自信なさげな文字『…』三点リーダって何者??

コロナ禍で増えた?部下を悩ます文末「が…」ばかり症候群

テレワーク中の健太さん(31=仮名)は、40代上司からのメールにイライラしています。

〈が…〉と三点リーダーで終わる文章が多いからです。

歯切れが悪い

「〈取引先からクレームが入りましたが…〉とか〈その線で進めてほしいんですが…〉なんて、とにかく歯切れが悪いのです。クレームが入ったけど、処理しておいたのか、私に処理しろって話なのかが分からない。その先の指示がないから、結局、上司に聞き直す羽目になるわけです」

三点リーダー症候群

そんな“三点リーダー症候群”に悩まされているのは、健太さんだけではなさそうです。

愛美さん(34=仮名)の上司は、コロナ禍の前は、手が空いていそうな部下をつかまえて、「適当にやっておいてよ」が口癖だったそうです。

「テレワークでメールでやりとりする機会が格段に増えましたが、さすがに〈適当にやっておいてください〉と文章にするのは恥ずかしいのかもしれませんね。ウチの上司も〈が…〉とお茶を濁すメールが多い。会話のノリで指示してきたから、文章で伝えることが苦手なんでしょう」

丸投げ上司があぶり出される

愛美さんは「ホント、業務が滞るんですよ」とため息をつきます。

ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「コロナ禍によるテレワークの広がりで、丸投げ上司があぶり出されているということでしょうね」と、こう続けます。

「自信がない、責任逃れしたい、言質を取られたくない上司も、これまでは口頭で『な、分かるだろ』なんて指示とはいえない指示を出しても、周囲が忖度して何とかなってきたわけです」

ところがメールやSNSを使う機会が増え、文章になると、口八丁手八丁が使えないのです。

“何をどうするのか”という結論を書く必要があります。

「文章では証拠が残る。結論を書くと、『俺はそんな指示はしていない』という言い訳ができません。それでは困るから、〈が…〉を多用するのでしょう」(前出の井上トシユキ氏)

そういう上司とは電話で済ませず、面倒でもきちんとメールでやりとりして証拠を残しておいた方がよさそうです。

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