすすめです。

バックカメラのようにカーナビにしかない機能を重視したい方は、お財布と相談しつつ購入を検討するとよいでしょう。

こうした意味で、スマホによるナビは、コストを抑えられることが最大の魅力と言えます。

Googleマップのように無料で利用できるものから、カーナビタイムのように月々550円から使用できる安価なものまで、自分に合った選択肢が豊富に選べます。

カーナビを購入することと比較すれば、月々数百円しか費用の掛からないナビアプリはお手軽といえるでしょう。

有料版のナビアプリには、それぞれ個性があります。例えば、ドライブレコーダー機能も兼ね備えているカーナビタイムや推しの声優さんの声でナビをしてもらえるMAPLUSキャラdeナビというのもあります。

自分の好みで選べるだけでなく、すぐに変更できる点も魅力です。

思わぬデメリットも 利用率の実態は

ただし、スマホによるナビにも、デメリットが存在します。その最たるものは「ながら運転」になってしまうリスクが高いことです。

ながら運転による交通事故死亡者は年々増加傾向にあり、法改正で厳しく罰されるようになりました。

例えば、携帯電話を保持しながらの運転は、画面を注視している場合だけでなく通話であっても、違反点数が3点、普通車の場合で18000円の反則金が科されてしまいます。

悪質な場合で刑事告訴された場合、刑事罰は「6ヵ月以下の懲役」または「10万円以下の罰金」となります。

さらに、ながらスマホによって事故を起こしたり交通の危険を生じさせるとより厳罰になり、違反点数は6点で一発免停。刑事罰も「1年以下の懲役」または「30万円以下の罰金」という厳罰が設定されています。

ながら運転になりやすいこと以外にも、カーナビより精度が劣ることがあり道を間違えやすいこと、画面が小さく視認性が悪いこと、トンネルや山道など電波が届かない場所では使えないことがあるなどのデメリットもあります。

互いに長所・短所があるカーナビとスマホナビ。

では実際、どちらを使っている人が多いのでしょうか。

マイボイスコム株式会社が2023年に調査した結果によると、カーナビ機器を「設置している」としたドライバーの割合は全体の「8割強」となっています。

では、スマホナビを利用している方は2割程度しかいないのかと思いきや、「カーナビもスマホも使用している」というドライバーが6割以上もいるという結果になっています。

近年のカーナビは、Bluetoothによってスマホとケーブルレスで接続できるようになっています。

スマホで聞いているお気に入りの音楽を車内で流せたり、ハンズフリーで通話をしながら運転できたり、なかにはメッセージ機能が使えるものもあり、カーナビシステムを活用したドライブの楽しみ方が増えてきています。

さらに近年、スマホとの連携を前提とした「ディスプレイオーディオ」という第3の選択肢も急速に普及してきました。

カーナビ同様の大型ディスプレイを持ち、音楽アプリのほか地図アプリの画面表示もできる優れものです。

カーナビに比べると価格も抑えられているのも魅力で、新車に標準装備されることも増えています。

結局は、カーナビとスマホどちらがいいというよりも、それぞれのメリットを生かして使い分けることが、現在の主流となっているようです。

長距離運転や見知らぬ土地ではカーナビを、普段はスマホにする、ナビはカーナビに任せて音楽はスマホにするなど、ドライブに「楽しさ」を追求するのであれば両方が必要ということでしょう。

ネットの声

「社外ナビを使っていますが、今の車はアラウンドモニターやらなんやらを使うには純正ナビが必須になっています。この純正ナビがどうもしっくりこない。純正ナビはディスプレイオーディオにもなっているらしいので、ここにスマホのナビを表示させたらいいのかな?その辺の事情は良く分かりません。
なんにしろ、スマホナビはアプリが色々あるので使い勝手がいいのとマップが最新だという点が利点。
車載ナビはマップの更新が手間だったり無料期間が短かったりでそこがデメリットだが、車載専用に設計されているので、位置の制度などはスマホに勝る。」

「トンネル内はスマホナビだと追随しない。
山手トンネルは何度も試しているが徐々に遅れていき最後はほぼ停止する。
純正のディスプレイオーディオにスマホナビで使っているがこれが唯一のネック。
純正のナビは地図更新が2万位する。
数年前から使ってたポータブルナビもやはり1万以上する。
検索もグーグルマップの方が曖昧なワードでも複数出してくれるから使いやすい。」

「」スマホの最大のデメリットは電波がないと使えない事じゃないの?通信料がかかるし、トンネルとかいなかの山とか普通に電波がないところがある。
スペックによるけど、ナビアプリをずっと使ってると熱くなるし、充電しててもなくなることもある。
ちょっとそこまでで短時間ならスマホで十分だけど、個人的には餅は餅屋でカーナビが安定していると思う。

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