すでに気疲れ…日本人に合わない?Clubhouseで起きていること

早くも「クラブハウス疲れ」蔓延!マウンティング、同僚バレ…話題のSNSで起きていること

1月末から日本で爆発的ブームが起きている話題の音声SNSアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」。

著名な経営者や芸能人の「ここだけの話」を耳にできたり、あるいは疎遠になっていた昔の友達と同窓会気分で話し込めたり……。

ハマりすぎて寝不足になる人もいるくらいですが、一方で早くも「クラブハウス疲れ」を訴える人も……。

いま、クラブハウスで何が起きているのでしょうか。

クラブハウス…、もう疲れた…

「Clubhouseはもう疲れた。最初はしばらく会えていない人と話せるのが新鮮で楽しかったけれど、時間は食うし気は使うしでもうぼろぼろ。会いたくない人とも再会してしまったし。正直やめたくなっている」

ある40代女性はため息をつきます。

流行中の音声SNS「Clubhouse」で、「疲れた」という声が目立ってきました。

Clubhouseはリアルタイムに話をしたり聞いたりできるアプリ。

使い方も、友達数名で話す電話のような使い方だけではありません。

気になるテーマのルームに参加して話を聞いたり話したり、芸能人のトークショーを聞くなど、ポッドキャストやラジオのような使い方もされています。

話したい人は「ルーム」を立ち上げ、「モデレーター」となります。

ルームに参加すれば話を聞くことができるようになります。

アーカイブは残らず、リアルタイムにルームに参加した人だけが聞いたり話したりできるような仕組みです。

モデレーターに許可されれば「スピーカー」として話すこともできますし、「リスナー」として聞くだけの参加も可能。

コロナ禍で人と気軽に会えない中、リアルコミュニケーションや新しい出会いも得られるとあり、大人気となっているのです。

また音声のみなので、運転や料理など他のことをしながら「ながら聞き」ができるのも参加の敷居を下げています。

場所や服装などを気にせず気楽に参加できる点もウケているようです。

一方、これまでのSNSには、様々なSNS疲れが起きてきました。

他人のコメントや足あとに振り回される「mixi疲れ」

フォロワー数やリツイート数が気になる「Twitter疲れ」

他人のキラキラ投稿で落ち込む「インスタ疲れ」などです。

同様のことがClubhouseでも起きています。

では、Clubhouse疲れとはどのようなもので、なぜ起きているのでしょうか。

他人の評価とマウンティングは永遠のテーマ

TwitterやInstagramの場合、複数アカウントを作って使い分けることで問題に対処している人は多いでしょう。

一方Clubhouseは「iPhoneとiPadで2アカウントを使い分けている」という複数アカウント持ちもいますが、実名制であり電話番号と紐づくため、一般的に一人1アカウントである場合がほとんどです。

つまり、プライベートとビジネスなどでアカウントを分けることは難しいのです。

「とうとう会社の人に見つかってしまって気が重い」とある50代男性はため息をつきます。

「『そういうのに興味あるんだ』と思われてる気がして、気軽に色々なルームを覗けなくなった。もう会社の同僚に見られてもいいルームにしか入れない」

自分のフォローしている相手がどのルームに入っているのかが見える仕組みため、なるべく人の少ない夜中に利用するようにしているそうです。

「夜中にはアダルト系ルームとかが盛り上がっていることもあるし、日中とは違う種類のルームが盛り上がっているようだ」

SNSは先に入っている人が有利となる「先行者利益」があることがよく指摘されています。

それ故、Clubhouseでインフルエンサーになろうと次々とルームを立ち上げて活動している人は少なくないのです。

その結果、「フォロワーがやっと“1k”(千人)超えた」などとマウンティングし始める人も登場してきました。

フォロワー数を気にする人も出てきているのです。

人間関係や気遣い疲れで「日本人に合わない」の声も

招待が電話番号に紐付いていることならではの問題もあるようです。

SNSでの連絡が一般的となった今、電話帳はずっと昔に登録したまま更新していないという人も多いのではないでしょうか。

ある30代女性は、「電話帳を整理していなかったせいだと思うけれど、昔の彼氏をちょくちょく見かけて気分が悪い。私はフォローとかしていないのに偉そうに話しているのを見かけてしまい、げんなりした」と眉をしかめます。

ある30代男性は、「リスナーに徹したいのにスピーカーに呼ばれると断りづらい。ついつい話してしまい、時間がとられて困っている」と言っています。

この男性は、話せないときには「話せません」などの文字を載せたプロフィールアイコンに変えて対処したところ、このような問題がなくなったそうです。

「移動中とかに呼ばれて困ったことがあるので、話せないときには絶対にスピーカーに呼ばれないような参加人数の多いルームに入ることにしている」という30代女性もいます。

この女性は、「モデレーターをしているとき、知人に手を挙げられたらスピーカーにしなきゃと思うし、自分が話しているときにリスナーが抜けたら、『私の話がつまらなかったのかな』と気に病んでしまう」そうです。

「自分は『ながら利用』ができないタイプ。ついついしっかり話を聞いてしまうので、時間が食われている。次々色々なルームに入っていたら、気づいたら長時間が経っていた。仕事にならない」と冒頭でご紹介した40代女性は頭を抱えます。

中毒性が高く、はまりすぎてしまい、利用をコントロールできないことで疲れている人もいるのです。

ある40代男性は、「スピーカーに呼ばれたけれど、顔が見えないのでいつ話していいかわからず、気を使いすぎて疲れた」そう。

このように、人間関係や周囲に気を使いすぎて疲れてしまう人は少なくないのです。

色々なルームを覗いて思うことは、話したい人が多いということ。

文章の投稿だけを見ているよりも、相手の気持ちがはっきり伝わってくる良さがあるのは間違いありません。

逆に言うと、相手のイラつきなどを感じてしまい、困惑することもあります。

日本人は全体に相手の気持ちを組んで気を使って話す人が多いのですが、Clubhouseでは人間関係や相手の気持ちなどに気を使うシーンが多くなり、疲れにつながってしまいやすいようです。

「『自分が自分が』とならない日本人にはあまり向いていないのでは。スピーカーに呼ばれても遠慮して話さない人もいる」という意見もあります。

しかしそもそもSNSは自分の楽しみのために使うものであり、使わなければならないものではありません。

無理せず、自分の生活に支障が出ない範囲で楽しむのがいいのではないでしょうか。

ネットの声

「親や会社の人に見つかるなんて他のSNSでも同じ、実名制なら尚の事。むしろ実名制の方が安心できるかもですね。SNSで罵り合っていたのが実は身近な人だった。いつの間にか会社の上司や人事、姑にフォローされていて、その人の愚痴や政治的な話題や性的な話まで筒抜けになってて自分の知らないところで話のネタにされていたり人事考課に使われていた。そういう話はclubhouseでなくともよく聞く話です。」

「気楽に呟く、気楽に書き込む。そんな気楽さがクラブハウスにはない。喋るって労力要るのよね。気の合う友達ならいいけど第三者が聞いてるとなると気を使うし言葉も注意する。喋るだけなら電話でいいしね。」

「知り合いから勧められましたが、遠慮しておきました。Twitterやインスタだけでも大変で、色んな問題も起きているのに、今度は音声で?リアルの人付き合いだけは物足りなく感じてる人が多いんでしょうか。さすがにちょっと付いていけないし、付いていきたくもありません。」

1人になれる空間が必要ですね。便利なのにsiriの活躍の場がないのがそれを物語っています。



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