ゴールド免許なら更新時にオンライン受講が可能

ゴールド免許更新時の講習が自宅で受講可能!? その仕組みとは

2024年度末を目標に、ゴールド免許更新時の講習が、オンラインでも受講可能になる政策が進められています。

一体、どのような仕組みが予定されているのでしょうか。

ゴールド免許更新時の講習をオンライン化

2021年12月9日に警視庁より、マイナンバーカードを利用したゴールド免許更新時の講習を、オンラインで受講できるモデル事業の実施について、発表があり、2022年2月1日から2023年3月31日の間、北海道、千葉県、京都府、山口県の4道府県で実施されています。

通常、ゴールド免許更新時には、警察署や免許センターでの更新手続きと合わせて30分の講習を受けなければなりません。

しかし今回の施策では、この講習がオンラインで受けられるようになるのです。

具体的には、スマートフォンやパソコンなどで動画を視聴することで、講習を受講できるシステムとなっているため、自宅や外出先でも気軽に受講することができます。

このモデル事業の対象となるのは4道府県に住民票があり、なおかつ下記4つの条件を満たしている人です。

まずひとつ目の条件は、4道府県のいずれかから更新連絡書が届き、ゴールド免許を所持している人であること。

ふたつ目は、住所が4道府県のいずれかのマイナンバーカードを所持していることです。

そして3つ目の条件は、2022年2月1日以降に誕生日を迎え、なおかつ70歳以下であること。

4つ目は4道府県のいずれかの更新窓口で、免許更新の手続きをする予定があることです。

上記4つの条件を満たしている対象者には、2021年12月下旬から順次更新通知が送られているはず。

対象者がオンライン講習を受講する場合は、対象者自身のマイナンバーカードと、運転免許証(運転免許証番号)、マイナンバーカードを読み取ることができるスマートフォンやパソコン等が必要となります。

オンライン受講の方法とは?

パソコンで受講する場合は、インカメラまたは外付けWEBカメラ付きの物でなければなりません。

さらに、ICカードリーダーも別途必要となります。

オンライン講習の方法は、専用サイトにアクセス。

マイナンバーカードのICチップを読み取ることで、代理人などの不正受講を防止します。

本人確認後は、受講者情報登録画面で運転免許証番号を入力し、準備完了です。

受講内容は、合計30分の3つの動画の視聴で、一気に3つ視聴しても、ひとつずつ分けて視聴しても問題ありません。

ひとつの動画を視聴するごとに、確認テストと適正に受講しているかを確認するために、顔画像の撮影がおこなわれます。

また、この動画は実際に免許センターなどで講習を受ける場合と同じ内容。

動画の早送りはできませんが、一時停止と再視聴は可能なので、気になる内容があれば何度でも視聴することが可能です。

動画視聴後はアンケートを登録し、オンライン講習は完了となります。

オンライン講習を受講したあとは、運転免許センターや警察署などで、免許の更新手続きをおこないましょう。

内容は、更新申請書などの記載やその他必要書類などの確認、視力検査などの適正検査と、新しい免許証用の写真撮影となります。

手続きの際は、免許更新のための更新手数料2500円と講習手数料500円の、合わせて3000円を窓口で支払う必要があります。

これは、オンライン講習であれ、免許センター等での更新であれ金額は変わりません。

二度手間に感じる人も

なお、免許更新時にオンライン講習を受講済みであることが確認できなかった場合、再度講習を受けなければなりません。

もしオンライン講習がネット環境等の理由によって受講できなかった場合は、通常の免許更新時と同じように現地で受講することが可能です。

現在は4道府県でのモデル事業として実施されていますが、2023年4月より全国で実施するべくシステムを改修中。

オンライン講習のメリットとしては、好きな時間に好きなタイミングで講習を受けられる点、そして気になるポイントがあれば、何度も見返すことが可能な点が挙げられます。

また、コロナ対策の一環としても機能。

オンラインで講習を受けることで、免許センター等での滞在時間の短縮及び密集の対策となります。

しかし、免許の更新がオンラインのみで完結しない点は、デメリットといえそうです。

オンラインで受講した後も、最終的には免許センターや警察署へ出向かなければならないため、かえって二度手間に感じる人もいるかもしれません。

オンラインで免許更新手続きが可能になれば、免許を更新するたびに免許センターなどへ足を運ぶ手間が省け、大変便利です。

しかし、現状はオンライン講習後に免許センター等へ更新手続きをしに行く必要があるなど、完全なオンライン化へはまだ時間がかかる見込み。

将来的にオンラインのみで免許の更新手続きが可能になる可能性を期待して、免許所持者は今までどおり無事故無違反、安全運転を心掛けるようにしましょう。

ネットの声

「あの講習自体にどれだけの意味があるのかはさておき、この中途半端なオンライン化に意味はあるのでしょうか。オンライン講習が受けられても、現行通り運転免許試験場か警察署に出向いて更新手続きが必要なので、講習だけオンライン化してもほぼ無意味だと思いますが。結局試験場か警察署での再発行作業の待ち時間もあるでしょうし、だったらそこでその間に講習を受ければよい話です。」

「ゴールド免許なので更新手続きは随分と早いのだが、あの3500円とかの費用はナンダ?交通安全協会とかの警察組織のファミリー企業を食べさせているだけだよね。ゴミになる教本にもコストがかかっているし、ドライバーはその教本を強制的に買わされている。そしてファミリー企業(多くは警察の天下り先)は甘い汁を吸う。こんな昭和の企業システムが未だに続いているとは、警察の古い体質がよーく現れている。免許更新コストは、免許証の費用だけで十分ではないか!教本は配布する必要は無い。オンラインラーニングで十分だとおもう。」

「結局免許証出来上がるまでは警察署等で待たないといけないんですよね。いつも免許証待つ間に講習受けてるので、大して時間短縮にならないような…。」



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