
日本初の民間ロケットの打ち上げに成功。
和牛ビジネスのプロデュースも手がける堀江貴文氏。
肩書きは多彩で、実業家、著作家、投資家、タレント、YouTuberでもあるのだ。
そんな、堀江氏の『時間革命』を読んでみた。
スキマ時間に仕事をしている??
さまざまなイベントや、ゴルフなどの趣味に国内外を飛び回る堀江氏。
多忙なスケジュールのスキマ時間に触るスマホで仕事の指示を送っている。
「いかに時間を使わずに多くのものを生み出し、効率よく世の中に伝えるか」
を徹底する堀江氏の「時間術」とは?
堀江貴文さんの『時間革命』を読みました😄
「まずはやってみようというノリが大事」は至言です✨
逡巡している時間があるのなら、やりたいことをとにかく始めてみるのは、楽しく生きる上で重要ですね✨@takapon_jp— SaKka romana (@SaKka_romana) October 28, 2019
堀江氏が何よりも大切にする「時間」だけをテーマにした初の著書『時間革命』。
その中から感銘した部分を抜粋。
ストレスって何?
以前の僕は「ストレスがたまる」という感覚がよくわからなかった。
生きていれば、不愉快な人間には出くわすこともある。
そのときそのときで不快感を抱くのは当然だ。
勢い余って、面と向かってその人を罵倒することもある。
しかし、その場で発散してしまうので、ストレスが蓄積していくことはない。
今後、関わるつもりがない人間はけっこういる。
ずっと恨んだり憎んだりするわけでもないので、悪い感情が腹の底にたまることもない。
すっきりしたものである。
ストレスから距離を置く
僕が人生で初めてストレスがたまるということを実感したのは、刑務所に収監されてからの日々だ。
このときは、ストレス発散の方法も限られていた。
なによりも自由を拘束されているわけだから、ストレスの原因から距離を取ることがそもそもできないのだ。
このときようやく僕は、「これが世の中の人がよく言う『ストレスがたまる』ってやつか……」と実感したのである。
それと同時に、やはりとても不思議に思えてきたことがある。
シャバにいる人たちは、いくらでもストレスの原因から逃げられるはずだ。
なのに、なぜいつまでも何も行動しないでじっとしているのだろう…と。
とくにみっともないのは、ストレスを感じているのに、不平を垂れ流しながら、現状に甘んじている人たちだ。
「会社の上司が無能すぎる!」
「あの職場って本当にクソなんです!」
「うちの夫はまったくダメで……!」
などといつも怒っている人は、一度頭の中で思い浮かべてみるといいだろう。
『あなたは川に浮かびながら、誰かが食い荒らした「残飯」を手にして、「こんなマズい食べ物はない! なんだこれは!」と文句を言っている。だったら、そんなものは捨ててしまえばいいのに、それでもその「残飯」を後生大事に持っているのだ。』
そんな人が「相談」などと称して僕のところにやってくる
「堀江さん、この『残飯』ってすごくマズいんですよ。ひどくないですか?」
などと言うのだ。
力を抜いて水面に浮かんでいる僕には、そういう景色が見えている。
「ふざけるな!! さっさと捨てろ!」
そんなふうに僕が怒鳴りたくなる気持ちを、少しはわかってもらえるだろうか。
牢獄に入っているのでもない限り、誰もあなたに「マズい残飯を食べろ!」なんて強制したりはしない。
あなたが勝手にマズいものばかりを食べて、ストレスを抱え込んでいるだけなのだ。
ストレスを生む時間を極力減らす
だから、ストレスを生む時間は、極力減らすべきだ。
そのときは「絶対時間」ではなく「体感時間」の長さを基準にする。
つまらないオッサンと会食をしても、時間はなかなか進まない。
しかし、かわいい女の子とするデートは一瞬で過ぎ去ってしまう。
長く感じる時間は、あなたにとってストレスの原因になると思ったほうがいい。
体感時間の長いものを人生から排除すると、あっという間に過ぎてしまうことばかりだ。
それをあなたのスケジュールに埋めていこう。
もう1つは、ストレスを与えてくる人間を徹底的に避ける。
不快な人間がいたら、その人とは関係を絶ったほうがいい。
その場で怒鳴りつけてもいい。
しかし、わざわざ軌道修正してやる義理はないから、あとはスッパリ“切る”のがいちばんなのだ。
嫌いな人間について、ダラダラと愚痴を言うのはやめたほうがいい。
声を大にしていいたいがの、
『それが「腐った残飯」だと気づいているのに、いつまでそんなものを大事に持っているつもりなんだ?』
いますぐ投げ捨てればいいだけのことだ。
感想
刑務所シリーズは楽しかった。
それがあればこその有益な時間の使い方がわかってくる。
この本だけを読んでも「何を言ってるんだ??」なんて思う人もいるかもしれない。
読みやすい本なので「刑務所なう」などから読んでみると、「時間革命」の著者の言いたいことがわかってくるかも。
『時間の質を上げることは人生の質を上げること』は、まさにその通りだと心に刺さった。