コロナ禍のいま、転職活動に踏み切る人が増えている。背景にあるのは、企業や仕事を選ぶ基準の変化です。

転職活動にも変化が

都内で働く20代の女性は、7月にネット関連会社を辞め、8月に医療関連会社で働き始めました。

「コロナで3月末から在宅勤務となりました。ずっと家にいると自分を見つめ直し、将来の生活を考えることが多くなりました。転職先を選んだのは、より自由な働き方ができるから。面接などすべてウェブだったのでスムーズに進んだ」

コンピューター関連の情報処理をする30代の男性は日中に親の介護をせざるを得なくなり離職。

「日中の介護と仕事を両立させたい」と朝夕に在宅勤務可能なIT関連会社に転職しました。

仕事を選ぶ基準に「ライフフィット」があるとリクルートキャリアHR統括編集長の藤井薫さんは言います。

通勤や職場で感染リスクがあるため、在宅など時間や場所にとらわれない仕事を求める人、子育てや介護などの生活に合った職場を探す人が増えているというのです。

転職サイト「リクナビNEXT」で最近の検索件数は「在宅勤務」や「残業なし」、「リモートワーク」などの言葉が上位に来ます。

コロナ禍の中で明暗も

3月で通販会社から雇用契約を打ち切られ、ハローワーク通いで失業手当(失業保険)を得ながら、事務職を探す30代女性もいます。

「就職の履歴書に添える職務経験を書くのに半日ぐらいかかり、心が折れそうに……」(30代女性)

転職サイトを通じ、複数の会社に応募したのですが、反応はかんばしくありません。

コロナ禍の転職市場は「売り手市場から買い手市場になった」と話すのは、転職サイト「doda」の喜多恭子編集長。

「採用枠は減少傾向です。いまの求人は、企業が必ず採用したいポストを厳選しています。より経験者を採用する動きで、一つのポストに応募が増えています」

転職市場に詳しいフォーラムエンジニアリングの秋山輝之常務は言います。

「コロナが直撃した観光や外食などの業種の方々が動き始めている」

前出の喜多さんによると、求職が多い業種は、第5世代移動通信システム(5G)投資などが活発な情報技術(IT)や、東京五輪関連の建設、金融でも求人が増え、転職者が増えるとみています。

転職市場にある変化が

「会社や人生、家族関係、仕事のあり方を考える時代に突入している。面接現場で声を上げ、希望条件を交渉する人もいる」

と前出の藤井さんは指摘します。

さらにテレワークなど時代への対応ができていない企業を見限る動きも出ていると前出の秋山さんは指摘する。

ネットの声

「コロナ禍で転職市場にある変化があったという。

「会社や人生、家族関係、仕事のあり方を考える時代に突入している。面接現場で声を上げ、希望条件を交渉する人もいる」と前出の藤井さんは指摘する。さらにテレワークなど時代への対応ができていない企業を見限る動きも出ていると前出の秋山さんは指摘する。」

「コロナが終息後も、今後は、リモートワークなど働き方だけでなく、会社として非対面、非接触のビジネスモデルを構築できるかどうかが未来設計の鍵になるのは間違いないと思います。想像以上の時代の変化の渦に飲み込まれないために、早急にITを活用したデジタル化を進めなければ、バブル崩壊やリーマンショック後とは比べ物にならないくらい企業の淘汰が起きるでしょう。世の中の変化に敏感な人は、今のうちに【過去を引き摺って変化に対応できない企業】を見限って、【変化に柔軟に対応している】企業に転職することをお勧めします。」

「コロナの影響で緊急・災害時の人命に対する企業の姿勢もわかってしまったからね。社員を大切にしない会社は今まで以上に廃れていくだろうね。」

GDPの落ち込みが心配されていますが、企業の採用熱は冷めていないようです。

ただし、買い手市場になっているのは間違いないでしょう。

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