
坂元裕二脚本『ファーストキス』公開4週目でも動員ほぼ落ちず 勢い止まらぬロングヒットの理由
封切り直後から、SNSや映画サイトのレビューが盛り上がっていた坂元裕二氏脚本の『ファーストキス 1ST KISS』が、最新の映画観客動員ランキング(2月28日~3月2日/興行通信社調べ)で、公開4週目にして3週ぶりの1位へ返り咲き。
動員117万人、興行収入16億円を超えた。
動員数が落ちない異例のロングヒットを続けるその勢いは、まったく衰えていない。
目次
異例のロングヒット
2月7日公開の『ファーストキス 1ST KISS』は、映画観客動員ランキングで初週1位を獲得したあと、2週目では新作に押されて3位にランクインするも、3週目で2位にランクアップし、4週目で3週ぶりの1位返り咲き。
注目すべきは動員数。
初週の43.8万人から2週目で16.1万人と落ちるが、3週目で16.9万人と前週比増へと盛り返し、4週目で14.2万人とほぼ横ばいでキープ。
封切り直後が動員のピークになり、その後は右肩下がりの下降線をたどる一般的な興行とは一線を画するロングヒットになっている。
3月も引き続き上映
その背景にあるのは、深堀りして考えたくなり、語らずにはいられない、心を揺さぶられる作品の力。
坂元裕二脚本が描く人生の幸福のあり方への問いかけ、塚原あゆ子監督の作り上げる作品の世界観、松たか子と松村北斗の芝居のすべてが、口コミにつながっている。
Yahoo! リアルタイム検索による作品タイトルのポスト数は、2月8日?11日がピークになり、いったん落ちるが、2月18日から再び増加に転じ、そのあと横ばいになりながらも毎週のピークは3月1日まで増え続けてきた。
この勢いはまだまだ続きそうだ。
??ごめん それもう1回ちょうだい
?????????????????あのとき感じた気持ち、もう一度。
劇場で味わってみませんか?°?? 本日は #ファーストデー ??°
どなたでも映画をお得にご覧いただけます!
初めての人も、もう一度観たい人も、
ぜひ劇場へ???#映画ファーストキス… pic.twitter.com/JCeW5zIg2n— 映画『ファーストキス 1ST KISS』公式アカウント (@1STKISSmovie) March 1, 2025
数々の映画賞にノミネート必至
「割とシリアスなシーンが多いはずなのに、夫の未来を変えようとする松が、ときにコミカルに表現するのが面白い。そんな部分があるからこそ 『泣かせ』のシーンが非常に効いています。彼女がこれまで培った喜怒哀楽の演技が十分に活かされていると、試写会から注目されていました」(前出・スポーツ紙デスク)
『花束みたいな恋をした』などを手がけた脚本家・坂元裕二氏とタッグを組んだこともヒットの一因だ。松の出演作『カルテット』や『大豆田とわ子と三人の元夫』は、坂元氏が脚本を書いた。
「いずれのドラマも、松が得意とする会話のかけあいが話題を呼びました。洗練された台詞を生み出す坂元氏とのタッグは4作目ですが、今作で松の会話劇に磨きがかかったように感じられます。数々の映画賞にノミネートされることは間違いありません」(同前)
餃子を焼く前に戻りたい。
物語は、ふとした気持ちから始まる。#映画ファーストキス#餃子の日 pic.twitter.com/0s0gfjyZtg— 映画『ファーストキス 1ST KISS』公式アカウント (@1STKISSmovie) March 8, 2025
ネットの声
「映画は非常に感動しました。脚本が死ぬほど良いから。でも冒頭から松たか子さんのセリフはドラマなら良いけど、わざとらしくて、あの癖何とかならないものなのか。映画を飲み込むほどの松たか子さんのカラーや癖が出てる。私だけかな?こう感じるの。CMじゃないんだから。ただ老い始めた女性と若い男性との対比は良かった。
方や相手役の俳優の演技は見事でした。アイドルとは思えないほどの逸材です。この方こそ受賞すべきだと思う。」「大豆田とわ子と三人の元夫はめちゃくちゃ好きなドラマだった。ラブストーリーでもなくな中年女性の日々の仕事とか家庭とか友人とか別れた夫たちとの日常を描いてるだけだったのに、とてもハマった。」
「若い頃の学生役の主演映画からもう花咲き乱れてますけど?今頃この大女優に何を言うのか。何この記事。
まつさんはタバコぱかぱかふかすし、いきなり家柄と関係ない人と結婚するとか凄い自分の生きたいように生きてる人。
華麗なる一族のお嬢さんなんだけど俳優としての才能は歌も含めてファンでなくても納得なのよ。この人は人としての造詣が深いと思う。舞台では本当に華のような存在ですよ。」