キャッシュレス決済が進むとファッションにも大変革の波が

キャッシュレス決済の普及が現代人のファッションを大変革させる可能性

「財布」というものはなくなっていくのだろうか?

去年からマイナンバーカードに関する総務省の発表が注目されています。

2026年にマイナンバーカードと運転免許証を一体化し、さらにマイナンバーカードをスマートフォンと紐づけすることで、

紙の免許証を携帯する必要がなくなる可能性を模索しているというのです。

日進月歩で進化するキャッシュレス決済サービスと併せて考えれば、もはや「財布に現金やカード類を入れる」ということ自体が時代遅れになっていくかもしれません。

それは同時に、ファッションの大変革をもたらすものなのです。

消えゆく「財布」

バブル時代、金持ちの象徴的アイテムは本革の長財布でした。

兜町に行けば、ズボンのポケットに分厚い長財布を差して歩いている人も多く見かけたもの。

しかし、それも今や昔の話。現代では現金というもの自体が姿を消しつつあるのです。

交通系ICカードを1枚持っていれば、都心で生活に困ることはないでしょう。

QRコード決済サービスのアプリをスマホにインストールしていれば、タクシーもUber Eatsも手配できるのです。

その上、新型コロナウイルスは社会のキャッシュレス化を大きく促しました。

「現金は不衛生」という発想がようやく定着するに至ったのです。

すると、バブル時代に流行ったような長財布は必要なくなるでしょう。

むしろ、「財布」とも呼べないパスケースがひとつあればいいのです。

ヨーロッパ諸国では、数年前から「パスケースに近い財布」がトレンドになっています。

クレジットカードと幾枚かの紙幣を収納できる分のキャパシティーしかない財布。

しかし、人によってはそれすらも「余計な持ち物」と見なしてしまうこともあるようです。

ポケットすらいらない時代に

クレカをスマホやスマートウォッチと紐づけし、買い物は専らスマホの非接触決済で済ませてしまう人の場合、財布はもはや「無用の長物」です。

すると普段着る物も、当然変わってくるはず。

現金もクレカも運転免許証も携帯しなくなり、持っているものはスマホかそれに並ぶデジタル機器のみ。

これはジャケットやズボンのポケットすら必要なくなる、ということではないでしょうか。

カーゴパンツのような「ポケットがたくさんあるズボン」は姿を消し、

代わりによりシンプルなデザインのズボンが流行の最先端を担う……という近未来です。

もっとも、このあたりについては逆の方向に流れていく可能性もあります。

たとえばジーンズのコインポケットは、元々は「ウォッチポケット」と呼ばれていました。

懐中時計を入れるためのスペースだったのです。

第一次世界大戦以降、携帯用時計は手首に巻くものに変わっていったのですが、ウォッチポケットは今に至るまでなくなっていません。

手ぶらで外出できる近未来

ただし、我々人類のライフスタイルがよりミニマリズムの方向に、普段携帯しているものが少なくなるという基本的な流れは誰にも止められないでしょう。

現に、今年に入ってから「現金を引き出す機会が減った」という人はたくさんいるはずですが、その逆は滅多にないからです。

PayPayや楽天ペイ等のQRコード決済は一昨年まで「日本では普及しない」とも言われていました。

しかし、実際には生活インフラのようになっています。

国がその方法を模索している「運転免許証のスマホ紐づけ」も、案外あっさり実現するのでは……と考えられます。

シンプル、軽量、手ぶら。これが5年後の「ファッションの基本方針」になるのではないでしょうか。

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