ガソリンスタンドが減少した理由を検証してみた

日本のガソリンスタンドが激減した3つの理由

現在、日本ではガソリンスタンドが激減しています。

1991年から2021年までのガソリンスタンド数の推移を見ると、最も多かった1994年には6万421件のガソリンスタンドがありました。

しかし令和元年にはその半分以下となる2万9,637件まで減少しています。

ここ30年の間にそれほどガソリンスタンドが激減した理由はいったいなんでしょうか。

その3つの理由とガソリンスタンドが激減するに至ったさまざまな背景についてお伝えします。

「特定石油製品輸入暫定措置法」の廃止

ガソリンスタンドが激減した理由としてまず考えられるのが、「特定石油製品輸入暫定措置法」が廃止されたことです。

「特定石油製品暫定措置法」とは?

特定石油製品暫定措置法はガソリン等(ガソリン、灯油、軽油)の輸入業務を精製業者(ガソリン製造業者)に限定し、一定の秩序の下でガソリン等の輸入促進を図る目的で制定された法律です。

特定石油製品暫定措置法の廃止の理由とその後起こったこと

特定石油製品暫定措置法が廃止された理由は、世界のグローバル化が進む中で石油産業の国際競争力を高め、経済の活性化を図る上で規制緩和の必要性に迫られたためです。

それに伴い2度の大きな規制緩和が行われていますが、1996年の特定石油製品暫定措置法の廃止もその一環です。

それによって石油の輸入が完全に自由化し、海外から単価が安い石油が輸入されてガソリンの価格が下がりました。

それに拍車をかけたのがガソリンの価格競争の激化です。

ガソリンスタンドによってガソリン価格が大きく違えば当然客は安いところに集まり、高いところには客が来なくなります。

そのような価格競争に敗れて採算が取れなくなったガソリンスタンドが、どんどん閉鎖に追い込まれました。

現在は最盛期の半分以下となっています。

「危険物の規制に関する規則」の改正

2010年に「危険物の規制に関する規則」が改正されたことも、ガソリンスタンドが激減した大きな理由です。

この改正では、腐食の恐れがあるガソリンスタンドの地下貯蔵タンクについて、腐食防止コーティング等の流出防止対策が新たに義務付けられました。

それを行わないと消防法に基づく営業許可を受けられなくなったのです。

しかし、地下貯蔵タンクの流出防止対策は1,000万~2,000万円の費用がかかるといわれます。

営業悪化でそのような高額の費用を捻出できないガソリンスタンドは消防法の基準を満たせなくなって閉鎖に追い込まれました。

結果的に、そのことがガソリンスタンド激減の大きな要因になったと言えるでしょう。

車の低燃費化や自家用車を持たない人の増加によるガソリン使用量の減少

環境保護を目的とする車の低燃費化によってガソリンの使用量が減少したことも、ガソリンスタンドが激減した一因です。

具体的に言えば、カタログ燃費(各社のカタログに記された燃費)が25km/Lを超えるガソリン車やハイブリッド車が増加したことがあります。

また、ガソリンを使わない電気自動車の開発が進んでいることも理由の一つになっているでしょう。

それに加えて、昔に比べて若年者を中心に自家用車を持たない人が増えていることも挙げられます。

その理由として「車に興味がない」「車を欲しくても買うお金がない」などが挙げられます。

そのような要因が相まって全国的にガソリンの消費量が減り、ガソリンスタンドの激減につながってるようです。

今後ますますガソリンスタンドは減少の一途をたどる?

ガソリンスタンドが激減した原因には、世界経済の変化や国の政策変更に伴う法改正が大きく絡んでいます。

加えて、環境保護の観点から車の低燃費化が進んでおり、ガソリンの消費量が大きく落ちています。

このような昨今の流れを見ると、ガソリンスタンドは今後さらに減少の一途をたどっていくのかもしれません。

ネットの声

「電動自動車にはハイブリッド車とかプラグインハイブリッドも含まれるのでガソリンは少なからず必要ですが、ガソリンスタンドの売り上げは自ずと減ると思います、恐らくガソリン単価値上げするでしょうね。」

「重油とかジェット燃料や原材料としての石油生成物の需要はなくならないと思うけど、そうした場合、石油精製して商品されずに余ったガソリンとか軽油はどうするんだろう。」

「大型店舗にしか出来ないけれど、海外でよく見るコンビニ併設は便利だけどな、幹線道路ならコンビニやチョットした軽食店舗なども併設してたりするよね、あんな感じの収益力改善ならば利用客の幅は広がると思う。」

車の販売台数へ年々減少し、燃費は向上している、ハイブリッド車の比率が上がっている…となればガソリンスタンドはなくてはならないものですが、減少傾向はしょうがないところがあります。

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