東京・池袋の都道で19年4月19日に乗用車が暴走し、松永真菜さん(31)と長女莉子ちゃん(3)が死亡した事故の発生から1年が経ちました。

それを前に、松永さんの夫が16日夜、YouTubeを通じて動画でメッセージを発表。

その中で、松永さんは「松永拓也」と実名を公表したのです。

実名公表

松永さんは14分強に及んだ動画の冒頭で

「遺族の松永拓也と申します。1年を節目に決意を込めて、下の名前も公開することにしました。事故からまもなく1年が経ちます」

と口にしました。

これまで、公表しなかった理由については

「事故の直前まで、ただ家族3人で静かに生きていただけの私にとって、公の場に出ることだけで恐怖でした」と説明。

その上で「全部の名前を知られてしまうと、自分の生活が脅かされる危険性や非難、批判、好奇の目で見られるのではないかという恐怖心を感じていたからです」と続けたのです。

実名を公表した理由については

「今回、実名公開をしたのは1年という猶予があったからです。その猶予の間に、心の準備、戦う準備、交通事故防止への覚悟、特に交通事故防止の活動をしたいと思ったことが1番の要因です」と説明。

「今回、実名を報道をし、世の人たちの命が守られる交通社会にするという決意を、新たに表明したいと思います」と決意を語っていました。

今後の裁判について

さらに、松永さんは「実名報道には賛否両論、あると思います」と切り出し、実名報道をしたくないという意思を尊重した報道各社に謝辞を述べていました。

その上で「メディアスクラムということが時折、社会問題になります。私も最初は報道機関に対して恐怖心や不安がありました。実際、メディアスクラムは遺族にとって負担となることは間違いありません」としたのです。

そして「しかし、時を追うごとに、被害者にとってメディアは決して攻撃するものでないことが分かり、自分の思いを世に伝えてくれる支援者にもなりうる」と、

報道機関に対する考え方が変わったと口にしました。

松永さんは「実名報道するかどうかも、報道機関とどう付き合うかも、被害者遺族が選べるのだということを皆様に知っていただきたいと思います」と強調しています。

車を運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)は、今年2月6日に自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪で東京地検に在宅起訴。

今後の裁判について、松永さんは「今のところ、刑事裁判がいつ始まるかはまだ分かりませんが、刑事裁判には被害者参加制度を使って参加する予定です」と語っています。

動画で思いを

動画の最後には、愛する妻子と生活していた頃の映像を流しました。

その中で、松永さんは思いの丈を語ったのです。

「真菜と莉子は確実に私とともに生きていました。しかし、もうこの世にはいません。これが交通事故の現実です。どうか身近な人を愛するように、車の外に向けても愛のある優しい運転をお願いいたします。私は2人の命を無駄にしないため、具体的行動を人生を通して行っていきます」

当初は記者会見を開く予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、感染のリスクを抑えるためにメッセージを動画配信することを選択しました。

松永さんは

「世の中がコロナウイルスによって混乱しています。犠牲となった方々には心からご冥福をお祈りし、感染された方の早期回復と皆様のご健康を心から願います。この非常時に、このような発信をすることに抵抗はありました。ですが、交通事故遺族として皆様にお伝えしたいことがあります」

と新型コロナウイルスの感染者、遺族に配慮しています。

ネットの反応

「もうあれから1年ですか。ご主人からすると長い1年だったことと思います。しかし1年経過して犯人も判明しているのにまだ裁判が始まっていないことに驚きと憤りがあります。人の命、若い未来ある命が失われてるんですよ。」

「加害者が実刑にならないのが、残念でなりません。平等に裁くべきです。ネット等で声をあげれば、警察も動くかもしれないと思います。応援してます。」

「悲しい事故なのに、更に追い打ちをかけるように犯人がああいう人で一番情けないのは警察、検察でしょうか。それとももっと上からの命令なのかな。犯人が死ぬ前にきちんと速やかに裁判を行われて、罰せられてほしい」

あれだけの高齢だから何もかもが配慮されているのなら、まさに日本は高齢者天国といえそうです。

しかし、刑務所に入っても介護が始まるのでは刑務官も嫌でしょうね。

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