車種も増えた! バッテリーの寿命も延びた! それでも日本人がEVを買わない理由
最近では国内外のさまざまなメーカーが続々と新型車をリリースしている電気自動車。
しかし、ネットで電気自動車のニュースがあがるとネガティブな意見もまだまだ多く、実際の普及率もそこまで上がっていないのが現状です。
目次
価格が高すぎる
新型の電気自動車において、多くの意見を占めるのがその車両本体価格です。
たとえば先日リリースされた軽の電気自動車である日産サクラ&三菱eKクロスEVは、エントリーグレードであっても230万円台となっており、同じプラットフォームを使用する日産デイズ&三菱eKクロスのガソリンモデルと比べると80万円以上高額となっています。
一応、電気自動車には国からの補助金が出る(執筆時点でサクラ&eKクロスEVでは55万円) のですが、補助金の枠には上限があるためすべての購入者が補助金を受けられるワケではありませんし、補助金ありきの価格設定は疑問が残るのも確かでしょう。
ハイドロプレーニング現象下のEVの優位性とかどうなんかな? 制御のメリットがあったとしても車重のデメリットが出てきそうなイメージがあるんだけど。
— のみ太くん (@nomitakun) August 8, 2022
航続距離が短すぎる
近距離移動を主としたサクラ&eKクロスEVは180km、通常クラスの乗用車タイプであれば300km台~500km台という航続距離が中心となっている電気自動車。
以前に比べれば大きく航続距離は伸びているのだが、低燃費なハイブリッド車やクリーンディーゼル車では1度満タンにすれば800km~1000km超の航続距離を持つモデルも珍しくないため、相対的に短いというイメージを持つユーザーがまだまだ少なくないようです。
そろそろEUはEVにはデメリットしかないことを自覚して欲しい
— Suicaのたわし(低浮上)@ホンダ信者 (@kataitawasi) August 10, 2022
充電に時間がかかる&インフラがまだまだ未整備
大容量バッテリーを搭載した電気自動車も増えてきてはいるのですが、バッテリー容量が増えればそれだけ充電にかかる時間も増えてしまうのが困りもの。
ディーラーや公共施設などに設置されている急速充電のなかには、かなりの充電速度を持つ超急速充電も設置され始めていますが、まだまだ数は少ないし、自宅に設置するというのはコスト的に現実的ではありません。
かといって自宅で充電するとなると、家庭用コンセントからは200Vが最大となるので、大容量バッテリーでは満充電までに半日以上かかるケースもあるほど。
充電スポットが増えるよりも電気自動車が普及する速度の方が早くなりつつある現在では、これらの不安がつきまとってしまうと言えるでしょう。
太陽光システム導入後の気付き
●メリット
・EVの燃料代が気にならない
・モニターで発電量/消費量が分かり、買電しないよう工夫する●デメリット
・天気が悪いと嫁さんの機嫌が悪い??
・天気が良い日にEVが自宅に無いと嫁さんの機嫌が悪い??— Enjoy_life_north (@EnjoyNorth) August 11, 2022
バッテリーの劣化問題
電気自動車の肝でもある駆動用バッテリーは充電と放電を繰り返すうちにどうしても劣化が発生してしまいます。
そうなると当初の容量をフルに使うことができなくなり、だんだん航続距離が短くなってしまうというワケです。
そして万が一駆動用バッテリーを全交換するようなことになれば、大容量バッテリーで数百万円の費用が必要とも言われています。
とはいえ、最近リリースされた電気自動車においては駆動用バッテリーの寿命も飛躍的に向上しています。
高速走行と急速充電を繰り返すようなバッテリーが高温の状態が続くような酷使さえしなければ、そこまで極端な劣化はしないとも言われています。
電気自動車黎明期に登場した車両のバッテリー劣化具合が衝撃的だったため、そのイメージが根強く残ってしまっているのでしょう。
モーターによる滑らかな加速や静粛性、綿密な制御による高い走行性能など、電気自動車ならではの魅力はすでに多くの人が実感していながらも、解決しなければならない点が多いというのもまた事実。
現在は燃料を使用して長距離走行が可能な車両を保有しているユーザーのセカンドカーというイメージが強い電気自動車ですが、日常的にクルマを使用するユーザーでも1台ですべてをまかなうことができる車種が登場することを期待したいところです。
スキー場でスマホのバッテリー残量がすーぐ減っちゃうのを体験しているのに、EVのデメリット述べてるとこには低温環境での容量低下を見かけないのは、なんでだろう??
— さばラば夫 (@2kSjezBmkln5t1L) August 15, 2022
ネットの声
「日本は災害が多いので豪雪時の立ち往生や、洪水での災害、地震災害時に仮に車内待機となった場合にEV車は生命の危険にさらされる可能性がガソリン車より多いと思います。立ち往生時の車内待機時に、自衛隊が食糧や燃料は配って回れるが、EVは災害地での充電が設備的にもかかる時間的にも困難な為、1番優れているのは燃料がすぐに補給できて充電もでき、電気も取れ出せるハイブリッド車だと思う。」
寿命があって廃棄が大変なバッテリーを使い、その電気を作るのにCO2を出すのか、原子力を使うのかという状態でもEVを世界が推進している中、これまでの技術の応用で走れる水素自動車に力を入れる今のトヨタはすき。
EVはデメリットが知られてなさすぎなんだよなぁ。」「1台の車齢年数が長い人ほどEVは選ばない傾向があると感じる。ガソリン車の場合、昔とは違い壊れないし交換部品もそれほど無く、買い換えの際もある程度見込みが立てられる。
方やEVの場合、インフラの問題、車齢対応年数、それに伴う交換部品について、情報が少ないし、どれが正しい情報なのか判断し難い点があるのではと感じてます。個人的には持ち家なので充電設備などの面では問題無いし、そこまで車齢も長く乗らないが、遠方地に行く際にPAなどで充電待ちしている所を見るともう少し先でも良いかと思ってしまいます。」