
伊集院光…言わずと知れた人気タレントですね。タレントとうよりも、人気DJといったほうがリスナーには聞こえがいいかも。テレビの露出もそれなりですが、地盤はラジオと公言してはばからない知る人ぞ知る天才ラジオDJなのです。
TBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』の発信力
伊集院光といえば、TBSラジオ『伊集院光 深夜の馬鹿力』が有名です。
1995年10月10日放送開始(火曜日の1時から3時:月曜日深夜)ということですから、今年で24年続いていることになります。
本人は51歳ですから、27歳から放送していることになりますね。
とにかく、伊集院光本人が「ピン」で2時間しゃべりまくる番組なんですが、一応、構成作家の渡辺雅史がいて、本人の暴走をうまく止めている?というか、相づちをうちながら笑い続けている感じの番組です。
伊集院光本人に言わせると、「リスナーに対する誘い笑い」ということですが、実にこれが絶妙なんです。
内容は、「本人が気づいたこと」(時事ネタ)から始まって、本人のフリートークが中心となります。
そして、各コーナーに続くのですが、このコーナーは、構成作家の渡辺雅史が決めています。(ちなみにこの人はハガキ職人から出世しています)
落語家の立川談志さん。タクシー乗っていた際、運転手から「アンタたちの仕事は楽でいいよな」と嫌味を言われたそう。それに対し、談志さんが返したコトバがお見事。
「その通りだよ。なんであんたやんないんだよ」
運転手はそのあと黙ってしまったそうです。https://t.co/yPQWBsfYhy— SNS版『伝え方が9割』佐々木圭一 (@keiichisasaki) August 22, 2019
深夜帯の番組ですから、くだらないネタやエロネタのオンパレードなのですがこれがまたおもしろいのです。
そして、伊集院光の発信力・着眼点ですが最近では、6月3日放送の「深夜の馬鹿力」で、子どもたちが憧れる職業として「YouTuber」を挙げる現状に持論を展開したのです。
知人から「孫がYouTuberの塾に行くことについてどう思うか相談された」ということから始まったのですが、YouTubeは、一会社が提供してるサービスであること、広告料がどんどん下がっていること、突然なくなってもおかしくないことなどを挙げていました。
これは、一時期一世を風靡した、Amazonマーケットプレイスでのせどり販売などを経験している人にとっては、まさに、その通りということではないでしょうか。
一企業に自分自身の生殺与奪権を与えることがどれだけ危険かを「深夜の馬鹿力」で発信していたのです。
これは、多くの人が憧れながら「大丈夫かな?」という疑問にきちんと答えてましたよ。
専門家がまことしやかに答えるほうが説得力があるのですが、伊集院光のリスナー目線での発信力もなかなかのものですし、
こちらのほうが人を頷かせる大きな力がありますね。
それが、伊集院光の天才DJたる所以なのでしょう。
うおおお
TBSラジオ 伊集院光とらじおとの応募当選した!
伊集院さん、スタッフの皆さんありがとうございますm(._.)m
これで全裸監督見れます泣
あと、馬鹿力で伊集院さんが話してたやつも見ます#伊集院光とらじおと #深夜の馬鹿力 #全裸監督 pic.twitter.com/WtJ7LHUHan— 岡本 (@illust_kaku) August 24, 2019
サラリーマン川柳はサラリーマンじゃない人が書いてる??
最近、伊集院光がビックリしたことは、サラリーマン川柳です。
サラリーマン川柳ですから、誰もがサラリーマンが書いていると思いがちですよね。
しかし、それが違うっていうことで、伊集院光もビックリしたのです。
先日発表された「サラリーマン川柳2019」の入賞作品を見ていた伊集院…伊集院光ならずとも、「おもしろい」「あるある」なんて納得させられる優秀なサラリーマン川柳が並んでいます。
第3位だったのが『メルカリで 妻が売るのは 俺のもの』
時代を投影しているものとして納得なのですが、作者が(50歳女性)と書いてあるわけですよ。
他にも現役会社員ではないはずの人が、『やっと縁 切れた上司が 再雇用』なんて投稿したり…
伊集院光自身、会社勤めを一度もしたことがないので、これまで、サラリーマン川柳というのに一種のうらやましさとか羨望とか、お笑いに携わる人として一種のジェラシーがあったということなんです。
しかし、書いてる人がサラリーマンと関係のない主婦だったりするのを見て、「あ、こんなのでいいんだ…」ということになったんですね。
普通にサラリーマンしてる人でも、サラリーマン川柳ってサラリーマンが書いてると思ってるのですからこれにはビックリします。
落語家を目指していた!?
これほんとの話です。
6代目三遊亭円楽(元の三遊亭楽太郎)に高校生のときに弟子入りしています。
三遊亭楽大(らくだい)として活動していて、二つ目まで昇進していたのですが、ラジオで人気となり、名前を伊集院光で出演していたのが問題となり自主廃業しています。
破門ではなく自主廃業というのが円楽の温情であり、いまだに師弟関係にあるというのがいい話ですよね。
ネットの声
「伊集院光の時事ネタは最高!ほんとに核心をついてる」
「この人はうまいね。リスナー全員の声を代弁してるっていってもいい。下手な評論家よりも説得力あるよ」
「全部鵜呑みにできない軽さがあるけどおもしろい」
伊集院光に対して、好意的な意見が多いです。
というか、誰も敵に回さない、貶めない姿勢が高評価なんでしょうね。
「この人は売れる」という先見の明もすごいということです。
伊集院光は、笑点の司会になった三遊亭昇太を推しています。
支障の円楽を差し置いてのことですが、実際に昇太のおもしろさは結果を見ると明白であり、そこにも、伊集院光の着眼点の良さが光ります。