「インターステラー」全米再上映で異例のヒット 再びスクリーンで観たい映画12選
「インターステラー」(クリストファー・ノーラン監督)の米国での再上映が予想以外の大成功を収めている。
165館という限定的な上映規模ながら、初週の興行収入は460万ドル(約6億8000万円)を記録。
ニューヨークの本格的なIMAXスクリーンを備えたAMCリンカーンスクエアでは、平日昼間の回まで満席になるという異例の事態が起きている。
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今でも色褪せない名画たち
公開から10年が経過した作品の再上映がこれほどの成功を収めた背景には、IMAXでの壮大な宇宙空間を体験したいという観客の欲求に加え、クリストファー・ノーラン監督への信頼の高さがある。
米バラエティはこの成功を受けて再上映に値する12本の名作を提案している。
その筆頭が2000年の「グラディエーター」だ。
リドリー・スコット監督による続編が公開され話題を呼んでいる今こそ、ラッセル・クロウ主演の原点を大スクリーンで味わう価値があるという。
クエンティン・タランティーノ監督が独自の映画言語を確立した「パルプ・フィクション」(1994)や、アルフォンソ・キュアロン監督が宇宙空間の孤独と闘いを描いた「ゼロ・グラビティ」(2013)など、映画史に燦然と輝く傑作の数々が選出された。
特に「ファイト・クラブ」(1999)については、デビッド・フィンチャー監督の鮮烈な映像美に加え、分断が深まる現代社会への警鐘としても新たな意味を持つと分析している。
意外な映画も
さらに興味深いのは、トム・クルーズが若き日の輝きを放つ「カクテル」(1988)や、ファッション界への風刺が冴える「ズーランダー」(2001)といった、いわゆるカルト的な作品も含まれていることだ。
これらの作品には、新しい世代の観客との予期せぬ化学反応が期待できるとしている。
17ドルを払って最新のB級作品を観るより、これらの名作を大スクリーンで体験する方が価値があるという同誌の指摘は、映画館という場所の本質的な価値を問い直すものと言えるだろう。
【米バラエティが選ぶ、いま映画館で観たい12作品】
「グラディエーター」(2000)
「パルプ・フィクション」(1994)
「ゼロ・グラビティ」(2013)
「ファイト・クラブ」(1999)
「ゴースト ニューヨークの幻」(1990)
「007 カジノ・ロワイヤル」(2006)
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」(2011)
「カクテル」(1988)
「ブレイド」(1998)
「L.A.コンフィデンシャル」
「ズーランダー」(2001)
「氷の微笑」(1992)
ネットの声
「テネットほどじゃないけど、インターステラーも一回見ただけでは完全には理解できませんでした。
私の理解力不足もあるけど、一度観てから色んな解説を読んで改めて視聴して、あぁなるほどとという感じでした。
水の惑星の巨大な波、マン博士の氷の世界、そして宇宙…なんとかまたIMAXで観てみたいものです。」「グラヴィティを公開当時IMAXで観たけど普段の映像体験と違って本当に行って良かったと思った。ああいった広大なビジュアルを表現された映画にIMAXはとても相性が良い。インターステラーは逃してしまったけど、インディペンデンスデイとかマッドマックスとかも相性良さそう。」
「インターステラーは『2001年宇宙の旅』『コンタクト』に並ぶSF映画のマスターピースとなる。相対性理論もわかりやすく映像化している。それにしてもあの溜まったビデオメール再生は何度見ても辛いですね。
『2001年宇宙の旅』同様に最後は何らかの人以外の意思?が働く辺りも不思議だ。」