いまさら聞けない…住宅ローンの金利は変動と固定どっちがいい??

連日ニュースで耳にするものの、きちんと説明するのが意外と難しいのが「金利」の話。

家計を守るための知識として、いまさら聞けない基本をおさらいしておきましょう。

元国税局職員に聞く一問一答

史上空前の超低金利が続く日本。

今年4月には大手銀行の定期預金金利が0.01%から、0.002%に引き下げられました。

そのようななか、安倍晋三前首相の政策継承を掲げて、菅義偉新内閣が発足。

ちまたでは「アベノミクス終焉で金利が上がる」というウワサも流れていますが、本当に金利は上がるのか、そして家計にはどんな影響が及ぶのか……。

「お金の知識は必ずその人を守ってくれる」と話す元国税局職員のライター・小林義崇さん。

家計防衛に欠かせない“金利の基本”を教えてもらいました。

【Q1】そもそも「金利」ってなに?

「金利とは、利子や利息のことです。住宅ローンなどお金を借りるときの金利は、低いほうが助かりますよね。借りる立場からすると、超低金利はありがたい金利といえます」(小林さん・以下同)

超低金利はよくないのでは?

「反対に、貸す立場、つまり銀行に預けるときなどは、超低金利は利息がほとんどゼロに近い、悪い金利です。金利の善しあしは、立場によって変わるものなのです」

【Q2】金利が上下すると生活への影響は?

「金利が低いと、私たちは住宅ローンをはじめお金が借りやすくなります。ただし、コロナ禍で収入が減った人もいるので、金利だけで判断できない部分もあります。同時に、超低金利下では、銀行に預けてお金を増やす、ということは極めて難しくなります。バブル期にあった利率が8%の定期預金なら、元本を約9年で倍にできましたが、今の0.002%だと倍になるまでじつに3万6000年かかります。そのうえ手数料などを払ったら、元本が目減りすることもしばしば。銀行はもはや“金庫”でしかありません。お金を増やすには別の手段が必要でしょう」

【Q3】住宅ローンは固定と変動どちらを選ぶべき?

「住宅ローンの金利は今、全期間固定で1%前後。変動なら0.5%が中心です。3000万円を35年ローンで借りた場合の総返済額は、固定と変動で約300万円違います。3年前はおおよそ変動が1%、固定が3%だったので、同じ借入額だと約1300万円の差がありました。固定金利が下がって変動金利に近づいているので、総返済額の差も縮まっています。このように単純比較すると、変動金利は総返済額が少なくいい金利なのですが、『変動金利がこのままずっと変わらない』ことはありえません。景気などに合わせて、変動金利は上がることがあり、固定金利よりも高くなる可能性もゼロではありません」

それでは、35年もの長期ローンを考えると、固定金利が安心?

「ただし今後、金利が多少上下することはあっても、急に大きく上がるとは思えません。今は変動金利を選ぶのが正解でしょう」

【Q4】「ゼロ金利」ってどういうこと?

「日本銀行(日銀)は、銀行を相手にお金の貸し借りを行う銀行の元締です。その日銀が、銀行にお金を貸す金利を’99年から限りなくゼロに近づけたのがゼロ金利政策です。私たちの預金金利がゼロ、という意味ではありません」

なぜ、そんな施策が必要なのか?

「銀行が日銀からゼロ金利でお金を借りれば、一般の企業や人々にも低金利で貸せるようになるからです。社会全体がお金を借りやすくなって、お金が回る。そうして景気を上げようという施策でした」

ネットの声

「固定と変動のどっちが得か(正解か)っていうお話は、結果が出ないと本当の正解はわかりません。
将来のことはわからない状態では、人に流されるのではなく、自分でしっかりとメリットデメリットを調べて納得できる理由を探して選ぶことが正解なんだと思います。」

「住宅ローンは、借りる人のその時の状況(年齢、家族構成、勤務先など)で選ぶしかなく、こんな記事にするべきではない。変動と固定のどちらが正解か?なんか、払い終わった時に計算するしかないでしょ。」

「よく変動で金利が上がり始めたら固定に借り換えすればいいと言ってる自称専門家みたいなのがいるけど、その時には固定って結構上がってるからね。
そもそも金利上昇局面だと審査も厳しくなる。」

連日流れる金融関係のニュース。家計を守る一助にするために、その仕組みについて基本は押さえておこう!

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