1967年のグループサウンズに日本中が熱狂した

ジュリーの〝指さし〟で失神者が続出 音楽シーンを席巻した「グループサウンズ」ブーム

1960年代後半の音楽シーンを席巻したGS(グループサウンズ)ブーム。

そのエポックメーキングとなる年が67年でした。

GSブームはザ・スパイダースの「フリフリ」から

GSの最初のレコードとされるのが、65年5月にリリースされた田辺昭知とザ・スパイダースの「フリフリ」です。

GSの初期を支えたのは、スパイダースやジャッキー吉川とブルー・コメッツだったのです。

そのブルー・コメッツが「ブルー・シャトウ」のヒットを放った67年にデビューしたのが、ザ・タイガースであり、ザ・テンプターズでした。

この年の2月に「僕のマリー」でデビューしたザ・タイガースは、沢田研二(ジュリー)、岸部修三(現・一徳、サリー)、加橋かつみ(トッポ)、森本太郎(タロー)、瞳みのる(ピー)の5人。

加橋の脱退後、岸部シロー(シロー)が加入します。

ジュリーの“黄金の人さし指”に失神者も

ジュリーやトッポ、ピーらのアイドル的な人気も相まって、「シーサイド・バウンド」「モナリザの微笑」「君だけに愛を」「花の首飾り」などのヒットを連発。

初期の楽曲は作詞が橋本淳、作曲がすぎやまこういちが手がけていました。

公称売り上げ100万枚を超えたとされる「君だけに愛を」では、サビの部分でジュリーが客席やカメラに向かって指をさすポーズは〝黄金の人さし指〟と呼ばれ、コンサートでは失神者が続出したという逸話も。

ちなみに〝失神〟といえば、68年デビューのオックスは、野口ヒデト(現・真木ヒデト)や赤松愛らのメンバーが次々とステージ上で放心状態になるというパフォーマンスで〝失神バンド〟と呼ばれていました。

70年にはGSブームも終焉に

67年デビューでザ・タイガースと双璧をなすのがザ・テンプターズ。

10月に「忘れ得ぬ君」でデビューした彼らは、松崎由治(ヨッチン)、萩原健一(ショーケン)、田中俊夫(ブル)、高久昇(ノボル)、大口広司(ヒロシ)。「神様お願い!」や「エメラルドの伝説」などのヒットを飛ばします。

68年には100を超えるグループがデビューしたとされるが、人気バンドでメンバー脱退などが相次ぎ、70年ごろにはGSブームは終わりを迎えることになります。

■グループ・サウンズ 
ビートルズの来日など若者の間でロックが浸透する中、影響を受けたバンド編成のグループがデビューするようになります。グループ・サウンズとの命名は諸説ありますが「週刊明星」が「グループ・サウンズ」と呼び始めたことで広まったとされています。

ネットの声

「昔のテレビにはスターが出ていた。今のタレントとは違う。今のように指先ひとつでなんでも知ることができる時代じゃなかったからかな。」

「ジュリーがわかる人って何パーセントぐらいいるんだろう。尾翼のロゴマークからして今は昔って感じ…。」

「グループサウンズの失神映像見た事あるんですけど痙攣しながら倒れるんですね。」

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