接触確認アプリ「COCOA」がスタート “プライバシー配慮”も…導入のメリットは?

感染者との接触を通知…「COCOA」がスタートしました。

6月19日からスタートした、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」。

COVID-19 Contact Confirming Applicationの頭文字をとったこのアプリ。

スマートフォンにインストールして感染拡大防止につなげるというもの。

「全国民の6割に普及しないと十分な効果が得られない」などの指摘も挙がっています。

感染者と接触した日付のみ特定

「COCOA」は、Bluetoothをオンにしているスマートフォン同士が15分以上・半径約1メートルの距離にあった場合に、互いの情報を記録・交換するというものです。

その際、名前・住所・電話番号などの個人情報や位置情報などが記録されることはありません。

「スマートフォン同士が近くにあった」ということだけが記録される仕組みです。

さらに、新型コロナウイルスに感染したアプリの利用者との接触が確認された場合、

スマートフォンに通知が届くようになっています。

例えば、「8月1日に1件、8月2日に2件」といったように、感染者と接触した日付のみ特定されます。

いつ・どこで・誰が感染していたのかといった項目については通知されないようになっているのです。

感染登録は自分で行う

「COCOA」を使う上で最も重要なポイントは、自分が陽性であると判明した時にしっかりとアプリに記録しなくてはいけないというところ。

陽性が判明した場合、電話番号やメールアドレスなどを登録すると「処理番号」が発行されます。

この8桁の処理番号をアプリの中に打ち込むことによって、自身と接触した周りの人に通知が届くというシステムになっているのです。

登録のメリットは「サポートの受けやすさ」

「COCOA」を登録するメリットは、優先的サポートを受けやすくなるということです。

かつては医療崩壊が問題となり、検査以前に「しばらく様子を見てください」というようなケースが多数見られました。

このアプリで「陽性者と接触があった」という通知を受けることによって、

仮に無症状であったとしても保健所や病院での検査・優先的サポートを受けやすくなるという点が登録メリットです。

一方で、アプリを利用するにはBluetoothを常にオンにしておく必要があります。

厚生労働省は「まずはなるべく多くの人にインストールしてほしい」と呼びかけています。

どれほど効果があるのか

懸念としては、個人情報は本当に大丈夫なの…ということでしょう。

それと、重症化率の高い高齢者がどれだけスマホを持っているのか…。

あるいはスマホの扱いに慣れているかという問題もあります。

若者はスマホを持って使いこなしていますが、Bluetoothをずっと入れっぱなしというのはバッテリーをどうしてもたくさん消費してしまいます。

この点について、バッテリーの消費量を常に気にする人については、受け入れにくいのでは…。

使う派…使わない派…街の声

「使う」派・50代女性:
自分の情報的なものが流れるのかなと思ったから怖かったんですけど、情報(登録)がないんだったら多分ダウンロードします。政府がやってくれてるんですよね。じゃあそっちのが安心かなと思いますね。

「使う」派・40代男性:
(ダウンロード)すると思います。仕事上、商談があるので普段会わない人とも会ったりするので、そういうときには便利かなと思います。

「使わない」派・50代女性:
(ダウンロード)しないです。行動をすごく把握されてるような感じがするので、何となく気持ちが悪い。あちらこちらに行くわけでもないですし、あんまり必要性を感じない。

「使わない」派・20代男性:
(ダウンロード)しないです。(接触が)わかったところで…というのがあるので特にしないと思います。

「使わない」派・70代女性:
使いません。ダウンロードがめんどくさいし、なんかしょっちゅう色々入ってくると「また?」って感じになっちゃうので、いらないです。

専門家の目は?

様々な声が挙がっている「COCOA」ですが、専門家はこう見ています。

高橋暁子氏(ITジャーナリスト):
「通知を受けることによって無症状の人が受診し、感染拡大を防ぐことができる」
「通知が来ないから自分は大丈夫と思う人が出る可能性もある」
「普及率6割はハードルが高いがなるべくインストールしてほしい」

小泉耕二氏(IoTNEWS代表)
「Bluetoothは電波のせいで通信が分断されるケースがあり、不正確なこともある」
「1台のスマホを家族で使い回している場合は誰が濃厚接触者かわからない場合があり、どんなアプリにも情報漏えいのリスクがあると考えるべき。」

吉田潮さん(コラムニスト):
「専門家の指摘はなるほどなと思います。街の声もなるほどなと思います。このアプリ、私は入れないかな。政府が先頭を切ってアピールをしているところで、私はちょっと息を吐くように嘘をつく政府を信用していないので、さっきは政府がやっているから安心と言っていましたけど私は逆でちょっとそこに信用がならない。」
「リスクもあるし。ただ、台湾とか韓国でこういう技術をすごくうまく使って予防にすごく力を入れたという話も聞いたので、日本でもこういう動きは絶対必要だとは思うのです。だから若者に私もついていこうとは思いますが、今はまだ入れない。」

風間晋解説委員(フジテレビ):
「必要に迫られて入れるように仕向けるべきだと僕は思うんです。以前から言っている通り、やはり夜の街のお店というのが1つの場所になるし、それから、音楽であれスポーツであれ1000人規模のイベント、大人数のイベントに参加する人は必ずこのアプリをインストールして、Bluetoothも起動させたことを確認して会場に入るようにすれば、会場内での接触がお店の中でも記録されるわけじゃないですか。それはそれで参加者も事業者も安心できるのかなと。」

ネットの声

「通信利用動向調査の結果によれば、スマートフォンによるインターネット利用率(2019年)は
6歳以上全体 63%
6-12歳 35%
13-19歳 77%
20代 88%
30代 88%
40代 84%
50代 79%
60-64歳 65%
65-69歳 48%
70代 27%
80歳以上 8%
「効果を上げるには人口の6割が使う必要があるとの試算もある」との話が別の報にありますが、6歳未満の子供は保護者と一緒にいるとの仮定でも、スマホ利用者のほぼすべてがアプリを利用しなければならず、実質的には非常に困難な話に違いありません。
また、高齢者のスマホ利用率が低いのも問題。リスクの高い高齢者の利用が求められるべきアプリなのですが。」

「全国会議員にこのアプリをインストールしているか抜き打ち調査したら面白いだろうな。苦し紛れの言い訳が聞こえてきそうだ。」

「このアプリの有効性とともに、個人データに関する安全性をしっかりと伝えることが必要。
そうでないと利用者は増えない。
これはマスコミの責任。いつの「野次馬マスコミ」ではなく社会性を自覚すべき。」

最初はどこからダウンロードするのかわからなかったのですが、ダウンロードすると細かな設定はなく簡単に利用できるようになります。

個人情報の取り扱いなど不安な点もありますが、それ以上にコロナの感染拡大を防ぐことが第一と考えたら必要なことなのかもしれません。

しかし、6割ダウンロードというのはかなりのハードルですね。

おすすめの記事