スバル360が復活か!?コンセプトモデル「エルテン」に会場ざわつく

スバルの提案「スバル360“復刻版”」に反響殺到。

「これ絶対に売れる!」「ちゃんと360の雰囲気ある」と絶賛の声。

デザインは「旧車」でも中身は“先進的”な軽自動車「エルテン」コンセプトとは。

スバルは、1997年に開催された「第32回東京モーターショー」にて、「エルテン」という個性的なモデルを出展し提案しました。

一体どんなクルマで、現在どのような評価が見られるのでしょうか。

スバル360をリメイク

エルテンは、スバルが開発した5ドアハッチバックの軽自動車のコンセプトカー。

同車は、スバルが1958年から1970年まで販売していた軽自動車「スバル360」をモチーフとするリメイク版ともいえるモデルで、丸目のライトを備えたクラシカルなデザインが特徴的でした。

しかしクラシカルなのはデザインだけで、その中身は当時スバルが独自開発したハイブリッド機構を搭載した、最新式のハイブリッドカーだったのです。

パワートレインは、最高出力46馬力を発生する660cc直列4気筒エンジンをフロントに搭載。

加えて、最高出力41馬力を発生するモーターをプロペラシャフトの途中に配置し、「コンデンサーバッテリー」と「マンガンリチウムバッテリー」、さらに駐車時に充電するための「ソーラーシステム」といった3つの電源が接続されていました。

上記のハイブリッド機構は、エンジンとモーターを組み合わせて効率的にパワーを生み出すだけでなく、低燃費であることも特徴。

スバルはこのシステムについて、「低燃費とアクティブな走りを両立するハイブリッド・パワーシステム」と説明しています。

これに組み合わされるトランスミッションはCVT、駆動方式は四輪駆動と、こちらも当時の最新技術が詰め込まれていました。

現在から見ても魅力的だが…

このような特徴を持つエルテンについて、現在でも様々な声が寄せられており、

「これ絶対に売れる!」

「このデザイン好き。ちゃんとスバル360の雰囲気もあって良いよねぇ」

「スバル360のリメイクは他社にはできないんだから、スバルはエルテンを早く出してよ!」

「いま出してくれたら拍手喝采だろうなぁ。自分も盛大な拍手を贈る」

「スーパーハイトワゴンだらけの軽自動車市場に一石を投じて欲しいんだが…」

「ハイブリッドは無理だとしても普通にガソリンエンジン車で市販されてたら歴史が変わったはず」

といった、同車のデザインを称賛するコメントが多く見られます。

約67年前のクルマをモチーフにした個性的なデザインは、1997年当時もレトロな印象であったことは間違いありませんが、現在から見るともはや新鮮でもあり、今の軽自動車のデザインに物足りなさを感じるユーザーの目にはかなり魅力的に映るようです。

ある程度の支持はあるが現実的ではない…

エルテンのもうひとつの特徴である当時最新のハイブリッド機構については、意外なことにガソリンエンジン車でも構わないので市販化してほしい、という意見も。

このような反響があることから、エルテンのスタイリングが感性に響くユーザーは一定数いると見られ、もし今そのままのデザインで発売すれば、ある程度の支持を獲得することは間違いないでしょう。

しかし現在スバルのコンパクトカーと軽自動車は、「ジャスティ」「レックス」「シフォン」「ステラ」「プレオプラス」などのモデルがラインナップされているものの、どれもダイハツからのOEM供給車。

そのような状況の中で、スバルがエルテンをあらためて自社開発車としてラインナップすることは、残念ながらあまり現実的とはいえないでしょう。

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