今だからこそ、会話の大切さを再確認したい!

そんな今、ぜひ読んでほしい漫画を今回ご紹介したいと思います。

“違いがあるからこそ、会話をするんだ”。

新感覚トーキングラブコメディー…ろびこ先生の『僕と君の大切な話』

講談社漫画賞の少女部門を受賞

『僕と君の大切な話』は講談社デザートにて2015年から連載。

2019年末にて完結しました。

全7巻が刊行されています。

そして先日5月13日に発表された第44回講談社漫画賞では少女部門を受賞したのです。

ろびこ先生の前作『となりの怪物くん』も、アニメ化に続き、菅田将暉さん×土屋太鳳さんで映画化もされてい¥ます。

『僕と君の大切な話』も、アニメ化? 実写化? はたまた舞台?

と別メディアでの活躍も期待されていますよ。

『僕と君の大切な話』のあらすじ

ほぼ話したこともない同じ学年の東司朗に片想いをした学年一の美女・相沢のぞみ(のぞみん)。

ある日、勇気を出して帰りの駅のベンチで声をかけて告白!

しかし、東くんの返事は「自分から言いよるのは 女として愚作の極みだ」……!?

なかなか噛み合わない不器用な二人だけれど、会話を続けるうちに、次第に距離は縮まりはじめ……?

恋愛経験はないが、知識と偏見でヘンテコな理屈を繰り出し続ける東くんと、そんな東くんにめげず、何を言われても妙にポジティブなのぞみん。

もしかしたら一生理解はし合えない、話せば話すほど男女とはこうも違うかと気づかされるも…

その「違い」は「愛おしさ」にも変化し…。

男女感の不毛とも取れるあるあるトークは笑いとニヤニヤ、そして不意に訪れるキュンへの助走ともなっているんです。

親密度が高まるとともに広がる二人の世界!

トーキングラブコメディーと銘打たれていますが、どれほどトーキングしているかと言いますと……一巻はまるまる駅のベンチで会話をしているシーンしか出てきません!

なんとほぼの背景が、駅のベンチのみ!

もともと、1~2ページのWeb漫画用の設定だったらしく、少女漫画としては異例の、会話×ワンシーンでお送りするラブコメディーとなっています。

そして、二巻は場所を学校に移し、中庭のベンチでの会話シーンのみ。

さらに、三巻は文芸部の部室内にあるベンチでの会話シーンのみ。

場所を移すごとに、人目に触れることも増えていく二人は、次第に仲も深まり、

ついに四巻では外で会うように……ベンチから離れましたね……。

文化祭や修学旅行などのイベントごとにて、二人の距離が発展していく少女漫画が多い中、男女間の「会話」一点に絞ったまさに新感覚少女漫画。

え、男子って(女子って)こんなこと思いながらしゃべってんの!?

と、ご自分の経験と擦り合わせながらぜひご覧ください。

2人を囲む魅力的なキャラクターたち

『僕と君の大切な話』では、会話に至る前の、気持ちや葛藤も丁寧に描かれています。

さっきまで笑っていたのに今は何か落ち込んでいる……

そんなのぞみんに対して思う東くんの「あれ? 俺なんかしたのか……?」と、

ふだん見ることのできない異性の心のうちを見ることができるのです。

それは主人公二人に限ったことではありません。

初めての恋心に、自分の感情が手に負えず、つい言葉足らずにブチ切れたように人に恋の相談をしてしまう…

のぞみんの親友・はまりん。

なんの努力もしていないのにこんなにチヤホヤされていいのかと悩む学年一の美少年・環。

女の子に興味津々の男子と、自分たちには興味を向けられていないため辛辣に男子を扱う女子が入り乱れる東くんのクラスメート。

東くんの女性への偏見的見方を凝り固める原因となった4人の美しい叔母。

この人が一番共感できる……というキャラクターも見つかるはずです。

文学的言葉の数々!

この物語で重要となってくるのが、東くんの創作活動。

文芸部からもアドバイスを求められ、本読みな東くん(といっても勉強は苦手)は、自身も小説を書き始めます。

彼の創作における葛藤は、何かを作り出す人々にとって胸に響くものがあります。

また、話が噛み合わないのぞみんに対しても、

「たとえば僕と君が違う星の人間だとして それをつなぐのは言葉だろう。だったら こちらから閉ざしてしまうのはあまりにももったいない(by東司朗)」

幸せが怖いと言ったのぞみんに対して、

「でも不安の大半は杞憂で終わるし 心配ごとは起こってから考えればいい。今ある時間を楽しみたいと僕は思う(by東司朗)」

と、なんだかホッとするような心が洗われる気分になれるのです。

「違い」を楽しみ、「会話」で「関係」を築く。序盤は一話一話で完結しており、大変読みやすくなっています。

ネットの声

「ベッタベタな少女漫画でない所が逆にとてもいいです。妙にドロドロした描写や、気分が悪くなるような設定、当て馬のようなライバル登場などがないので単純に読みやすいです。メインの二人のどうにも不器用な感じが見ていて可愛くて、非常にゆっくりとではありますが着実にお互いの気持ちが近づいている様子はほほえましいし、応援したくなります。脇キャラや各クラスの女子キャラのも個性が生きています。」

「「~怪物くん」に出てくるサブキャラ二人をヒロインとヒーローにした感じで、脇もその他のサブキャラから広げたものが多い印象。それが悪いかと言われれば悪くはない。ただ、ヒロインが、最初に言ってくれないとどの程度の美人なのかわからないので一話目だけ読むと消化不良かなぁと。あと結構いろんな分析が出てるけどそれを踏まえて「~怪物くん」を作ってたとしたらそれを見る目も変わっては来る。まぁ面白ければそれでいいのだけれどもね。とりあえず一巻は無料でゲットしてしまったので四巻までちゃんと買ってます。あくまですれ違う二人、という設定は、実に楽しい。」

「東君に好意をもつ相沢さんは誰もいない駅のホームで東君と会話をするようになる。女ごころが理解できないという東君に相沢さんはいろいろ説明してあげる。時々見せる東君の笑顔にときめきながら。そしてそんな相沢さんに東君も何か芽生えているっぽい。」

かつて高校生だった人は特に懐かしい情景の数々です。

現役の高校生は胸躍るシーンの連続ですよ。

会話がとにかくいいんです。


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