これからは電気自動車の時代…ちょっと試しにと中古EVには気をつけて

安いし試してみるか……と思ったら近所の足グルマにすらならない! 格安中古EVの悲劇

最近ではかなり市民権を得てきたと言っても過言ではない電気自動車。

各メーカーからも続々と新型の電気自動車がリリースされており、高い静粛性やモーター駆動ならではの走りのよさなども評価されつつあります。

そして中古車市場に目を向けてみると、新車で購入するよりもリーズナブルなプライスを付けられた電気自動車も多く並べられており、それならちょっと買ってみようかな?という気持ちになる人もいることでしょう。

しかし、中古車で電気自動車を購入する際はしっかりチェックしないと悲しいことになることもあります。

そこでここからは中古で電気自動車を購入する際に起こりがちな悲劇を考えてみました。

駆動用バッテリーの劣化

中古の電気自動車を購入する際に、もっとも気になるのはやはり駆動用バッテリーの状態でしょう。

新車時には大容量な駆動用バッテリーを搭載している車種であっても、劣化が進んで容量の低下が起こってしまっていては本来の航続距離を走りきることは難しいといっていいでしょう。

ただ、車種によってはメーター上で簡易的にバッテリー容量の状態がチェックできるものあれば、専用の診断機を使用しないとわからないものまでさまざま。

また、メーカー系の中古車ディーラーで比較的高年式の電気自動車を購入する場合は、新車保証の継承や中古車用の保証が存在しているケースも多いのですが、個人経営の中古車店などでは駆動用バッテリーの保証が備わらないケースもあり、購入後の劣化については完全に自腹で対応しなければならなくなるケースもあるので、そこも注意したいところです。

充電会員カードの作り忘れ

出先で急速充電器を使用する際は、何らかの充電会員カードが必要なケースが多い。

こちらもディーラー系中古車店で購入した場合はスムースに入会の手続きを取ることができるのですが、そうでないところで購入した場合は自らで入会の手続きをしなければならないのです。

それを忘れて遠出をしてしまうと、急速充電器の前で立ち尽くすことにもなりかねないので(一部ではその場で入会できるものもあるが)、中古の電気自動車を購入した場合はこちらの入会の手続きも忘れずにしたい。

充電ケーブルが積まれていない!

また自宅で充電をする場合は、通常車載されている普通充電用のケーブルを用いて充電を行うのですが、極稀に純正搭載されているハズのケーブルが付属していないというケースもあるようです。

というのもこの充電ケーブル、実は数万円~十数万円もする高額用品であるため、車両を売却する際にコッソリ下してネットオークションやフリマサイトで売却を試みる者がまったくいないワケではないのです。

そのため、中古電気自動車を購入する際はしっかり充電ケーブルが搭載されているかをチェックして、もし搭載されていないようであれば、納車までに用意してもらうようにお願いしましょう。

ネットの声

「中古の電気自動車? 古いノートパソコンを買うのと同じで本体の性能以前にそれらを駆動させるだけのバッテリー状態や充電状態が重要項目となってくる。その辺がわからずただ安いからといって買ってしまうととんでもない出費に泣くことになる。中古激安EV車については安かろう悪かろうが必須だと肝に命じて使えなきゃ捨てる(廃車費用も)レベルの感覚で購入しなきゃだと考えます。
新車だってまだその辺は謎な部分が多いEV車だけにとても中古など怖くて買えないね。」

「うちはiMievに乗っていますが、中古で購入しました。三菱系のディーラーで探してもらったところ系列別店舗で試乗車として導入したのちに事務カーとして使っていたという代物を紹介ししてくれました。
まさか欲しがる人がいるとは思っていなかったみたいでびっくりしていました。5年落ちで新車価格の5分の1くらいで売ってくれて、バッテリーもお墨付き。iMievは値段の割に内装のチープ感は否めないですが、個人的には憎めないいい車です。」

「始動のたびに残量が増えたり減ったりして信用できず、精神的に疲れる。
常に充電忘れを気にしなくてはならず、加えて思いたって出かけようとしても、充電時間に縛られてしまい、直ぐに出発できない。高速のパーキングでは充電の順番待ちになることがあり、計画とおりに目的地へ辿り着けないことがある。
だが、大半がEV車になってしまうと、ガソリンスタンドは淘汰されてしまい、帰宅前にわざわざ遠方のガソリンスタンドへ行き、常にガソリンを満タンにしなくてはならなくなるんだろう。」



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