【Highest 2 Lowest】世界の黒澤の『天国と地獄』を再解釈…ティザー映像公開

黒澤明「天国と地獄」を再解釈。

デンゼル・ワシントン「Highest 2 Lowest」ティザー映像

ティザー映像がYouTubeで公開

A24とAppleがタッグを組み、黒澤明の映画「天国と地獄」を再解釈した映画「Highest 2 Lowest(原題)」のティザー映像がYouTubeで公開された。

本作は8月22日にアメリカの一部の劇場で公開され、9月5日よりApple TV+で配信される。

ニューヨークが舞台

スパイク・リーが監督、デンゼル・ワシントンが主演を務める本作は、現代の米ニューヨークを舞台としたスリラー。

ワシントン演じる大物音楽プロデューサーが身代金目的の事件に巻き込まれ、道徳的ジレンマに直面する様子が描かれる。

ジェフリー・ライト、イルフェネシュ・ハデラ、エイサップ・ロッキーらもキャストに名を連ねた。

天国と地獄はこんな映画

1963年(昭和38年)に公開された日本映画。

監督は黒澤明、主演は三船敏郎。

モノクロ、東宝スコープ、143分。

第18回毎日映画コンクール・日本映画賞などを受賞した。

製靴会社の重役・権藤のもとに「子供を預かった、身代金3000万円を払え」という脅迫電話がかかってくる。

犯人が誤って権藤の運転手の息子を誘拐したことが判明するが、犯人は権藤に払わなければ子供を殺すと脅す。

会社を自分のものにしようと画策していた権藤にとって3000万円を支払えば、身の破滅につながる。

身代金を払うべきか苦悩する権藤。

一方、警察は犯人が高台の権藤の家が見える範囲に住んでいるとみて、懸命に捜査を進めていた。

ネットの声

「最後の容疑者逮捕の十数分のシーンが大好きなんですよ。昔の横浜伊勢佐木町の景観を観られる上に阿片窟:黄金町を再現(?)したセットのやりすぎとも思える禍々しさ。その中にあってアイコンタクトだけで任務を遂行する刑事の統制の取れたプロフェッショナリズム。しばらく続くここのシーンの、セリフらしいセリフがなく、画の状況だけで魅せていくシークェンスの凄さ。初見では強い衝撃を受けました。黒澤監督の演出の巧さを特に濃厚に堪能出来るシーンだと強く思ってます。正に映画の神様の面目躍如、この異名は伊達では無い と心底思える仕上がりですよね。」

「黒澤映画は好きだけど、モノクロの超古い作品だし、出てくる俳優いつもと同じだし、と思ってなんとなく見てたらグイグイ引き込まれてしまった。
野良犬と共に黒澤現代劇でとても好きな作品です。」

「私は今年70歳ですが、何度観ても飽きない作品です。特に第2こだまの車内のシーンでの戸倉警部の適格かつスピーディーな指示は秀逸でした。」

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