24歳で4630万円持ち逃げしてこれからの人生それでいいの?

誤振込の4630万円返還拒否の重い代償…仕事退職、20代で氏名も晒され“指名手配”状態に

4月8日、山口県阿武町が新型コロナウイルス対策による住民税非課税世帯への給付金を、誤って1世帯に4630万円を振り込んでしまった問題。

未だに世帯主は返金に応じないなど、さらなる余波が広がっています。

誤送金先の男性を提訴

「もともと臨時特別給付金として、463世帯に10万円ずつ振り込まれる予定でした。しかし町の職員が本来の手続きとは別に、1世帯だけ記載された振込依頼書を誤って銀行に提出してしまったのです。銀行から指摘があってはじめて、誤振込みだと発覚しました。
この世帯主は、同町がPRする『空き屋バンク制度』を利用して2020年10月に転入してきた24歳の男性。町は男性の母親にも協力を仰いで返還を求めましたが、男性は『金はすでに動かした。もう戻せない。罪は償う』と拒否したのです。加えてその後、2週間かけて4630万円をほぼ全額出金していました」(全国紙記者)

阿武町は5月12日、この男性に対して「不当利得の返還」を求めて提訴したことを町の公式サイトで発表。

誤振込みをした4630万円に加え、弁護士費用や諸経費を含んだ5115万9939円の支払いを求めている。

氏名公表で全国指名手配状態に

さらに、町が発表した訴状の概要には、男性の氏名、住所が明記されていたのです。

前出の全国紙記者が続けます。

「この個人情報は瞬く間にSNS上で拡散され、町の公式サイトはサーバーダウンする事態に。すでに男性は仕事も辞めて行方不明だといいますが、本名が晒されてしまったことで“全国指名手配”状態といっても過言ではありません。『人生100年時代』と言われるこの社会で、20代の若さで身を潜めながら生活し続けるのは難しいのではないでしょうか」

24歳で逃げ切れる金額ではない

ひと月の支出を20万円と仮定しても、持ち逃げした4630万円は19年と3ヶ月ほどで尽きてしまいます。

働かず、誤って振り込まれた給付金だけで残りの人生を生きていくのは難しいことが予想されます。

SNS上では、20代男性のその後の人生を案じる声が相次いでいるのです。

《4630万円って高額なものの、20代が仮に騙し取れても死ぬまで遊んで暮らすには足りないし、それで人生めちゃくちゃになるなら大人しく返したほうがいいと思うんよな》

《山口県の4630万円の持逃げの件ですが、まだ20代なのに、今後、どうやって生きていくつもりかと思います。住民票移さなければ年金も保険もないし、移せば追いかけられる。今後受けれない行政サービスも出てくるでしょう。氏名公表で就職も厳しくなるでしょうし》

《自治体から4630万円誤振込されて返還拒否って逃げてる人のニュース、4630万円は人生勝ち逃げできる額ではないから微妙だよね……》

ネットの声

「年配の人を想像していましたが、こんな若者で、給付金対象だったことも意外でした。
2週間かけて全額引き出したということは、すぐに振込先銀行にも協力を仰ぎ、裁判所に差し押さ命令申し立てるなどして、引き出せないようにしなかったのかな、とも思うけど。
直後のニュースでは、返還請求した時には既に「動かして返還できない。」「罪は償う」と言っていたとあったので、すぐに全額引き出したものと思っていたけど違ったのでしょうか。
つうか、いずれにしても、24歳で給付金対象だったということは、仕事もどんなことだったのか、まともな感覚で生活はしてないような人物だったのかと思ってしまいます。
指名手配犯として、もっとテレビなどで紹介して実名など公表して欲しいものです。
それは、今後、同様のことをしようとする人への注意喚起として。」

「中には行政のミスが、当人が逃げなければならない状況に追いやったとされる方もいらっしゃいます。
そういう捉え方もあると思う。
しかし、起因はどうであれ自覚と認識を持って、返還を拒否し逃走しているのは本人の意思であり、本人が罪と知りつつ選んだ状況。
話のすり替えや勘違いをしてはいけない。
ただし勿論、行政にも多大な追求と叱責は必要。それは持ち逃げされている血税を回収し、全ての事態を解決してから、地域住民、国民が納得できる職責を果たすことだ思う。」

「町の経緯説明文を読んだ感想

人口3,000人程度の町としては仕方なかった部分があるかな。
誤振込発覚時点で仮差押が必要だったし、恐らく顧問弁護士も意見したとは思うけど、小さな町では住民との距離も近く、町側のミスによるところもあり返還の意思を見せていた住民に差押え等の強い態度は取りにくかったと思う。
その間、母親に協力を仰いだり早急に返還してくれるよう説得も努力している。
極め付けは、誤振込発覚1週間後に青年の弁護士を名乗る者から、町の顧問弁護士へ「母親立ち会いの下、返還する準備をしている。日程が決まり次第連絡する」と連絡が入っている事。

本来、双方に代理人がつけば代理人に任せるしこのような顛末になるとは思わない。

疑問は、相手方代理人は本物弁護士だったのか?
相手方弁護士も青年に出し抜かれてしまったのか、そもそも返還予定の連絡すら嘘だったのか。

警察の捜査も始まっているそうです。」

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