抜きどころの少ないF1モナコGPがピットストップ義務化で面白くなるかも!?

F1モナコGP、ピットストップ義務回数の増加でレースは面白くなる? 

レギュレーション変更を承認へ

最近行なわれたFIAのF1委員会会議では、F1のレギュレーションに関する多くの決議がなされた。

その中では、モナコGPのレースを改善するための議論も行なわれたようだ。

ピットストップ義務回数を増やす?

この委員会では、具体的な回数は明らかにされていないものの、レース中のピットストップ義務回数を増やすことが、レース展開を改善する上での最善の方法であるという意見で同意されたと見られる。

モナコGPは抜きにくいコース特性であるため、予選でのグリッドポジション重視。

しかもタイヤの摩耗も少ないため、1ストップのレースになるのが普通だ。

そのため動きの少ないレースになることも多く、今回の委員会ではこの打開策として義務ピットストップの件が話し合われたようだ。

ドライバー冷却システムの搭載も

また、F1チームに課されることになったフレキシブルウイングの検査追加についても、会議で批准された。

2024年から議論の的となっていたフレキシブルウイングだが、2025年の開幕からリヤウイングの検査が厳しくなり、6月のスペインGPからはフロントウイングの検査も厳しくなる。

さらに新たな要素として、2025年から”ヒートハザード”が宣言されるほど過酷なコンディションのレースについては、ドライバー冷却システムを搭載することが義務付けられる。

この会議では、この冷却システムのパラメーターが定義された。

一方で、削除されたルールもある。

2022年から昨年までギヤボックスについてはケースとカセット、ドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントと補助コンポーネントをそれぞれ年間4基まで使用可能となっており、制限をオーバーするとペナルティの対象となっていたが、この基数制限が撤廃された。

モナコGPは面白くなるのか…

FIAはその理由として、現在の各コンポーネントの信頼性はもはや監視を必要としないほどであるとしている。

またFIAの声明では、昨年のサンパウロGPで見られたようなスタート時の混乱を避けるため、スプリントレースとグランプリレースのスタート手順が明確化される予定であることも明言されている。

2026年の技術規則に関しても、空力とエネルギーマネジメントシステムに関してアップデートが行なわれる予定だという。

ネットの声

「2023年のカタールでタイヤの問題からピットの義務化をやったけどレース展開は悪くない内容だった印象。
本来ならコース自体を改修するべきところだけど公道レースでそれを実現するのもなかなか難しいし、モナコを続けるのであればこういう小手先の変更でできることをやっていくしかないんだろうな。
少なくとも去年のラップタイムを極度に抑えるマネージメントレースにならないようにはしておきたいところ。」

「セーフティカーや赤旗時のタイヤ交換は期待回数に入らないようにしないとね。ゼロストップでも走れるのなら2回のピットストップを義務にして2回目はスタート時のタイヤに戻すようにすればエコだしタイヤマネジメントも大事になるのでは?」

「モナコが面白くないのはコース上で絶対抜けないからで、ピットストップを増やして表面上の順位を分かりにくくしたところで面白くなるかと言われたら…謎。
後、ピットストップを増やすとタイヤマネジメントして走る必要が減るので、ドライバーがずっと全力でプッシュしなきゃ行けなくなってミスが増えそうな気はする。」

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