「マイナ免許証はやめておけ」と古舘伊知郎が断言…これには一理あるかも

フリーアナウンサーの古舘伊知郎(70)が、3月25日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。

24日から取得や切り替えの手続きが始まった、マイナンバーカードに運転免許証機能を持たせて一体化する「マイナ免許証」について持論を展開した。

時代の流れでしょうがないと思っていた…

報道番組経験の長い古舘が、独自の目線で時事問題を語るチャンネル。

この日は「【本日運用開始】マイナ免許証はやめておけ。免許証に絡む利権」と題する動画を更新し「これに関して物申したい、私は懐疑的になってます」と主張した。

マイナンバーカードは昨年12月に保険証一体化が運用されたばかり。

古舘は「さすがにマイナンバーカードにかつての私のように懐疑的になっている人が、今度こそマイナンバーカードに一体化しないと不便なんじゃないかな、もうやるしかないかなと観念している人もいるかもしれない」といい「いや、そうでもないですよ、気をつけてくださいよと言いたい」と動画の趣旨を説明した。

古舘は「マイナンバーカードを持つというのはデジタル化を含めて時代の流れでしょうがないかなと思ってきたんですけど…そもそも健康保険証とマイナンバーカードは突合称号が難しくて、病院でもトラブルが起きていた。制度設計できてないのに悪手だろと思っていましたが、これに関してはいやいやながらやってしまいました」

と、保険証一体化の手続きは行ったと言うが

「今回の運転免許証についてはどうだろう。70超えたとはいえまだ返納してませんから…」と疑問視した。

警察が利権を一手に握っているかぎり…

マイナ免許証のメリットとして「更新手数料がお得になる」という側面があるが、これに関しては「見え見えの誘導」と指摘。

また「高齢者のテクノフォビアの問題」を掲げ「科学技術とかコンピューターといった複雑多岐に及ぶ機械に対する嫌悪感・恐怖症のことです。かくいう私もテクノフォビアの一人ですよ」とした。

さらに、マイナンバーカードを巡る不具合が出るたびに日本人が騒ぐことについて言及。

識者の間では「欧米社会では考えられない」「日本は本当にノーミス社会、ミスを許さないところに弱点が感じられる」と指摘されているといい、

古舘は「そういう見方はもちろんある。でも、結構なことじゃないか」と反応。

「マイナンバーカードは別人への交付とかデータの流出、偽造、交付金詐欺とか枚挙にいとまがなかった。これは新しいものへの恐怖感、拒否感というよりも、むしろ日本人の繊細かつ神経質な、新たなものに対する不信感は日本人ならではの素晴らしい感受性のアンテナじゃないかと思うんです。これに従っていいこともあると思う。何でもグローバルスタンダード、世界標準に合わせていって、欧米の人たちのメンタリティとなんで一緒になんなきゃいけないんですか」と指摘した。

また、海外で使用できない可能性なども含め、

「平デジタル大臣自身も2枚持ちをおススメすると言ってるわけですよ。そうなると、なんで一体化しなきゃいけないの?という疑問もでてくる」とあきれた様子。

万が一紛失した場合の復旧手続きの煩雑さや、アプリを使用した更新による更新忘れの問題、さらに免許証紐づけと実用までのタイムラグなどさまざまな問題点が山積みであるといい「制度設計が練れてないんですよ。先に走っちゃってんですよ。デジタル化の大義のもとに」とため息をついた。

そして「免許センターは一大産業。警察がその利権を一手に握っているわけですから、それを容易に手放すわけがない」と絡む利権について言及し、

「交通安全協会というところは退職した警察官の天下り先ですから、警察から委託される委託料が収入の多くを占めている。これがある限り、マイナ免許証のシステムにメリットはそうは生まれないと私は思っている」と独自の目線で分析した。

政権やシステムへの不信感も

この動画には

「古舘さんの言う通りです」
「いろんな状況の人がいる中で手数料で差をつけるなんて姑息な手段ですね。何がなんでも一体化させようといういやらしさがありますね」
「便利と安全(セキュリティ)は別」
「マイナカードの一番の問題は、トラブルが起きた時に国が責任を取らない事だと思う。そんなだからセキュリティ的に怖すぎるんだよな」
「今の政府は何かと利権を絡めるので怖い」
「一体化する事によって更新し忘れが絶対に増える。政府はデメリットをしっかり議論しろ!」
「今の現政権下では、間違いなく不安でしかない」
「政府は国民に強制かけて利用させようとするが、運用やセキュリティが構築されてないからあぶなくて使えないね」
「世の中高齢化と言われて何で高齢の方に難しい事ばかりやるんだ。今まで通りでええやん」
「そもそも、大事な個人番号マイナンバーを、常時持ち歩かせる、というのが理解出来ません まだ保険証なら、医者に行く時だけですが、免許証はホントに常時所持ですよ?紛失の可能性の確率は上がる」
「マイナンバーカード免許証は、紛失時に再発行に1ヶ月位かかるそうで1ヶ月運転できないそうです。運転免許証は即日発行されるそうです。だからマイナンバーカード免許証化は躊躇するなあ」
「ITに疎い政府にデジタル関連任せられない」と、さまざまなコメントが寄せられた。

ネットの声

「マイナ免許証を取得したあとにマイナンバーカードの更新をしてしまうと、カードに免許証情報が入っていない状態になってしまい、再びその情報のひも付け作業が必要になるということが分かり、このように混乱するデメリットがある現在のマイナ保険証では、なかなか国民全体に普及するのが難しいものだと感じられます。」

「こうやってネットで情報を得ている人は良いですが、ネットを使えても興味ない人は自ら情報を取りに行かないし、そもそもネットが使えない人はテレビの情報のみです。極端な話をすると、マイナカードすらない人。カードに保険証も免許証も“必ず”紐づけしなければならないと思っている人。2万円ばら撒いてカード普及するより、正しい情報を国民全体に行き渡せる方法を確立するほうが先だったのではないでしょうか。」

「マイナ運転免許証だけの所持者は多くのレンタカー会社が対応出来ないという話しを聞きました。つまりマイナカードに格納してある運転免許証の情報を読み取るすべがないわけです。しかも運転免許証入りのマイナカードを紛失などしたら大変!マイナカードが再交付されるまでの期間は自動車の運転が出来なくなるわけです(運転免許証不携帯)。私は本日免許証の更新に行きましたが、従来通りの免許証を発行してもらい、マイナカードはそのままです。この不完全な仕組みが整理されるまで、運転免許証はマイナカードに絡めない方がよいと思います。」

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