
どれだけ大切にしていても、革製品にカビが生えることがあります。
うまく取り除けたと思ったら、においが残っていることもあるでしょう。
カビが生える原因や正しい落とし方を知り、適切な対処をしましょう。
お持ちの革製品を良好な状態で保てるよう、予防策も併せてご紹介します。
革製品にカビが生えるのはなぜ?
革製品には油脂やタンニンといった、カビが好む栄養分が豊富に含まれています。
手入れ用クリームの拭き残しや、皮脂なども例外ではありません。
またカビの発生には、保管方法も大きく関係しています。
カビが生える要因の一つに、湿度があります。
通気性が悪い場所に置いたままにしておくと、カビが繁殖する恐れがあり危険です。
また、カビは20~35度の環境でさらに繁殖するのです。
温度にも注意しなければいけません。
革製のカメラケースがカビてたから、急遽整備
Canon Pもまたバラして、油ささないとな。 pic.twitter.com/PRAAO5f6Hx
— 部員 (@imparmy) April 17, 2022
カビが生えてしまったときの対処法
革製品にカビが生えたときの対処には、いくつかの方法があります。
まず被害が軽度の場合、専用のブラシでブラッシングすれば落とせることがあります。
布で水拭きをしてもよいのですが、革製品に水分が残らないようにしましょう。
作業後は、革を傷めない程度に天日干しします。
ほかにも消毒用のエタノールや重曹、専用のクリーナーなどを使用する方法があります。
カビのにおいが残った場合は、緑茶の茶葉や重曹を使うのがおすすめです。
自力で落とすのが難しい場合や被害が重度の場合は、革製品の専門業者やクリーニング店へ依頼しましょう。
って言っても最近はフェイクレザーも本革ぽくなって進化してきてるんだよね。
日本は湿気の多い国だから革靴はカビが生えやすいから手入れが大変。
でも本革の経年変化は楽しめていいんだよね。— snow@闘病垢 (@Snow_y17) April 17, 2022
カビを発生させないための予防策
せっかくカビを取り除いても、保管方法に問題があると再発してしまいます。
使用後は汚れをよく落とし、風通しがよい場所で陰干ししてから収納するようにしましょう。
なお保管中も、数ヶ月おきに陰干しすることをおすすめします。
収納場所を換気したり、除湿シートや除湿剤を置いたりするのも有効な方法です。
大切な革製品がカビ被害に遭わないためには、保管時の湿度や温度に注意する必要があります。
カビの栄養となる皮脂などにも気を付けた方がよいでしょう。
今のところ問題がない人も、これを機に手入れや保管方法を見直してはいかがでしょうか。