兵糧攻めゴーン「無一文」の恐怖

百数十億円の資産凍結も…すでに家族も事情聴取?

ゴーンの行く末は悲惨?

意気軒高だったのですが、白旗を掲げる日は近いかもしれません。

保釈中にレバノンへ逃亡した前日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告(65)が1月8日、ベイルートで開いた約2時間半の会見で身の潔白を主張しました。

しかし、予想された衝撃発言はありませんでした。

自身を「追放」した日産の役員の名前を挙げるなど、国際世論を味方につけるための反撃に出た形でしたが、この先は資産凍結、誘拐・暗殺危機など、さらなる難局が待ち受けているのです。

会見では強気を装う

約100人の記者らが集まった会見でゴーン被告がほえました。

冒頭

「日本からどう脱出したかに興味があるかもしれないが、話さない」

とけん制したうえで

「1日8時間以上、弁護士なしで尋問を受けた。(検察からは)何度も告白しろと促された」

と日本の“人質司法”を批判したのです。

自身をワナにはめたとして日産の西川広人前社長、ハリ・ナダ専務執行役員、経産省出身の豊田正和社外取締役、川口均前副社長、今津英敏元監査役の5人を名指し。

しかし、事前に予告していた日本政府の関与者については「レバノン政府に迷惑をかけたくない」と言及しなかった。

アラビア語、フランス語、英語、ポルトガル語が飛び交うなか、自身を正当化した会見は約2時間半に及びました。

逃亡犯として今後を過ごすのかを問われ

「私は“ミスター不可能”といわれた。真実が明るみに出るよう、数週間以内に行動を起こす」

と自信満々だったのです。

日本の対応は?

散々コケにされた司法当局は手をこまねいているわけではありません。

東京地検特捜部は7日、偽証容疑でゴーン被告の妻キャロル容疑者の逮捕状を取っています。

今後、キャロル容疑者もゴーン被告同様、ICPO(国際刑事警察機構)に身柄拘束を求める赤手配書が出されることになります。

今後、夫妻がレバノンから出国すれば、拘束リスクが出てきます。

ゴーン被告は

「赤色の手配書が出ているが囚人とは思っていない。レバノンで長期的に滞在する用意はできている」

と覚悟しているのです。

袋小路のゴーン

しかし、経済評論家の渡辺哲也氏は今後、夫妻は金銭的、身体的に厳しい状況に追い込まれると予想します。

ゴーン被告は2回の保釈で保釈金計15億円を納め、没収されました。

東京地検はゴーン被告の個人資産は現金や株式、金融商品など合計して百数十億円と試算しています。

「日本からの脱出で2000万ドル(約22億円)を警備会社などに支払ったと報じられている。保釈金と合わせ、お金がどこからどうやって出たかが焦点になる。不正蓄財していた疑いがあれば、口座凍結の対象にもなってくる」(渡辺氏)

過去に北朝鮮の資産凍結などのロビー活動で実績があるアジア調査機構の加藤健代表が「ゴーンを懲罰すべき」と呼びかけています。

ゴーン被告が国際送金できないよう、送金中継業務を請け負う銀行に告発メールを送信し、ブラックリスト入りさせるというもの。

米司法当局もマネーロンダリング疑惑でゴーン被告の息子や娘を事情聴取していたとの報道もあり、口座凍結に強行介入する可能性も出てきました。

また、身体的に危険が迫るのはレバノンを取り巻く中東情勢の悪化。

米―イランの戦争状態突入でレバノンが戦場となりかねないのです。

レバノンで力を持つイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラは

「米がイランに反撃に出た場合、イスラエルを攻撃する」

と宣言。

逆にイスラエルはレバノンの空襲に出るため、ベイルートは戦場と化す可能性が高くなるのです。

金融制裁対象となれば、石油産出国ではないレバノンは経済的に破綻し無政府状態にもなりかねません。

ゴーン被告はキリスト教マロン派のアウン大統領の庇護で英雄視されているとの見方もありますが、レバノンでは反政府デモも頻繁に行われているのです。

「戦争状態にならなくてもゴーンを良く思わない人もいる。ゴーンは(争いとならないために)ヒズボラに徹底的に搾り取られるだろうし、金を持っているとなれば誘拐の対象にもなる。またゴーンはこれ以上、金を生めない。卵を産まないガチョウはどうなるのか。ゴーンに生きていてもらっては困る人もいるでしょう」(渡辺氏)


カネにモノを言わせ、日本からの脱出に成功したゴーン被告。

カネと賄賂が横行するレバノンで、生きていく術は分かっているハズだが、無一文となりかねない“兵糧攻め”、誘拐、暗殺の恐怖にどこまで耐えられるでしょうか。

ネットの反応

「死ぬまでレバノンからは出れない。レバノンで政変が起き、今の政権の考えが変われば、当然ゴーンの身柄は日本行きの可能性もある政変まで行かなくても、レバノンでデモが起きれば、ゴーン出て行けデモになる可能性もある。」

「たとえ金があっても。ゴーンにとっての唯一の起死回生の道は、やっぱり日本に残って裁判に勝つことだったんだよ。たとえ何年かかっても。うまくすれば、もっと短縮できたかも知れない。」

「結局は日本いて裁判を受けた方がよかったという状況になれば万々歳だな。無駄金使って結局は大損となればいい。その前に生きてればという話だがな。」

少なくとも平穏な人生は送れないでしょう。

哀れにも思えてきますね。

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