
なぜ国民は戦争と大量虐殺に加担したのか、ドイツ映画「ゲッベルス」予告公開
ナチスドイツのプロパガンダを主導したヨーゼフ・ゲッベルスの半生を描いた映画「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」の予告編がYouTubeで解禁された。
目次
プロパガンダの天才
フェイクニュースで国民を操り、プロパガンダの天才と呼ばれたゲッベルス。
ある出来事からヒトラーを失望させたゲッベルスは、反ユダヤ映画の製作、大衆を扇動する演説、綿密な計画による戦勝パレードを企画したことでその信頼を取り戻す。
そして独ソ戦におけるスターリングラード敗戦後、ゲッベルスは国民の戦争参加を煽る“総力戦演説”を行う。
戦況が悪化する中、ゲッベルスはヒトラーとともに、もっとも過激なプロパガンダを仕掛けていく。
『ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男』公開決定?
*2024 ミュンヘン映画祭観客賞受賞「真実は私が決める」
ヒトラーを英雄に仕立て上げ、大量虐殺に国民を加担させた、ナチスの宣伝大臣ゲッベルス。プロパガンダの天才と呼ばれた驚愕の手法が今明かされる-。 pic.twitter.com/479pK1S9Bf— 映画 ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男 (@goebbelsmovie) January 14, 2025
ゲッベルスの演説練習
予告は「ドイツ国民よ立ち上がれ」と力強く発するゲッベルスの演説練習から始まる。
ヒトラーを英雄に仕立て上げ、国民を扇動していくゲッベルスが「宣伝は絵画のようなアートだ」と自負する姿や、政権がユダヤ人撲滅に舵を切る中、ヒトラーが「民主国家では宣伝次第でバカでも権力が持てる」と言い切る場面も。
「なぜ弱小政党ナチが政権を得たのか」「なぜドイツ国民は戦争と大量虐殺に加担したのか」というテロップも映し出された。
4月11日より公開
ヨアヒム・A・ラング監督作「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」は、4月11日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開。
キャストにはロベルト・シュタットローバー、フリッツ・カール、フランツィスカ・ワイズが名を連ねる。なお本作は2024年のミュンヘン映画祭で観客賞を受賞した。
よく見ると、革長靴のゲッベルス。 pic.twitter.com/S80i4CicOZ
— オスロート (@heinkel70) February 11, 2025
ネットの声
「ネット動画にコロリとやられる人が増える中で、大衆を誘惑した「先達」の姿を見る事は価値がある気がする。客観的視点から描かれているなら、是非とも見たい。」
「当時のドイツはWW1敗戦の賠償などで「体」で例えると心身共に疲弊していた状態・・そんな時に現れたのが彼等でその言葉等は疲れた心身には浸透し易かったのだろう。 それはある種宗教に入り込んじゃうのと同じ事流れだったんだろうなと思う。」
「民主主義社会においてこそ、大衆を扇動する政治宣伝は絶大な威力を発揮し、否応なく現代の総ての政治活動に活かされている。」