「ホンダしか日産は救えない」 でもホンダは[日産の大きな荷物]をどう扱う? 日産とホンダ統合協議を読み解く
日産とホンダが経営統合へ向けて協議に入ると一部報道が入った。
日産とホンダが傘下に入る持ち株会社を設立し、経営資本を集中するという。
経営統合となれば販売台数規模は世界3位になるが、肝心なところは業績がどう上向くか。
現状の2社がたとえ経営統合したところで、どのように舵を取るのか?
目次
「日産の大きな荷物」をホンダはどうするのか?
「ホンダが日産を傘下に置くのでは」
日産の発行株式の51%を買おうとすれば約8550億円。
株価下がった今なら約6250億円となる。
ホンダの時価総額は6兆7800億円なので、会社の価値としては10分の1。
十分可能だと思う。
そんなことから「ホンダが日産を買うかもしれない」という内容になった。
実際、日産を救えるの、ホンダくらいしかない。
ホンダの社内留保が10兆円あることも紹介。
日産を立て直すには今後最短で3年程度5000億円規模の投資が必要ながら、ホンダであれば何とかなる。
すでにホンダや日産の社員の間でもこの件は話に出る状況になっていた。
ただ日産には大きな大きな荷物がある。
一般メディアなら「日産の闇」と書くような内容です。
何か?
3つあると思う。
一つは改革の障壁。
今の日産を変えようとすれば当然ながら経営陣の刷新が必要。
なかでも高給取りの皆さんにお引き取りいただくしかない。
けれどどうやら様々な契約などあり、追い出せないようなのだ。
だからこそ財務をガタガタにした張本人が中国担当になったり、アメリカを失敗させた人を日産全体の財務担当にしたりするなど、理解出来ない起用になる。
二つ目は投資ファンドの存在。
いわゆる「物言う株主」と言われる投資家だ。
日産とホンダが合併したら
ニンダ? ホッサン? になるのかな?
どちらも今一な気がする。。。— rigid (@z23x2) December 20, 2024
ホンダが不利な動きもなぜ統合を協議?
日産の発行株式のどの程度を持って居るのか不明ながら、オアシス・マネジメントは香港。
エフィッシモ・キャピタル・マネージメントがシンガポールの投資ファンドであり、どちらも株価低迷している企業の株を購入し、モノを言う株主になって介入。
値上がりしたら手放して売却益を取る。この扱いが難しい。
三つ目に株価。
ホンダが日産を傘下に置くとなれば、当然ながら株価は跳ね上がる。
今回のニュースが流れたのは12月18日の早朝。
当然ながらこの記事を公開した12月18日のマーケットが9時30分に開けば、日産の買い殺到になると思う。
日産の株価はストップ高になる可能性すらあります。
本日ホンダが否定しなければ、株価はさらに上がっていく。
その時点でホンダが51%を買おうとすれば高額になります。
総合して考えると、ホンダが日産を引き受けるのなら普通の経営者であれば、経営破綻してからにすると思う。
ホンダと日産が合併したら起きそうなこと
理想
S2000、シルビア復活
現実
フリードepower爆誕— 禾火田 (@akita_eg1_fd2) December 18, 2024
JAL(日本航空)と同じパターン
日産の経営が立ちゆかなくなったら会社更生法を申請。
認められるだろう。
すると株は消失。
役に立っていると思えないゴーン時代の契約で居残る高給取り経営陣の刷新も可能になる。
今回のスクープで一番得をするのは投資ファンドかもしれない。
日産の株価が高くなったところで売り抜ければ損失を出さずに済む。
会社更正法適用になったら大損する。
総合して考えると現段階でホンダが日産を併合するのはホンダにとって不利。
日産併合が事実なら、破綻寸前の日産を引き受けゴーン氏を送り込んだルノーの如く、日本政府がホンダに依頼したのかもしれません。
子供の頃から何十年も変わらない立派な造りの日産のカレンダー。シェアが落ちても、チャンネルやラインナップが減っても昔と同じ立派な造り。
車はコストダウンするのに、こういうところは変えられない大企業病。そういうのが衰退の原因ではと思ってしまう。 pic.twitter.com/8ZaAJ0oqlY— 湘南プリンス自動車 (@shonan_prince) December 19, 2024
ネットの声
「確かに日産が会社更生法を申請した時点でホンダが介入するほうが安上がりだし、日産をコントロールしやすい。今は事前準備としてソフトウェアの共同開発など経営とは関係ないところで繋いでおけばいい。持ち株会社を設立して他の会社が手を出せないようにしておいて、日産が倒れるのを待つのも手だ。」
「今や日産自動車は経営不振であり、前年よりも90%の減益率でありつつ世界内外で9000人ものリストラ計画である事には、おそらくは資金繰りにも苦慮している状況ではないかと思います。然し乍ら、ホンダもワンボックスの軽自動車は販売好調でありながらも、本来の普通乗用車は販売不振であるかと思いますので、果たしてホンダと日産自動車が経営統合する事は”吉と出るか凶と出るか“は疑問視されると思います。更には、経営統合に依りホンダにとって日産自動車が〔大きな荷物〕になる可能性も否めないかと思います。」
「取引先との関係で日産NV100クリッパーを購入しましたが、この車の欠点はタイヤが片減りすることです。購入後約一年、販売店から担当者が変わったので何か不具合はありませんかといってきた。タイヤが片減りするので車検の時に直してほしいといい、いざ車検時には有償になりますといわれた。じゃあ、片減りするのは私が悪いのかというと、いやメーカーですとの返答。しかし結局直してくれなかった。取引先にそのことをいうと、販売店に今までの余分にかかったタイヤ代を払えと販売店にいってくれた。結果一回分だけタイヤを無償で交換してくれた。原因は荷物の積み方に原因があるという。どういった積み方をしているのか教えてほしいといってきた。また頭にきて、お前のところでは客にいちいち荷物の積み方を聞いて調整し販売しているのかというと、そういうことはありませんとのこと。もう日産の車は購入しない。」