早寝早起きが長生きの秘訣のウソ 

「早寝早起き」が長生きの秘訣というのは本当なのか?

早寝早起きと寿命の関係について、今年3月に興味深い研究結果が出ています。

国立長寿医療研究センターをはじめとする6つの国立高度専門医療研究センターが「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言」というコホート研究結果を発表しています。

コホート研究とは疫学の分析手法のひとつで、長期間にわたって対象者を追跡調査したものです。

「早寝早起き」は関係ない

結果的には「早寝早起き」であることは関係ありません。

「睡眠時間を確保することが長生きすることとつながる」とまとめられています。

過去の世界の研究結果と比べてもそうですが、「7時間睡眠は死亡率が低い」といわれていますから、きちんと眠ることが大事です。

とはいえ8時間以上になると、また死亡率が上がりますから寝すぎも問題です。

ちなみに7時間に足りなかったとしても、日中眠くならない睡眠時間が確保されていれば自分に合った睡眠が取れていると考えていいでしょう。

早寝にこだわらない

もっとも、7時間を意識するあまり「早寝」にこだわると健康を害する可能性があります。

精神科には50~60代の人が、寿命に関係すると思って早寝を意識するあまり、「眠くないのにベッドに入って寝られなくなる」と相談に来るケースがあります。

結果、お酒や睡眠薬に頼ってでも眠る努力をしているのですが、意識して寝ようとするのはストレスになります。

ベッドに入って30分以上眠れなければ起きて、眠くなるまでは寝ない。

逆に、「早起き」は習慣づけてください。

人間の体内時計の周期は約25時間ですが、食事、運動(体を動かす)、光を浴びるなど決まった時間にルーティンをこなしていかないと生体リズムが乱れ、体内時計の細胞の中にある「時計遺伝子」が狂います。

ホルモンバランスが崩れれば生活習慣病などの病気を引き起こす原因となります。

「長寿」に影響するわけです。昼寝についても、30分以上は脳や心臓に負担がかかることが分かっています。

決まった時間に起きることを習慣づける

生活リズムを保つためには、7時間眠れなくても、まずは「決まった時間に起きる」ことを意識します。

同じ時間に起きる習慣がつけば、体内時計が自然に睡眠を求めてきます。



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