
「こんなに大きなバイク、誰が乗るんだい?」
ホンダの創業者・本田宗一郎がこのバイクを初めて見て言った言葉です。
目次
1969年(昭和44年)に登場
現在においても、カワサキのZ1/Z2と並んで特別視されることが少なくない「CBナナハン」ですが、完成した当時すでに別格のバイクだったと言って差し支えありません。
CBナナハンが発売されたのは、今から半世紀以上前の1969年(昭和44年)。
市販量産車では前代未聞の、750ccもの排気量を持つ4気筒エンジンに、レーシングマシンでしか見たことのない4連キャブレターやディスク式ブレーキ…。
型破りのオートバイ
CBナナハンは、世間のバイクファンたちの度肝を抜く型破りのオートバイでした。
そんなカタ破りマシンなわけですから、開発も一筋縄では当然いきません。
テスト走行中、エンジンパワーに耐えきれずタイヤは破裂し、ドライブチェーンもちぎれる始末で、ホンダの開発陣は専用の強化パーツを都度新たに用意してCBナナハンを市販車として形にしていきました。
#繋げようCB乗りの輪#CB750four
スピードはは出るけど止まらない曲がらない。車重が重いなど不便が多いバイクでございますがロマンで走っております。なんだかんだ言って購入してから早6年。楽しませてもらっています。 pic.twitter.com/hUjYBcvSk3— 悠(haluka)CB750four (@750fourk2) February 12, 2025
爆発的にヒット
そして1968年、当時はトライアンフやBSAなどの英国老舗メーカーが大型バイク市場をリードしていた時代ですが、ホンダはこのCBナナハンを作り上げたことで、一瞬で世界トップのオートバイメーカーへと躍り出ることになりました。
CBナナハンは、世界中で爆発的に売れたのです。
そしてここから、ホンダにとどまらず、日本の二輪メーカーが世界のバイク市場を席巻する快進撃が始まります。
1970年代以降の日本メーカーの躍進ぶりは、バイクファンの皆さんならもうよくご存知のことでしょう。
元々はイギリス製の650cc2気筒バイクを打倒するために作ったCBナナハンだったものの、結果的にはホンダを名実ともに世界一へと押し上げました。
そして、日本のバイク産業全体を世界トップレベルへと引き上げるきっかけの存在となったのでした。
ネットの声
「なんといってもサウンド!HM300番のマフラーから奏でられる音は今のバイクには絶対にマネできません。最高の音です。
所有欲を満たしてくれる。歴史的にも価値のある量産車世界初の4気筒エンジン。まだ国産車のほとんどが小さい排気量でヘルメットもかぶらなくてよかった時代に突然現れた最高時速200kmのモンスター。その当時の衝撃を感じながら走る楽しさ。今でも十分な動力性能。」「古いので修理のできるお店が近くにないとオススメできません。後、当然ですが調子のいい車両を買わないと出費がかさみます。上記の2点をクリアすると最高のバイクライフを送れます。最新のバイクはいつでも乗れます。そして手放す時は安い。でもこの手のバイクはいい出会いがあれば乗るべきだと思うし、手放す時も買った時と変わらない値段かそれ以上で売れるでしょう。
不満な点も何点かありますが、このバイクを買ってとても満足しています。」「30年前に、高校時代の友人から10年落ちで購入、その当時は10年越えると1年車検で維持費が掛かり多くのバイクが解体屋行きになっていました、そんな訳で20年前は町で見ることも少なくなり皆から珍しがられてちょっと優越感に浸っていました、ずっとノーマルで調子も今一でしたが、あの音に惚れ惚れでした。10年前は部品も出なくなり、オブジェと化す危機にありましたが、ブームのおかげでパーツに困らなくなりました、安心安心。」